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『愛のうた』『hands』『you』……冬にしっとりと聴きたい倖田來未の至極のバラードたちを集めたコレクションアルバム『WINTER of LOVE』が現在発売中。新曲『On And On』『NO ME WITHOUT YOU』を含んだ豪華な一枚です。

スマプラムービー特典映像として360°見渡すことができる新感覚のミュージックビデオ「Dance In The Rain」やスマホ向けタテ動画も収録されており、CDやDVDだけではなくスマホでも楽しむことができるところもポイント。通勤・通学のお供にピッタリです。

昨年デビュー15周年を迎え、3月からは全国47都道府県をまわる「KODA KUMI LIVE TOUR 2016 ~Best Single Collection~」がスタートする倖田來未さん。本アルバムに関するお話から、「カラオケで上手に歌うコツ」まで色々とお話を伺ってきました。

―冬のバラードコレクションアルバム『WINTER of LOVE』がついに発売となりました。まさに冬にピッタリの名曲揃いとなっていますが、選曲は悩まれたのでは無いですか?

倖田來未:この『WINTER of LOVE』関しては最初「バラード集になれば良いね」という話で企画が進んでいました。これまでのアルバムの中でも、あまり知られていないけど素敵なミッドバラードがたくさんあったので、そんな曲も入れられたらなと。でも、その分どれを無くす? となった時、何を基準に入れたらよいか決めきれなくて。楽曲を絞ることができなかったんですよね。やっぱりシングル曲が世の中的に認知度が高くなるのは当然で、カラオケでも歌われることは多いわけで。

―なるほど。シングル曲の持つパワーというか。

倖田來未:『No Way』とか、すごく好きで入れたい曲もたくさんあったんですけど、並べた時に軸がブレるなと思ったんですよね。アルバムのミッドナンバーって、R&B色の強い曲が多くて、それを『WINTER of LOVE』に入れると、歌謡曲の要素が強いシングル曲と差がつきすぎちゃって流れが止まっちゃうのかなと思って。一枚を通して心地良く聴けるアルバムにしたかったんですよね。倖田來未の代表曲達、誰もが知っている曲、というのにこだわりました。

―夏に発売された『SUMMER of LOVE』に続き、新曲が2曲収録されているのも嬉しいですが、この2 曲について教えていただけますか?

倖田來未:先月行った15周年ライブ「KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist」は「倖田來未とはどういう存在なのか」という事を考えてやったライブだったんですけど、今の気持ちを総括する曲というのが無くて、その為に作ったのが『NO ME WITHOUT YOU』です。倖田來未はシンガーなのか? ダンサーなのか? ステージから降りた素の私の含めて全部で倖田來未なんだよという想いで作っています。「KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist」の一曲目に歌わせてもらったのですが、発売前・発表前にライブでいきなり新しい曲をやるって、皆も知らない曲だし、ポカンとしちゃうかなという怖さもあったんですね。でも、皆がすごく盛り上がってくれて、暖かく受け取ってくれて

まだまだ倖田來未として成長していきたいと思っているし、色々なスキルをあげていきたいし、もっともっと頑張りたい。「まだ未完全な私ですけど受け止めてくれますか?」という気持ちで歌ったので、それを声援で返してくれて、本当に嬉しかったです。

デビュー当時は、多くの人に歌を聴いてもらっていないのにメッセージを届けようとしても説得力が足りないとか、もっと自分の事を知ってほしいとか、焦る気持ちが強かったのですが、こうして大きな場所でライブをやらせてもらうようになってからは、「いつこの環境が崩れてしまうんだろう」、「いつまでアンコールを言ってもらえるんだろう」って新しい不安も生まれてきて。最近のライブではアンコールの時に皆がサプライズで私の歌を歌ってくれるんですが、最初にしていただいた時ってすごく嬉しくて。今は毎回してくれるけど、でもそれを当り前だと思ってはいけないなと。いつまでもアンコールをもらえるように成長していかないと、と思いますね。

―あのアンコールのサプライズソングは本当に感動しますね。ファンの皆さんが事前に準備して「この曲歌おう」って決めていると思うと、あたたかいファンだなあと。

倖田來未:いつも皆どうやって決めてくれてるんだろうって思います。私もサプライズ好きだけど、スタッフの皆もファンの皆さんもサプライズ大好きで、いっつも驚かされています。「KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist」の時もサプライズが多すぎて、コーラスのメンバーも泣いて歌えなくなっちゃたりして。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

―もう一曲の『On And On』についてはいかがですか?

