リンクスインターナショナルが発売したiOS搭載デバイス用のLightningコネクタ接続イヤホン「IC-Earphone」を使ってみたので、レビューする。
IC-Earphoneについて、リンクスインターナショナルの阪口貴紀さんに話を聞いた。
--このイヤホンの特徴を教えてください。
「MFi認証を取得したLightningコネクタ接続のイヤホンです。iOSデバイスから直接デジタル信号でハイレゾオーディオを取り出します。そして、量子化ビット24bit/サンプリング周波数48kHzのデジタル信号をD/A(デジタル/アナログ)コンバーターで初めてアナログに変換し内臓アンプで増幅します。つまり、リモコン部分まではデジタル信号なので劣化の少ないオーディオを楽しむことができます。スピーカー部分は密閉ダイナミック型の直径9mm、超高純度無酸素銅ケーブルを採用することで、ハイクオリティなサウンドを実現しています。先ほどお話しした手元で操作できる多機能リモコンに加え、絡みにくいフラットケーブルを採用しています。カラーはホワイト、レッド、グリーン、ブルーの4色です」
--Lightning接続製品は出ていないのですか?
「いえ、他社からも発売されていますが、今日現在で確認できているのはイヤホンではなくヘッドホンです。値段から言ってもコストパフォーマンスは高い方ではないでしょうか。技術的にどうこう言うことではなく、認証を取得するのに手間がかかりその分のコストを考えると製品化が実現しにくかったのかもしれません」
--ハイレゾ対応ということですが、かなりのハイサンプリング音源まで対応するのでしょうか?
「iOSデバイスのハード的な仕様から24bit/48kHzまでしかデジタル信号は取り出せませんからイヤホン側でもそれ以上のハイサンプリング音源に対応する必要がないので、24bit/48kHzまでとなります。また、標準のプレーヤーアプリではハイレゾに対応していませんから、対応アプリをダウンロードしていただく必要があります。もし、ハードが対応する以上のハイサンプリング音源を使用された場合は、D/Aコンバーターが自動的に24bit/48kHzまでダウンサンプリングして再生しますのでご安心ください」
記者が通常使用しているスマホはAndroidなので、普段聞いている音源との比較は難しい。
そこで、モデルのNana.さんがiPhoneを使用しているので使ってもらった。
自分のiPhoneにこのイヤホンを差して、通常聞いているハイレゾではない、いつものハイレゾ非対応プレーヤーで音楽を聞いてもらったときの顔だが、「あっ」と声を上げたまま聞き入ってしまった。
--どうですか?
「いや、びっくりしました。いつもの音量で聞いたのですが、迫力のある大音量が出てきて反射的に音量を下げてしまいました。すごいですね。今までのはなんだったのでしょう?」
アンプ内蔵ということもあるだろうが、ハイレゾ音源でなくてもドライバーユニット(スピーカー部)がしっかりしているので、大迫力のサウンドとなったのか。
さて、記者の方では無圧縮のハイレゾ音源を入手して、まずはAndroidで再生してみた。
これはサウンドチェックとうよりも、ハイレゾ音源であることをチェックするために行った。
記者のAndroid端末は標準でハイレゾ再生に対応しているので、24bit/48kHzの表示が出る。
この音源をiPad miniに同期して、ハイレゾ再生対応のプレーヤーアプリで再生してみた。
音の感じ方は個人差があるので、記者の個人的な感想でしかないが、Nana.さんが言っていたように通常のイヤホンジャックにカナル型のイヤホンで聞く音量では大きくて迫力がありすぎる。つまり、デバイスの音量を最大まで上げることができないくらいにアンプ部の性能が発揮されているということになる。
ハイサンプリング音源でなくても、重低音に振った澄んだサウンドは健在だった。若い人が好むようなポップス系の音楽には特に向いているのではないだろうか。
また、電車の運転シミュレーションゲームをやってみたが、本物の運転席に座っているような臨場感があり、ゲーマーにも最適な選択であると考えられる。
Nana.さんの話によると、女子の服には男性のそれと比較してポケットが少ないので、荷物は一切合切をカバンやバッグに入れることになるので、コードの長さは比較的重要だとのこと。冬はコートのポケットに入るが、それ以外はやはりハンドバッグの中が多いそうなので、1メートル少しあるIC-Earphoneの長さは女子にも最適ではないだろうか。
普段から耳に入れる音を少しでもいいものにしたい方はチェックしてみるといいだろう。
リンクスインターナショナルの話では、取扱店舗には視聴できるところも多いということなので、店頭で自分のiPhoneに差して聞き比べてみることをお勧めする。店頭での販売価格は概ね9980円(税抜き)程度だという。
※写真はすべて記者撮影
モデル Nana.
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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