ベルリンからの記事-映画『アナと雪の女王』のアニメーションの統括を務めたリノ・ディ・サルヴォが、映画『Playmobil: Robbers, Thieves & Rebels(原題)』を監督することになった。同作は、古典的玩具ブランドによるキャラクターをもとにした、製作予算7500万ドルの長編アニメーション映画となる。
米ウォルト・ディズニーのアニメーション部門で17年間を過ごしたディ・サルヴォは、映画『アナと雪の女王』のアニメーションの統括を務めた。同作は、全世界で12億ドル以上の興行総収入を記録し、アニメ映画での史上最高の興行総収入となった。ディ・サルヴォは、『塔の上のプランツェル』、『ボルト』のアニメーション・スーパーバイザーも務めた。ディ・サルヴォは、2014年には、米パラマウント・ピクチャーズにクリエイティヴ・ディレクターとして参加した。
アニメーション映画『Playmobil: Robbers, Thieves & Rebels(原題)』は、ディミトリー・ラッサムとアトン・スマーシュのオン・アニメーション・スタジオによりプロデュースされる。同スタジオは、パリを拠点にする小さなスタジオで、マーク・オズボーンの『リトルプリンス 星の王子さまと私』を製作した。仏大手企業である配給会社のワイルド・バンチと映画製作会社のパテが、映画『Playmobil: Robbers, Thieves & Rebels(原題)』の全世界でのセールスを担当し、パテは仏国内での配給を行うことが決定している。
ディ・サルヴォは、「私は、自分のほとんどの技術を米ディズニーのシステムの中で成長しながら学びました。映画『塔の上のプランツェル』と『アナと雪の女王』のような仕事が出来てとても幸運でした」と、語った。また、「『プレイモービル』の映画版に取り組むことに興奮しています。父親、そして映画制作者として、子供たちの大好きな玩具の映画を作ること以外に、他に何を求めるでしょうか?」と、続けた。
スマーシュとラッサムは、「リノ(ディ・サルヴォ)は素晴らしい作家であり、米ディズニーでの豊かな経験と『プレイモービル』の文化に対する愛を、『プレイモービル』にもたらしてくれる」と、加えた。
フランスで米スタジオの協力無しに、このようなスケールのアニメーションプロジェクトで資金を賄うことができる唯一の独立企業であるオン・エンターテインメントは、玩具ブランドをもとにした3部作の初回作として、映画『Playmobil: Robbers, Thieves & Rebels(原題)』を製作する。『プレイモービル』は、28億個以上のフィギュアを全100カ国以上で売り上げた。
オン・エンターテインメントは、海外において2015年で最高の興行成績を収めた仏長編アニメーション映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』を輩出した。同作では、プロデューサーのラッサムとスマーシュが、ユニフランスによるフレンチ・シネマ・アワード2015を獲得した。
映画『Playmobil: Robbers, Thieves & Rebels(原題)』は、2018年末に全世界で公開となる。