倖田來未:『On And On』は、想いがつながっていく、という気持ちをこめて歌詞を書いたのですが、曲を作っていく過程で「この歌詞は息子さんに書かれたんですか?」って聞かれて。この曲はファンの皆に向けて書いた歌詞だったのですが、そう言われて考えると、私とファンの関係って家族みたいだなと。ライブで皆が贈ってくれる声援や応援ってすごく愛があるから。なので、MVもファンのみなさんに向けてテレビ電話をかけているような内容にしています。


倖田來未 / 「On And On」 (for mobile) – short ver. –
https://www.youtube.com/watch?v=LALKiJ1IyP8

―MVを拝見しましたが、本当に倖田來未さんと話しているみたいですよね。

倖田來未:最初は自撮りをしている風のカットだけで構成していたのですが、キレイすぎてあまりリアルじゃないなと思ったんですよね。それで、実際にスマホで自撮りしたカットを使ってみたらどうだろう?って相談して、入れてみたらしっくりきて。あの自撮りの動画は本当に私がスマホで撮影したものなんですけど、結構キレイに撮れてて、今のスマホってすごいなあと(笑)。会いたくても会えないとき、あのMVを観てくださった方が同じ様に、好きな人や大切な人とテレビ電話してくれたら嬉しいですね。

―お洋服もリアルクローズというか、普通の女の子も真似出来そうなコーディネートで可愛かったです。

倖田來未:ありがとうございます。衣装すぎるようなものではなく、普段使いできるようなリアリティのあるコーディネートを取り入れてみました。

―今回冬のバラード集を作って、改めて、倖田來未さんにとってのバラードってどんな存在ですか?

倖田來未:アップテンポな激しい曲って、悪い女ぶってみたり、倖田來未はこう!ってイメージを作り上げて、歌詞を書いたり歌っている事が多いんですが、バラードってその主人公の気持ちになりきって、自然と共感しながら歌う事が出来る。オーディションでもバラードを歌わせていただいたのですが、どんな時でも歌うと落ち着くというか、一番大好きな場所ですね。

―バラードってどうしても悲しい曲が多くなりがちですけど、倖田來未さんのバラードって前向きで元気になれるバラードも多いところが、個人的に好きです。

倖田來未:ありがとうございます。「愛のうた」や「Moon Crying」のような辛い恋について描いた歌ももちろん好きですが、『Dance In The Rain』や『WALK OF MY LIFE』みたいに、前を向いて歩き続けてほしいという想いを込めてつくった曲もたくさんの方に聴いてもらえたら嬉しいですね。

―どの曲もそれぞれに色々な思い出があると思いますが、特に印象深い曲とエピソードを教えていただけますか?

倖田來未:『恋しくて』は出産後にレコーディングして発表した最初の曲だったのですが、体力を戻したりとか、前と同じ様な声で歌えるだろうかという不安もあったり、そもそも結婚をしてから恋の曲を歌って良いのかという葛藤もあって。でも、今でも私は旦那さんに恋してるし、子供にも恋をしてる。いつまでも女の子でいたいという気持ちがあるから、その葛藤を乗り越えて歌ったという思い出がありますね。結婚するまでは恋愛系の曲が多かった中で、最近はもっと広い意味での愛や人生について書けるようになってきたなって思います。恋する気持ちや女心はいつまでも大切にしたいですね。

―最後に、このアルバムに収録されている曲はもちろん、倖田來未さんのバラードってカラオケで歌う女の子がたくさんいると思います。上手に歌うアドバイスをいただけますか?

倖田來未:一番は好きな人・大切な人の事を思い浮かべながら歌ってほしいですね。学校や仕事の近いグループの中に好きな人がいたら、思い切ってその人を含めたみんなでカラオケに行って、歌っちゃうのも良いと思う。あとは、恥ずかしがらずに立ち上がって、思い切り自分に入り込んで、「これは自分のライブだ!」というくらいの気持ちで歌うと気持ち良いと思います。

―今日は素敵なお話をどうもありがとうございました。

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『WINTER Of LOVE』倖田來未/楽曲リスト

01 On And On
02 奇跡
03 hands
04 Promise
05 you
06 夢のうた
07 運命
08 愛証
09 愛のうた
10 Moon Crying
11 stay with me
12 好きで、好きで、好きで。
13 あなただけが
14 愛を止めないで
15 恋しくて
16 Dance In The Rain
17 NO ME WITHOUT YOU

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