イギリス人男性がウェアラブル翻訳機を使って日本人女性にキスを迫る動画に「セクハラだ!」と反発の声が上がっている。
炎上しているのは、ログバーが開発したウェアラブル翻訳端末『ili』(イリー)のPR動画。英語を話す男性が、翻訳機を通して「キスさせてください」と日本の街中で女性に声をかけていくというもの。無理強いしているわけではなく、その場のノリでキスをOKした女性もいたようだが、一部では拒否して逃げる女性を追いかけたり、「イギリスでは普通のことだよ」と持ちかけてみたりと、まあまあ失礼なヤツではある。
動画:Kisses in Tokyo – ili (Wearable Translator) by Logbar(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=B6ngM0LHxuU [リンク]
「Hello!」を「こんにちは!」と翻訳したのを聞いて素直に驚く子たち。「突然ですが、あなたにキスをしてもいいですか?」と尋ねられ「おかしいでしょ」と笑い出す。ま、そりゃそうだ。
「一度でいいから!」と、逃げる子を追いかけてみたり、ちょっとしつこくしてバッグで打たれたり……。
ほろ酔いな感じの子には見事成功。そして最後はほっぺじゃなくて唇へのチューに成功? 「こんなに美しい女性をこの地球に産んでくれたあなたの両親に感謝したい」だって。調子いいなぁ、もう。でも、この積極性は草食系なんて言われてる日本男児も少しは見習ったほうがいいかもね。
動画を見た人たちからは、
「日本人女性はとっても尻軽なんだね!」
「イギリス人だけど、女性にキスをせがんで寄っていったりしないよ」
「俺が会ったらケツを蹴り上げてやるわ。迷惑だし敬意がない」
「アメリカの路上で同じことをしたら、撃たれるか、催涙スプレーを撒かれるか、逮捕されるんじゃないかな」
「キモいヤツだな」
「製品のアイデアはいいけど広告企画はクソ」
などと、動画のコンセプトに対して否定的なコメントが多く寄せられている。
日本人女性が外国人、特に白人男性に弱いのは事実かもしれないが、コメント欄で(自称)イギリス人も否定している通り、母国ではまずしないであろうこのような言動は日本人をバカにしていると思われても仕方がない。2014年にはアメリカ人ナンパ師が「白人の男なら日本人女性を好き放題できる」などとナンパ術を披露していた動画が女性蔑視だと炎上したことも記憶に新しい。身に付けるべきは言語の自動翻訳機よりもまず先に、相手の国の人と文化に対する敬意だったようだ。
動画自体がヤラセだろうというツッコミはさておき……。ちなみに、この翻訳機を開発したログバーは、『Kickstarter』で1億円近い投資を集めるも、完成品が海外レビューサイトで「Kickstarter史上最悪の製品」と酷評された指輪型端末『Ring』を開発したところ。筆者は『Ring』のPR動画とログバーの吉田氏が行ったプレゼンを生で見て「巧言令色」な気配を感じてしまったので、ある程度は予想していたけれど。
画像とソース:『YouTube』より引用
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