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国立感染症研究所が公開した内容によると、インフルエンザ脳症を発症した患者は、今季は161人。過去5年間で最も多くなっていることから、注意喚起を促しています。

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザウイルスに感染した後に重篤化し、発熱だけでなくけいれん、うわごとや意識障害を起こす状態を指します。ウイルスに対する免疫の抵抗が激しすぎて起こると考えられており、乳幼児や年配の方は死亡する恐れがあるとされています。

また、体力がある若い方でも症状が重い場合、四肢を中心にした麻痺が残ったりすることが知られています。
麻痺が起きる箇所によっては、車いすなどの器具が必要になったり、要介護状態になることもありえます。

国立感染症研究所が発表した内容によれば、今月6日までに全国で161人がインフルエンザ脳症に感染したと把握しているとのこと。このうち、15歳未満が全体の86%にあたることがわかっています。

インフルエンザ脳症は、新型インフルエンザが流行した2009年~2010年にもっとも患者数が増えました。
国立感染症研究所は、今季も2009年と同種のウイルスが流行しているため、インフルエンザ脳症の患者が増えているのではないかと推測しています。

インフルエンザ自体、よく誤解を受けやすいのですが、一般的な風邪とは全く違う病気です。まだまだ、完全に下火になっていませんから、外出時はマスク、手洗い・うがいで予防を行い、発熱が確認されたら、事前に医療機関に電話で申告し、治療について相談してから来院するのがベストでしょう。

特に、乳幼児や小児がいる家庭では、主治医に相談しておき、夜間などの緊急時に受診できる医療機関を探しておくことも大事かと思います。

写真はイメージ 写真AC http://www.photo-ac.com/main/detail/293215?title=%E5%AF%9D%E8%BE%BC%E3%82%80%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%902 より

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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