・ドルアーガの塔の恋愛シミュレーションってなんだ
・!?www??!ww?!ww!?
・なんだこれはw
・ドルアーガの塔が恋愛シミュレーション化ってどういうこと??
元ネタとなる『ドルアーガの塔』は1984年にナムコからリリースされたアクションRPGです。印象的な楽曲とキャラクター含めた世界観、そして当時のゲームセンターのゲームとしては初となる「やりこみを前提とした攻略要素」が盛りだくさんのゲーム性に、多くのファンが虜(とりこ)となりました。『ディグダグ』『ゼビウス』『マッピー』『リブルラブル』といった80年代のいわゆる“ナムコ黄金期”を確立したゲームタイトルの一つです。(ドルアーガののちには、『ギャプラス』『パックランド』『ドラゴンバスター』『メトロクロス』とこれまた有名タイトルが続きます)
『ドルアーガの塔』では主人公となるギルが装備を整えながら敵を倒し、悪魔ドルアーガに石にされた巫女カイの救出をする物語でした。しかし今回リリースされた『ドルアーガの塔 Tower of Defender』はドルアーガ亡き100年後を舞台とした、恋愛シミュレーションゲームとなっています。
筆者含め、当時ゲームセンターやファミコンで『ドルアーガ』をプレイした人間からすると、正直、違和感がぬぐえないのですが、これはそもそも「ナムコカタログIPオープン化プロジェクト※」に沿った“二次創作の乙女ゲー”。ですので内容として完全に別のゲームとして考えたほうがいいですね。
※ナムコカタログIPオープン化プロジェクト:バンダイナムコの対象タイトルに登場するキャラクター、音楽、ストーリー、設定などを二次創作できるという試み
ひとまず“30日”プレイしてみた
『ドルアーガの塔』おっさん世代でありつつも、『アイドリッシュセブン』『夢色キャスト』『A3!』といった乙女ゲーもプレイする筆者。いったいどんな『ドルアーガの塔』になっているのか、プレイしてみました。
ゲーム内で主人公(女性)がドルアーガの塔の護衛として部隊に配属されるところから物語はスタートします。自分以外はすべて男性。
初期登場キャラクターはこちら。
ウィル(CV:島﨑信長)
明るくムードメイカー。正義感の強い大剣使い。セリル(CV:瀬名快伸)
一匹狼に見えるが根は優しい、第12小隊の副隊長。レスカー(CV:松岡禎丞)
マッドサイエンティスト気質の変わり者魔法使い。アルトレイド(CV:八代拓)
フェミニストで世話焼きなタイプの鞭使い。
公式サイトでは下記のキャラクターも紹介されています。
ザルフィス(CV:小西克幸)
常に冷静沈着で文武両道。頼れる第12小隊隊長。トト(CV:天﨑滉平)
好奇心旺盛。あなたの世話役の第12小隊補佐官。ギル(CV:太田悠介)
突如現れた、謎に包まれた体験使いの青年。
まさしくイケメンたちに囲まれる主人公。自分の名前と推しキャラをまず決めます。名前も推しキャラも後から変更できるので、その点は気が楽ですね。
ちなみに筆者はちょっとMADな雰囲気のメガネ男子「レスカー」をチョイス。
ゲームは「ストーリー」「恋愛」「バトル」の3つのパートで構成されています。ストーリーを読み進め、バトルで敵を倒すことでキャラクターレベルを成長させていきます。恋愛パートでは自分の推しキャラとの会話がメインです。選択肢によってハートのエフェクトが発生! おそらくキャラクターとの親密度に関わってくると思われます。
いずれのパートもAPと呼ばれる行動ポイントが消費されます。キャラクターのレベルアップや時間経過でAPは回復していきます。ただし序盤はガンガンレベルアップするので、しばらくはAP回復を意識することはありませんでした。
この「ストーリー」「恋愛」「バトル」3つのパートによる組み合わせで“1日”が終了します。任務は“3か月”(つまり約90日間)。任務期間中に、主人公は護衛の男性たちとどんな関係を築いていけるのか、がこのゲームのメインテーマとなりそうです。
きわめてシンプルなバトル
