突然ですが『ポーランド』と聞いて、皆さんはどんなイメージが湧いてきますか?
今まで私が言われたのは、「ポーランドって何かあるの?」「どこ?」「(アウシュビッツ収容所があるため)暗いイメージ……」など。
そんなイメージを持たれやすいこの東ヨーロッパの国なのですが、実は地元の人にもあまり知られていない、とても可愛い村があるのです。
村の名前は『ザリピエ』
ポーランド南部にあるタルヌフという街からバスで1時間程度で行けます。
バスから降りて、暫く歩くとこんな景色が……。
ヨーロッパは全体的に街並みや建物がきれいで、それらを見に来る観光客が多いのですが、こういった田舎の景色もいいですよね。
さらに歩くと教会があったので入ってみることに。
イエス・キリスト像の周りに描かれているのは、『ザリピエ模様』と呼ばれる花柄のペイント。そう、この村の見どころはこの『ザリピエ模様』なのです。教会だけでなく、一般民家や消防署にもこの可愛らしい花柄が描かれています。
教会を後にして、一般民家の写真を撮りまくっていると、ある家から一人の女性が出てきて「私の家も撮って!入っていいから!」(推測)と言われたので、お邪魔することに。
中に入ると、洗濯機や花瓶やタンスや何から何まで花柄模様に包まれている光景が。
「どれか一つでも欲しいな……」と考えていると、別の部屋に値札が張られた商品たちが!
結局、迷い過ぎて買えませんでした。観光客がコメントを残すノートがあったので、私もメッセージを残し「Dziękuję」(ポーランド語で「ありがとう」という意味)と言ってその家を後にしました。
トータル1時間程歩いてようやくインフォメーションに到着。ここは『サリピエ模様』に関する博物館もあります。
花柄をペイントしている所を見学することもでき、事前に問い合わせをしておくとペイント体験もできるそうですよ。
ここでも、メッセージノートにコメントを記入。
『地球の歩き方』に掲載されている影響か、日本人の方たちのコメントも結構ありました。
毎年ザリピエでは花模様を描いて、その美しさを競うコンクールがあるのですが、最近日本人の参加者もいたそうです。
この絵がその日本人の方が描いた『ザリピエ模様』です。家の玄関などに飾ってみたいですね。
ザリピエはタルヌフからバスが1~2時間に1本運行していますが、学校が休みに入ると本数はさらに減ります。
ですが、タルヌフから日帰りで行けますし、交通の便が悪いものの、事前に時刻表を調べていけば長時間滞在することができ、ゆっくり見てまわれます。ちなみに、早起きすればクラクフという街からでもバスを乗り継いで行くことは可能です。
皆さんも可愛い『ポーランド』を発見してきてくださいね!
画像:すべて筆者撮影のもの
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: aquico) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
コメント
コメントを書く