ゲームコントローラーの市場規模は、2019年の16億6350万ドル(約1833億円)からCAGR(年平均成長率)は8.0%の伸びを見せ、2027年には29億7350万ドル(約3276億円)に達すると予測されている。ゲーム業界は常に成長しており、多くのゲーム機に対する需要が高まっているなか、ゲームコントローラー市場では、高度な有線・無線のゲームコントローラーやその他のアクセサリーが開発されており、その使用範囲も拡大している。
また、スマートフォン用ゲームコントローラーの普及率の上昇や、PlayStation 5など新型ハードの登場、バーチャルリアリティ(VR)とコントローラーの組み合わせなども、同市場の成長を促す要因となっているという。
COVID-19パンデミック(新型コロナウイルス)の影響で、国民のテレビ視聴率やゲームの普及率は上昇した。インターネットゲーム業界では、パンデミック時に人々が家に閉じこもり、一般的なプレイヤーの数が急増したことで関連企業の多くが利益を向上させている。
さらに、パンデミックの影響で、インドや中国などの発展途上国の膨大な人口が、エンターテインメントやオンデマンドビデオにOTTプラットフォーム(※)を導入し、リフレッシュのためにオンラインゲームを利用するようになった結果、アジアの大手ゲーム会社である任天堂とテンセントが増収となった。
※OTT(オーバー・ザ・トップ):動画コンテンツや音声通話などをインターネット経由で提供するサービスのこと
一方でゲーム業界自体の市場規模は1400億ドル(約15兆4276億円)に達している。業界の成長に伴い、ウェアラブルインターフェイスコントローラー、カスタムメイドのバランスボード、ゲームストリーミング、プロ用コントローラーなどのゲーミングアクセサリーも進化している。例えばウェアラブルインターフェイスコントローラーは、プレイヤーの体の動きをテレビ画面上のアクションに変換するために開発されたものである。
コントローラーグリップは、ゲームコントローラーのボタン部分に設けられた凹状及び凸状の付加物で、器用さや正確さ、そして長時間のプレイにおける快適さを向上させる。このようなアクセサリーの需要の高まりを受けて、メーカー各社は、見た目の美しさで惹きつけるため、暗闇で光る機能を備えたアクセサリーの開発を進めている。アクセサリーの進化は、ゲーム産業の範囲を拡大し、市場の成長を促進させると言えそうだ。
ゲーム用コントローラー市場 – COVID-19の影響と世界市場の分析:2027年までの予測
https://www.gii.co.jp/report/tip996590-gaming-controller-market-forecast-covid-impact.html[リンク]
Image by VanDulti from Pixabay
(執筆者: ガジェット通信ゲーム班)
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