バトルはモンスターと自分が選んだパーティーと対峙する、初期Final Fantasy型の伝統的な配置です。ただしコマンドなどは存在せず、画面をタップするだけでバトルになる簡単なインターフェースです。
ダメージはサイコロの目によるランダムとなります。全てのキャラクターには火・水・風の属性が備わっているので、お互いに得意/苦手がダメージとして現れます。
稀にサイコロの目が全て☆になると、大ダメージのチャンス! レベルが上がると☆が出やすくなる、という説明もあります。
ゲーム内の説明には「念を入れてサイコロを振って」とありましたが、実際のところ完全に運です(笑)。 ちょっと反応が悪いときがあるので、画面をしっかりタップして先頭を進めてください。ちなみに、下に並んでいるキャラクターのところを押しても反応しません。「モンスターの居る画面」を押すとサイコロが振られますのでご注意を。
戦略的なところを言えば、赤・緑・青の3属性でパーティーを組めば、そうそう全滅することはありません! (少なくとも31日時点では)
ただし今後、属性の偏った敵が登場する場合などはこの限りではないのかも。いっぺんに同じパーティーで進めるよりも、色んなキャラクターを育てながら進める方がいいのかなあ、と後になって思いました。筆者は怪しげな「レスカー」、ツンな「セリル」、センター気質の「ウィル」という組み合わせ。(本当はCV八代さんのアルトレイドも入れたかったけど属性がかぶっていた)
ほぼフルボイスのストーリー
ストーリーでは、タップすると物語が進んでいきます。有名声優によるフルボイスのおかげもあり聞いていてストレスはまるで感じません。物語は、主人公であるあなたが隊に配属されるところからスタート。様々なタイプの男性に囲まれ戸惑いを隠せない主人公のもと、担当のキャラクターが登場し、彼とひとまず過ごしていくことになります。3か月あるので物語自体は結構細かく進んでいく印象でした。
余談ですが、筆者はスタート当初、ワンサイクル“3か月”のところを“30日”だと勘違いしてプレイしていました……。なかなか話が進まないから変だなぁ、と思っていたのですが。ですので、本タイトルはじっくりと物語を進めていくので慌てずプレイしましょう。ロード時間がちょっと長めなのでそこが改善されたらプレイテンポが上がるんだけどもなあ、なんてことも思っていました。
恋愛は3択から
恋愛パートでは、主人公に対する返答でハートのエフェクトが生じます。ノンエフェクトの場合ももちろんあります。全検証したわけではないので憶測ですが、いわゆる“正解”は一つなのかな、という印象でした。(ハートが出なかった場合、再起動して他の選択肢を選ぶという事もしてみました)
今回選んだレスカーに関しては、「彼の性格上、おそらくこの選択肢がツボなんだろうな」というところを想像しながら選んで正答率を上げました。
プレイ途中、「他のキャラクターだとどんなストーリーなのかな」と、逆に気になってきたのも事実です。
3分の1を終えて
ドルアーガ好き視点としては、「ドルアーガを倒してからの100年後の世界」でなぜ、塔の護衛をしているのだろう、というところからスタートしました。プレイを進め「ブルークリスタル」などのキーワード、そして公式サイトに出ている「ギル」の登場で「おぉっ!」と引き付けられたのは確かです。
プレイしていた時には、先にも述べたロード時間が気になったのは確かです。タイミングによってはサーバーエラーも起きていたのでそこでプレイテンポが落ちるのがちょっぴり残念。サクサク進めて他のキャラクターも攻略したいな、とも思いました。
トータルとしては「難しいこと抜きに、二次創作としての『ドルアーガ』の舞台でイケメンボイスを楽しむゲームなのかな」というのが現在の感想です。30日経過時点ではまだシナリオの評価は出来ないのですが、物語が大きく動き始めたところなので今後の展開に期待です!
―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』
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