ライオンズゲートは、人気児童文学『マジック・ツリーハウス』シリーズの映画化権を獲得した。複数の実写映画を製作し、子会社であるサミット・エンターテインメントから配給する。
この映画シリーズは、全54巻に及ぶ冒険記『マジック・ツリーハウス』をベースとする。原作者であるメアリー・ポープ・オズボーンは、夫のウィル・オズボーンと共にエグゼクティブ・プロデューサーとして参加する。
現段階では、その他のプロデューサーは決まっていない。
原作の『マジック・ツリーハウス』シリーズは、全世界で1億3000万部以上が販売され、35言語以上に翻訳され、ミュージカル作品にもなっている。同シリーズは、魔法のツリーハウスを発見し、時空を超えてあらゆる時代へ連れて行ってくれる本のコレクションを見つけた、ジャックとアニーという兄妹の冒険を追う物語だ。
ウィル・オズボーンとジェニー・レアードは、原作シリーズの第29巻『ドラゴンと魔法の水』をベースにして第1作目の脚本を手掛ける。ジャックとアニーが成長した後に再び魔法のツリーハウスを見つけ、キャメロットを救うために旅立つ物語だ。
ライオンズゲート・モーションピクチャー・グループの共同社長を務めるエリク・フェイグは「私たちは映画として展開できる可能性を持つ魔法世界を常に探しています。『マジック・ツリーハウス』シリーズは、世界中で愛され、かつよく知られている象徴的な作品です」と語った。フェイグはさらに、「同シリーズは、私自身の子供も含め、世代を超えて大勢の読者に愛されてきた作品です。私たちは、メアリー・ポープ・オズボーンという偉大な作家によるこの象徴的な物語を、スクリーンを通じて何千万人ものファンに届け、すべての新しい観客に著者の魔法世界を紹介できることに興奮しています」と続けた。
本プロジェクトに先立ち、ウィル・オズボーンはランディ・コーツが製作するミュージカル『Magic Tree House: The Musical(原題)』に参加し、また『Magic Tree House: A Night in New Orleans(原題)』では作曲家アラン・トゥーサンと仕事をした。オズボーンは、ノースカロライナ州チャペルヒルにあるモアヘッド・プラネタリウムのために、『Magic Tree House: Space Mission(原題)』というタイトルでプラネタリウム・ショーも開発した。
オズボーンとナタリー・ポープ・ボイスは、『マジック・ツリーハウス』シリーズの物語の発想の原点になったファクトを補足するノンフィクション・シリーズ『Magic Tree House Fact Trackers(原題)』も手掛けている。
ランダムハウス・チルドレンズ・ブックスの社長であるバーバラ・マーカスは、「メアリー・ポープ・オズボーンの『マジック・ツリーハウス』は、子どもたちのリーディングの学習に大きな影響を与えてきました。そして、彼女は25年にわたり、何百万人もの子供たちが生涯を通して読書好きになるのを助けてきました」と語った。そして、「メアリーの魔法の物語がまた新たな形で続き、新しい世代の読者に冒険世界を紹介できることを、とても喜ばしく思います」と続けた。
フランクリン・ウェインリップ・ルデル・アンド・ヴァサロ法律事務所のエリック・ブラウンとローズ・シュワルツが、オズボーンと脚本家の代理人を務める。ボニー・スタイライズがライオンズゲートを代表して契約を交渉した。