この体験会イベント「貸切路面電車で行く A列車で行こう3D 体験の旅イベント」が、一風変わった雰囲気で行われたのでレポートしてみたい。
※記事最後にプレゼントのお知らせがあります。
体験イベントは、路面電車である都営荒川線「荒川車庫前駅」のすぐそば『おもいで広場』で行われた。
この広場では、都営荒川線で使用された車両などが実際に展示されており、乗り込むことも可能となっている。今回のイベントはこの『おもいで広場』で発売前の『A列車で行こう3D』を実際にプレイできるという内容だ。
『A列車で行こう』シリーズは、アートディンク社を代表する鉄道経営を通した都市開発を行うシミュレーションゲームである。1985年発売の初代『A列車で行こう』から進化を繰り返し、30年もの間にわたってファンに愛されているタイトルとなっている。
そんな『A列車』の最新作が楽しめるとあって、30名の枠には応募が殺到。
結果、当選枠は増加され約40名の"精鋭たち"が「大塚駅前」から路面電車に乗って快晴のイベント会場に集合した。
イベント説明にて登場したのは、ゲーム内にも登場する社長秘書の赤羽美紅(あかばみく)さん。彼女は「A列車で行こう」シリーズを世に広める為、 某鉄道会社の秘書業務の傍ら「A列車広報室」の室長を勤める新人秘書さんなのだ。
その赤羽さんから「本日撮った画像や動画はその場でtwitterやブログなどに載せていただいて構いません。実況も大丈夫です!」と説明が。その寛大な対応に会場からは「おぉーっ!」っと、どよめきが生じていた。
また会場にはスペシャルゲストとして本作のディレクターを務めた飯塚氏が専用ブースに登場。ただし用意された「質問コーナー」は明らかに『おもいで広場』の記念撮影用のパネルだが……。
プレイ中に生じた質問などに対して、直接答えてもらえるという至れり尽くせりっぷりである。この後、実際にかなり突っ込んだ質問をしている参加者も見られた。
説明終了後、ソフトとホッカイロが配られ、約2時間のプレイタイムがスタート。待ちに待った瞬間だ。
記者もソフトを借りて実際にプレイをしてみた。
いい年の記者だが、実は『A列車』シリーズをプレイするのは初めて!
『A列車』初代の頃と言えば、当時のゲーム雑誌やその広告に『A列車』の名前は必ずあったくらいメジャーな存在。しかし当時は高価なハードウェアが必要だったことも手伝って、なかなか『A列車』をプレイする機会に恵まれなかった。
ようやく巡り合えた『A列車で行こう』、3DSにROMを差し込むと軽やかな音楽と共にタイトルが登場した。
●チュートリアルは懇切丁寧
ゲーム画面にも赤羽さんが現れ、とかく複雑になりがちなゲーム内容について、わかりやすく説明をしてくれた。
今回のチュートリアルを通じて感じたのは、マニュアルを押し付けることなく、プレイヤー(自分)に自由に遊ばせながら、少しずつできる範囲を広げていってくれているということだ。
プレイしていく中で、説明を添えてくれるというイメージに近い。
どんどんと出来ることが増えると、やっぱり楽しい。
「じゃあ、こういう風に出来るのかな」と自分の中で街に対する欲求も生じてくるのだ。
でも、最初のうちは線路が思うようにキレイに敷けない。街のカタチがあるので、むやみやたらに線路を敷くと、余分なお金がかかってしまうのだ。「ああ、失敗したかな」と思って敷きなおすと、やっぱりお金がかかる。
さらに、駅からどうしてもうまく線路がつながらず、困り果てて飯塚Dに質問してみた。
「ああ、これは線路の角度がキツすぎるんですよ。」タッチペンを使って緩やかな角度で駅舎へ線路を誘導してくれる飯塚さん。そうか、もっと奥に突っ込まないといけないのか……。
このあたり、熟練してくれば、きっと無駄の無い敷設ができるんだろうなあ、と周りのみんなを見回してみる。
車両の中は全員うつむき、画面に集中したままだ(3DSでプレイしているから当たり前ではあるのだが)。小さく聞こえるBGMの他は、非常に静かだ。時おり、ブログにアップするためだろうか、撮影するシャッター音が聞こえるだけ。こんな風にうつむき静まり返ったゲームイベントがあっただろうか。少なくとも記者は初めてだ。
しかしゲームに集中し楽しんでいるみんなの様子は確実に伝わってくる。こんなにゲームに夢中になっている人たちを見るのは久しぶりである。この様子から、タイトルへの期待度をうかがい知ることができた。
"シミュレーションゲームのプレイ歴は長い"という参加者の方にインタビューをしてみました。
――最新作、プレイしてみてどうでしたか?
「(前作DS版をプレイしていましたが、今回は)かなり良くなってますね!たとえば、前の時は駅舎を中心として四方にしか荷物の積み下ろしが出来なかったのですが、今回は中心点を変えられる、といったことなど、各所の自由度がとても高くなっていますね」
――まだやったことのない人に薦めるとしたら?
「自分の街とか、自分の知っている所……私鉄グループなどを再現してみてください。ただ、お金は有限なので、どうやって再現するのかを楽しんでみてほしいです」
――ありがとうございます。
●電車の知識が全く必要ないので、安心してお買い求めください(笑)
ディレクターの飯塚さんにも聞いてみました。
――今回、恥ずかしながら初めて『A列車で行こう』シリーズを触らせてもらいました。まだ、僕のように遊んだことの無い人たちに向けて魅力を伝えるとしたらどのポイントでしょうか?
飯塚「よく『A列車で行こう』って「電車に興味ないけれども自分に楽しめるかどうか不安だ」みたいな声が挙がるんですよ。で、実は作ってる自分自身(飯塚さん)が、鉄道系の興味がもともとあったわけでないんです。」
――そうなんですか!
飯塚「街づくりゲームとして楽しめるとか、経営ゲームとして楽しめるとか、そういうところをしっかり作りこんであります。自分として不安なのは、鉄道好きの人が楽しめているかなあ、という点ですね(笑)」
「街づくりゲームを楽しめる方には、確実に楽しんでいただけると思います。電車の知識が全く必要ないので、安心してお買い求めください(笑)」
「あ、でも、もちろん、電車の事はしっかり調べましたよ!(笑)。電車好きの方々からは常に意見を戴いておりますので、そういった部分のフィードバックもしております。
アンテナは鉄道を知らない人寄りに張るように意識しておりましたので、そういった方々にも楽しめるはずです。」
――ありがとうございます。本日はお疲れ様でした。
「まだプレイしたい!」という空気を残しつつ、惜しまれながらイベントは終了。
おみやげとして『A列車でいこう3D』特製パスケースとカードデザインジャケットが参加者に配られた。SuicaやPasmoやIcocaなどのICカードに貼れる限定デザインだ。※記事最後にプレゼントのお知らせがあります。
鉄道に詳しくない人にも、詳しい人にも楽しめる『A列車で行こう3D』は2/13(木)発売。
街づくり、経営ゲームにハマった覚えのある方はチェックしてみてほしい。
ニンテンドー3DS「A列車で行こう3D」
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