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味の素ゼネラルフーヅ(以下AGF)が、同社のコーヒーブランド〈マキシム・ちょっと贅沢な珈琲店〉のプロモーションの一環として、“いい夫婦が座るとバランスが崩れない”という「ちょっと贅沢なバランスソファ」などが当たるキャンペーンを、11月12日からスタートしている。
この2人がけの面白そうなソファの実物を、記者が独占取材させてもらったのだが…。
説明のために同席したAGF担当者の顔色がすぐれない、というよりも困り顔。いったい何があったのだろうか。
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まずは、このソファのことを説明しておく。プレスリリースより抜粋すると、おおむね次のとおりである。

AGFの特設キャンペーンサイトから応募すると、抽選で1名様に、“いい夫婦の秘訣は支えあい”をコンセプトに職人がゼロから手作りした「ちょっと贅沢なバランスソファ」が当たります。この「ちょっと贅沢なバランスソファ」は、2015年11月10日(火)に行われた「パートナー・オブ・ザ・イヤー 2015 授賞式」で、藤井隆さん・乙葉さん夫妻、馳浩さん・高見恭子さん夫妻も着席したソファと同じく、世界に1台しかない、あなたのためにオーダーメイドで制作する貴重なソファです。

では、この記事のために女性が独占レポートするので4K動画でご覧いただく。

■AGF「ちょっと贅沢なバランスソファ」
https://youtu.be/A4fgdie4Xhk

レポートでも触れられていたが、この重厚感のある木材は「ミズナラ」。ブナ科の広葉樹で、素材としての利用は高級家具や建材、熟成用の「たる」にも使用されている。
ソファ部分の素材はゴム、ウレタン、綿の三層構造で記者が確認したところによると、確かに目が細かいので座面がすれてすぐに破れてしまう恐れはなさそうだ。また、スプリングではなくウレタンを使用しているのでホールド感は高く、揺れていても転げ落ちることはない。
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木材の組み方は「ほぞ組」という木材の継ぎ方の技法で、クギやネジを使うといずれ緩んで外れるが、逆に木材を巧妙に加工して組み合わせたものは緩まない。それだけ長く持たせることができるわけで、高級家具には必ずと言っていいほど使われる伝統的な技法だ。
素材も技法も相当高くつく逸品と見た。世代を超えて長く使用できると言っても過言ではないだろう。
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ところで、困り顔のAGF担当者。このブランドを担当する矢島琴恵さん。いったい何を困っているのだろうか。話を聞いてみた。

--このチェアはすごいですね。相当持ちそうですが?

「そうなんです。100年は持つように設計されています」

--いい夫婦向けということでしたが、その心はなんですか?

「〈マキシム・ちょっと贅沢な珈琲店〉はレギュラーコーヒーからインスタントまで幅広くラインナップされていますが、ちょっとぜい沢なだけで、決して超高級というわけではありません。普段飲みとして選んでいただきたいのですが、ほんの少し高いだけです。そんなちょっとぜい沢を夫婦で楽しんでいただきたい、コーヒーをきっかけにちょっとぜい沢な時間を夫婦で持っていただきたいという願いで「パートナー・オブ・ザ・イヤー 2015」と「いい夫婦 川柳コンテスト2015」に特別協賛しています」

--では、買って応募してほしいということなんですね?

「いえ、買わなくても応募できます。AGFの特設サイトから誰でも応募できます」

--こんな高級家具を商品を買わなくてもプレゼントするのですか?

「はい、だから困っているんです」

--あぁ、そうでした。なぜ困っているのですか?

「実は、応募があまりないんです…」

--そういえば私もこのキャンペーンのことは知りませんでした

「今までいろいろなキャンペーンをしています。自分で言うのもなんですが、今回はこんなにいいものを作ったのですが応募が少ないのです」
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--ではまだ時間があるので、もしかしたら今からでも十分にチャンスはあるかもしれませんね。でも、当選者が1名なのでもっと当たるようにすればよかったのではないですか?

「そういう意見もありましたが、どうせなら本物を、100年使ってもらえるようないいものを作ろうということになりまして、このようになりました。でも、当選数も多いペアカップもあります!」

「今、私が持っているのが、『ちょっと贅沢なアツアツコーヒーカップ』です。これは第1弾で250名様、第2弾で250名様の計500名様に当たります。ただ、これだけは商品をお求めいただいてから応募なので大変恐縮なのですが…」

--カップの応募には買わなくてはいけないのですね。でもコーヒーブランドは山のようにありますから選ぶのが大変ですよね。矢島さんの想いを聞かせていただけますか?

「メーカーの社員として言えるのは、このコーヒーは喫茶店のマスターが入れる濃い目のコーヒーをご家庭で手軽に飲めるというものです。ただ、私の個人的な意見でまたまた恐縮ですが、このブランドを選んでいただける方は『いいモノを見る目がある!』と断言してもいいと思ってます」
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これまでの困り顔が、キリッとしたのを記者は見逃さなかった。それだけ自信があるのだろう。
であれば、さっそく飲んでみなければなるまい。
矢島さんには申し訳ないが、記者は貧乏性なのでぜい沢なはずの上乗せドリップコーヒーをかなり大きめのマグカップに入れ、相当な量の熱湯を注ぎこんだ。いわゆるアメリカンになるのを覚悟してだが、10グラムも入っているのでさすがに水のようにはならないだろう。
コーヒーはし好品で、好みによるところが大きいので、記者の個人的な感想なのでそれぞれの好みと合うかどうかは保証の限りではないが…。

濃い。まったくもって濃い。アメリカンと言ってしまった言葉が恥ずかしくなるほど濃い。換言すると、良い焦げ具合で記者には好みだ。
深煎りで濃い目という彼女の言葉に嘘はなかった。酸味が苦手な記者としては、このような「焦げた」コーヒーは大歓迎だ。
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ということで、見せていただいたのが件のカップ。
かなり重いもので、ステンレス二重構造の保温タイプのカップのようだ。
なお、写真のものはデモ用で、実際にプレゼントされるものにはロゴは入っていない。
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写真ではよくわからないかもしれないが、だ円になっていて面白い。
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特筆すべきは持ち手の部分で、右手で持つとちょうど指が傾斜にかかって持ちやすいように設計されている。
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第2弾はソファではなくオープンカーが当たるらしい。その際には彼女は笑顔になっているのだろうか。
いずれにせよ、応募が少ないらしいのでまだまだ間に合うソファ(1月12日まで)とオープンカー(1月13日から)と、ダブルで応募してみてはいかがだろうか。

※写真・動画はすべて記者撮影

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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