地蔵菩薩の縁日といえば、夏に行われているというイメージがありますが、神奈川県小田原市の宗福院地蔵堂(板橋地蔵尊)の大祭は冬の1月23日・24日にも行われています。何より、旧東海道に多数の露店が軒を連ね、その数200。箱根は地蔵信仰の強いお土地柄ということもあり、毎年賑わいを見せているといいます。
ここでは、2016年の1月23日の大祭初日の模様をお届けします。
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弘法大師の作と伝えられている延命子育地蔵菩薩を奉る宗福院地蔵堂。この地域には、新仏が出たときに3年間続けて板橋地蔵尊に参詣する慣習があり、大祭の日に詣でると亡くなった身内の人と瓜二つの顔の人に会えるとされています。
線香を焚き、頂いたお花も献じます。
現在の地蔵堂は1715年(正徳5年)の建立と考えられているとのこと。願いごとを祈る人でごった返していました。
地蔵堂出口付近には、「幸運の小槌」なる占い屋さんの露店が。年齢や職業を聞いて、一年を占ってくれるそうです。
箱根登山鉄道箱根板橋駅付近の旧東海道に並ぶ数々の露店は約200もの数が立ち、やきそばやたこ焼き、大判焼き、りんご飴といった定番のものはもちろん、変わり種のものを売るお店までさまざま。眺めているだけでも飽きません。
多くの露店の中でも、常に行列が途絶えることがないお好み焼き屋さん。地元の人によると、毎年人気なのだとか。
キュートな装飾が目を引くクレープ屋さんも。女の子が喜びそうです。
小田原駅前にある干物屋『山安』も露店を出していました。干物2パック500円というのは、かなりお買い得。
筆者がイチオシしたいのは、下田豆腐店の「もちもち豆腐」(300円)。
粕と豆乳などを混ぜて、ゆっくり温めて作るのだとか。
食感はカスタードクリームに近く、とにかくなめらか! そのままで豆腐の甘みを堪能できるので、塩や醤油などを使わずそのまま頂くのが「通」の食べ方と見ました。
毎年1月と8月の開催とあって、あまり知名度はない板橋地蔵尊大祭ですが、その露店の多さも含めてかなり楽しめるお祭りといえそう。なお、縁日は23日の方で、24日は午前中に一部のお店が開く程度とのことなので、できれば初日に訪れたいところ。
小田原までは都心から約1時間半程度という距離もあり、リトルジャーニー気分で訪れるのもアリ。箱根観光の途中もしくは帰りに寄ってみるというのもいいかもしれません。
板橋地蔵尊大祭(小田原市ホームページ)
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/kanko/event/JAN/ojizosan1.html [リンク]