どうも! ライターのノジーマです!
2015年も残りあとわずか。もう少しで楽しい冬休みですね!
今回は冬休みや春休みなど、長いお休みの際にぜひオススメしたいお仕事を体験してきましたよ。
お金がないけど旅がしたい!そんな人にうってつけのお仕事!
今回体験してきたのはゲストハウスでのお仕事。といってもゲストハウスと聞いてもあまりピンとこない人も多いのではないでしょうか。
ゲストハウスとは、いわゆる『簡易宿泊施設』のこと。普通の家をリフォームして宿泊施設にしたりしているので、リビングやキッチンが共用だったり、最低限の宿泊スペースしかなかったりします。でもその分宿泊費は格安で、海外から日本へ旅行に来る方も多く利用しているのです。
そして、ほとんどのゲストハウスでは通常のアルバイトのほかにも、ヘルパーさんを募集しています。
ヘルパーにはお給料が出ませんが、宿の仕事を1日に何時間か手伝うと、なんと宿泊費などを無料にしてくれるのです!
「長期間の旅行をしたい!でもお金に余裕があまりない…」
そんな人にはうってつけのプランですよね!
「富士宮ゲストハウスときわ」でお仕事体験!
今回、お仕事を体験させていただいたのは静岡県富士宮市にある『ゲストハウスときわ』さん。
富士宮といえばB級グルメの「富士宮やきそば」が有名だったりしますが、富士山のふもとに位置する街なので、天気が良いとかなり間近に富士山を見ることができる素敵な街なのです!
東京から車で約3時間かけて移動し、ゲストハウスときわに到着。
さっそく宿主のDAISUKEさんにごあいさつしました。
DAISUKEさんは富士市出身の父と富士宮出身の母を持ち、富士山を愛する富士山人とのこと。
富士宮と富士山の素晴らしさを世界中に広めていきたい! という目的で、2014年春にゲストハウスときわをオープンさせたのです。
今回もメインはお仕事体験ではあるのですが、できる限り富士宮を楽しんでいってほしいとのこと。ありがたいです!
あいさつを終え、いよいよこれからお仕事スタート。
この日はDAISUKEさんのほかに、アルバイトの現役大学生・マルティン君(ペルー人のクオーター)が来ていたので、マルティン君から仕事をひと通り教えてもらうことになりました。
チェックアウト後の掃除からお仕事スタート!
時刻は12時。
チェックアウトの時刻は午前10時なので、すでに連泊のお客様もみんな外出し、宿には誰もいない状態に。
この隙に宿全体を掃除していきます!
まずは、この日でチェックアウトになった部屋の片付けと掃除をおこないます。
外国からのお客様には布団の使い方を知らない方も多いため、すごい状態に散らかっていることも…!
使用済みのシーツを回収して新しいものと交換し、天気が良い日は外に布団を干したりします。
つづいて掃除機を丁寧にかけていきます。
掃除をするときに大切なのは、お客様が部屋に入ってきた時に「キレイだなあ」と思える状態にするということ。
抜け毛もホコリも、まったく落ちていない状態にすることを心がけて、隅々まで掃除機をかけます。
最近抜け毛が増えてきた僕は、特に慎重にならなければいけません。
帽子でもかぶっておけという話ですが。
掃除が終わったらテーブルなどを拭き、細かいものの配置まで丁寧に整えていきます。
普段なんとなく宿を使ったりしていましたが、こんなに細かく気配りされていたんだなあ、と改めて気が付きましたね!
そしてまず1部屋の掃除が完了しました。うん、美しい!
これを全部屋順番におこなっていきます。
ドミトリールームの掃除はひと苦労!
まず和室の掃除から始めましたが、ゲストハウスにはたいてい『ドミトリー』と呼ばれる部屋があります。
こちらは部屋に2段ベッドなどを設置した、いわゆる相部屋のこと。
当然、ドミトリーのほうが個室よりも利用料金が安くなるので、どちらかというとゲストハウスではこちらがメインだと思っていいでしょう。
ちなみにゲストハウスときわでは、ドミトリー1泊で2,750円です。安い!
2段ベッドを設置している部屋なので、当然和室よりは狭くなってしまいます。
なので掃除をするのも、ベッドのシーツを交換するのもひと苦労!
