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数々のシネマ・コンサートを手掛けるシネ・コンサーツ(CineConcerts)は、米ワーナー・ブラザースと提携し、映画『ハリー・ポッター』シリーズを題材にしたシネマ・コンサートのツアーを開始する。情報は本紙ヴァラエティが独自入手した。

シネマ・コンサートは、今年開催する『ハリー・ポッターと賢者の石』ツアーを皮切りに、『ハリー・ポッター』の各作品をオーケストラ・コンサート向けに再構成するものだ。観客はフル・オーケストラの生演奏を楽しみながら、演奏とシンクロして40フィート(約12メートル)サイズの高解像度スクリーンに映し出される映像を鑑賞できる。

「オリジナルの台詞や音響効果には一切手を加えず、生きたまま使用する予定です」「演奏される音楽はすべて劇中のものです。映像の生きた台詞や効果音に生演奏をミックスしていくからこそ、面白い挑戦となるのです」と、シネ・コンサーツ代表のジャスティン・フリーアは本紙ヴァラエティに語った。

シネマ・コンサートは、6月23日(現地時間)にフィラデルフィアのマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツにて初演を迎え、当日はフィラデルフィア管弦楽団が演奏を行う。その後の北米ツアーでは、サンディエゴ交響楽団、ナッシュヴィル交響楽団、ミルウォーキー交響楽団、グランド・ラピッズ交響楽団、シリコンバレー交響楽団が、ジョン・ウィリアムズの手による劇中音楽を各地で演奏する。

同ツアーのプロデューサーと指揮者も務めるフリーアは、「ユニークで素晴らしいコンサートです」「映画『ハリー・ポッター』シリーズは、人生に1度あるかないかの文化的な現象だと思います。世界で数百万人のファンを楽しませており、私たちはそこに新たな1ページを加えるチャンスを得たのです」と述べた。

シネマ・コンサートのパイオニアであるシネ・コンサーツは、これまでにも『グラディエーター』、『ゴッドファーザー』、『素晴らしき哉、人生!』、『ティファニーで朝食を』などの名作を題材にコンサートを手掛けている。先月には、テレビ放送50周年を迎えた『スター・トレック』のコンサートが初演を迎え、春のツアーをスタートさせた。

シネマ・コンサートに参加する各オーケストラには、若い世代にアピールし、新しい観客を彼らの音楽スタイルにいざなう機会が得られるとフリーアは説明する。「ささやかではあるかもしれませんが、クラシック・オーケストラの新境地開拓に貢献したいと願っています」(フリーア)。

フィラデルフィアで開催される初演のチケットは、米チケット販売サイトのチケットマスター(Ticketmaster)、およびコンサートホールの公式ホームページ(MannCenter.org/Mann Center’s box office)にて、2月20日(現地時間)より販売を開始する。

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