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映画『デッドプール』が映画『マトリックス リローデッド』を追い抜き、R指定映画の歴代最高興行総収入を記録

2016/03/31 12:00 投稿

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ネオ(映画『マトリックス』シリーズでキアヌ・リーヴスが演じた主人公)は、お喋りな傭兵(映画『デッドプール』でライアン・レイノルズが演じた主人公)に太刀打ちできない。

全世界で7億4500万ドル以上を稼ぎ出した映画『デッドプール』が、映画『マトリックス リローデッド』に取って代わり、R指定映画として歴代最高の興行成績を打ち立てた。2003年に劇場公開された『マトリックス リローデッド』は、全世界興行総収入7億4210万ドルを記録していた。

米国内では、映画『アメリカン・スナイパー』の3億5010万ドルを追い抜き歴代興行収入2位のR指定映画となりそうな勢いだ。『デッドプール』は北米で3億4940万ドルを稼ぎ出したが、米国内でのR指定映画として歴代最高興行収入を誇る映画『パッション』の3億7080万ドルに追いつくことは難しいだろう。

この下品なアクション映画を製作した米20世紀FOXにとっては大勝利である。ほとんどのスタジオは、ティーンエイジャーがチケットを購入できなくなることを懸念し、R指定コミックを原作とした映画製作にゴーサインを出すのを避ける。『デッドプール』は、4文字言葉と過激な暴力を多用し、まったくもって潔癖で上品ぶった映画にはなっていない。米20世紀FOXは、製作費を比較的控えめな5800万ドルに抑えることによってリスクを制限しようとした。その結果、同作は同スタジオにとって非常に利益の高い作品となった。

また、ライアン・レイノルズのキャリアも同作によって再び高まった。映画『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』、映画『グリーン・ランタン』のような期待外れの興行成績を受けて、レイノルズの人気は陰りを見せていたが、コメディの才能を際立たせた『デッドプール』によってその輝きを取り戻した。同作の脚本を手掛けたレット・リースとポール・ワーニックは、報道によると、続編の脚本執筆に忙しいようだ。

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