情けない話ですが、身体が非常に硬い僕には結構しんどい作業でした…。
あとは、相部屋なのでチェックアウトする人もいれば、連泊になる人もいるわけです。
連泊になる人の荷物やスペースには一切手を付けないように気をつけて掃除していきます。
共用リビングもしっかり掃除!誘惑アイテムがたくさん…
どの程度掃除をすればいいか把握したところで、共用リビングの掃除を任せてもらいました。
…が!この共用リビングは宿泊者が集まる部屋ということもあり、宿泊者が心地良く過ごしたり、楽しく過ごすためのアイテムがたくさん置かれていました。
コタツにテレビという最強コンビに、ガチャガチャや大量のマンガが!
さらに富士山の衣装がハンガーに掛けられていたので、思わず誘惑に負けて着てしまいました。
そしてなぜか沖縄楽器の三線まであったので、ついつい試し弾き。
ほかにもファミコンや野球盤、ジェンガやボードゲーム、カードゲームなどがたくさん!
世界中から集まってきた人たちと一緒にコタツに入って、ゲームをしながら遊んだりできるわけですね。
これは絶対楽しいでしょ!
ほかにもトイレやお風呂の掃除をしたり、吸殻入れを洗ったり、玄関の掃き掃除をしたりと、3時間近くかけて本館・別館ともに隅々まできれいにしました。
ここでとりあえず仕事は一段落です。
現役大学生のマルティン君は空き時間で勉強を開始。
そんな真面目な若者を横目に、僕は富士宮やきそばを食べに行ったり、富士山がキレイに見える富士山本宮浅間大社まで行ったりしてきました。
いやあ、ダメな大人で申し訳ない!
のんびり待ちながらチェックインの受付業務
時刻は午後3時半。チェックインの開始時刻となりました。
この日チェックインする人が到着するのをフロントでひたすら待つのです。
マルティン君は引き続き勉強をしながら待機しますが、これ、いいですよね!
1日数時間のお仕事で、担当がチェックインの受付業務だったら、自分の時間を作りながらもヘルパー業務ができちゃうわけです。
「旅行したいけど課題をたくさん出されちゃった!」なんていう学生さんでも、これなら宿泊費をかけずに、課題と旅行の両立ができるかもしれませんね!
フランス人観光客がチェックイン!
待機をし始めると、午後4時半頃にこの日チェックインとなるフランス人観光客の方がやってきました。
外国人なので英語でのやり取りとなりますが、チェックイン作業自体はそこまで難しくありません。
慣れてしまえば割とすぐ対応できそうな感じがしました。
しかも生の英語を聞いたり話したりできるので、英語に興味がある人にはすごくいい機会になるでしょう。
僕もマルティンくんが手続きをしている間に、昼ご飯の写真を見せて「Yakisoba!」とか伝えたりしました。
Yakisobaは全然英語じゃないですけど。
早くも初日の業務が終了!
チェックインの受付は24時までおこなっているそうですが、この日はなんと18時前にすべてのチェックインが完了!
普段はお客様が何時にチェックインするのかわからないまま待機することが多いらしく、かなりラッキーな感じになりました。
あとは、ときどき本館と別館を行き来しながら見回りをする程度しかやることがないらしく、マルティン君から「今日はゆっくり休んでください!」と優しいお言葉をいただいたので、遠慮なく甘えることにしました。ダメ人間!
ゲストハウスときわにはヘルパー用の個室があるので、まずはそちらでひと休み。
とりあえず全力でダラダラします。だって居心地がすごく良いんですもの。
ただそれでも時間がかなりあったので、温泉に出かけたり、夕食を食べに行ったり、またしても富士宮を観光させてもらっちゃいました。
残念だったのは、この日のお客様はみなさんお疲れだったのか、戻ってきた頃には全員就寝していたこと。
共用リビングで国際ファミコン大会とかやりたかったなあー。
2日目の朝は早起きして日の出を見に行くことに!
2日目の起床時刻はなんと5時。
とはいえ、そんな朝早くから業務があるわけではありません。
なんと、宿主のDAISUKEさんが富士宮の絶景穴場スポットでの日の出を見に連れて行ってくれることになったのです!
車で30分くらいかけて移動してきたのは田貫湖という場所。
到着するとあたりは明るくなり始め、いよいよ日が昇りそうです!
昇った!これは感動的!!
あいにく富士山の山頂には雲がかかっていましたが、それでもとんでもなく見事な景色です!
そして、さらにもう一箇所「白糸の滝」という場所にも連れて行っていただけました。
ドーン!! これも絶景!大絶景です!
写真じゃ伝えきれないですが、富士山の雪解け水が滝になっているらしく、水がメッチャ透き通ってるんですよ。
かなり遠くから見ても底まで見えるんです。これは一見の価値おおいにあり!
ほんと、富士宮ってこんなに自然が美しい街だとはまったく知らなかったですよ。
DAISUKEさんいわく、ほかにもたくさんキレイな場所があるのに、まだまだ知られていない場所が多くてもったいないんだとか。
ゲストハウスの仕事を通じて、少しでも多くの人に富士宮の素晴らしさを伝えていきたいとのことですが、僕もたった1日滞在しただけでかなり魅力を感じることができました。
DAISUKEさんが富士宮を愛しているように、全国各地のゲストハウスの宿主さんも、きっとそれぞれの地域を大切に考えているはず。
ただ旅行で出かけるよりも、ゲストハウスに行けばそれぞれの地域をより深く知ることができるんじゃないかなあと思いますね!
ゲストハウスに戻ってチェックアウト受付とお見送り
富士宮の絶景をたっぷり堪能させていただいたあとは、ゲストハウスに戻ってチェックアウトの受付とお見送りをおこないます。
といっても、料金は前払いで受け取っていますし、部屋は相部屋だったりするのでカギの返却もなく(貴重品入れにはもちろんカギをかけられます)、特に受付をしなくてもチェックアウト自体はできてしまいます。
なので、チェックアウトの受付というよりも、お客様をお見送りすることがなによりの目的。
見えなくなるまで手を振ったりして、感謝の気持ちを伝えるのです。
これぞまさに、日本のおもてなしというやつですね!
いよいよ業務終了!仕事しながら富士宮を満喫してしまった!
時刻は午前10時。
チェックアウトもすべて完了し、これでゲストハウスときわでのお仕事体験がすべて完了しました!
実際にゲストハウスときわでヘルパーをするときは、ここまでの業務の中からどれかを3時間おこなう形になります(ただし、1週間以上の滞在が条件です)。
今回はひと通りの仕事に触れるため、3時間以上お仕事をお手伝いしましたが、それでもかなり観光を楽しむこともできちゃいました。
早朝から絶景スポットに連れて行ってくれたDAISUKEさんのおかげでもありますが、ヘルパーとしての滞在ならさらに自分の時間を作りながら滞在ができるでしょう。
最後に、DAISUKEさんにいろいろとお話を伺いましたが、普通の利用者だけでなく、ヘルパーさんにも、とにかく富士宮と富士山の素晴らしさを知ってもらいたいそうです。
ほんと、もはや富士宮観光大使ですよ。DAISUKEさんは!
あと、話の最中に帰り道の話題にもなったのですが、丁寧に裏道をメモ書きしてくれたり、DAISUKEさんの気配りには頭が下がるばかり!
富士宮の街も、ゲストハウスときわも、興味のある方には全力でオススメしたいですね。
僕もぜひまた遊びに行きたいと思います!
まとめ ~ゲストハウスの仕事はこんな人にオススメ!~
・長期の旅行をしたいけどお金に余裕がない人
・人との交流が好きな人
・英語などの外国語に触れたい人
・気配りをするのが得意な人
・キレイ好きな人
・いろいろな地域に行ってみたい人 などなど
住み込みでガッツリ稼ぎたい!という人よりも、旅行や観光をしたいけどお金がないという人にうってつけですね。
稼いだお金で贅沢に旅行するのももちろん楽しいですが、旅行や観光を楽しみながら働くというのは効率がとてもいい気がします。
いろいろな国や、いろいろな職業の人と出会ったり、貴重な経験もたくさんできるでしょう。
ゲストハウスときわに限らず、全国各地にゲストハウスはたくさんありますし、ヘルパーさんを募集しているところも多いです。
検索すればすぐに見つけられるはずですし、行ってみたい場所がある人は、まずゲストハウスから探してみてもいいかもしれませんね。
※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。
取材・文:ノジーマ 企画:ガジェット通信
【取材協力】
ゲストハウス ときわ
住所:静岡県富士宮市中央町14-15
TEL: 0544-55-1199
http://gh-tokiwa.com/