昨年末PS4版が出た『GRAVITY DAZE』をプレイ。
操作に慣れるとめちゃハマるゲーム。飛び回る感覚がすごくクセになります。
新感覚の爽快感を味わいたかったらオススメです。
最初はコミカルな世界観に馴染めなかったり、向きを決めてまっすぐ飛んで空中で止まってまた向きを決めてという一連の動作にもたついてイライラしたりしてたんですが、ゲームを進めるにつれて、操作にも慣れてくると、空中を飛び回って敵と戦うのが楽しくなってきます。
ちなみに正式タイトルは『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動(ぐらびてぃでいず/じゅうりょくてきめまい:じょうそうへのきかんにおいてかのじょのないうちゅうにしょうじたせつどう)』で、正直何回見ても覚えられないです。「摂動」という言葉は、天文学用語なんだそうです。
ストーリーはとてもライトで、ぶっ飛んでます。自分以外の登場人物の感情の動きや言動が予想外すぎる場面が多く、最初は困惑しました。
また、さまざまゲームシステムの上で出てくる設定、例えば地下の下水管みたいなところに家をつくってそこでセーブしたりゴニョゴニョするという設定もあまり必然性はなくなんでこうなるんだろうという違和感がありました。
ただそこはあまり考えずに、全般的にぶっ飛んでる世界観だという風に割り切っちゃえば楽しくなってきます。そもそもいきなり最初から重力をコントロールできる人になってる、という時点ですごいことなんで、あまり深いことは考えないというのが楽しむコツだと思います。
で、肝心の飛び回る部分ですが。ゲーム中の定義では、実は飛んでるわけではなくて、重力の底の方向を自在に変化できる能力を主人公の女の子が身につけた、ということになっています。
なにを言ってるのかわからないかもしれないですが、つまり、空中を飛んでるわけではなくて、主人公が落ちたいと思った方向に落ちてるわけです。
ただし、その重力の影響は、基本的に主人公自身しか受けない。ひとりだけ決めた方向に落ちていけるわけです。つまりは飛んでるわけですが。例えば、建物の方に落ちたい方向を定めれば、ビルの壁の方向に落ちていき、これつまり、ビルの壁に向かって飛んでるのと同じなわけです。少なくとも空中では飛んでるのと見分けがつかないんですが、最終的にビルの壁面までたどりついた時がフツーじゃなくて、そのまま、ビルの壁面に、横向きに立つことができるわけです。重力の方向が変わっているわけなので、ビルの壁に立って、移動することもできます。壁の上でジャンプとかできるわけです。これはとても不思議な感覚です。
さらにすごいのが、空中で停止できる点。重力の向きを変えると共に、重力の影響をなくすこともできるのです。つまり無重力状態です。
こんなのコントロールできるなんて。
上下左右がめまぐるしく変わるというのは体験としてとても面白いです。これがもし、完全自由に飛び回るようなスタイルだと、おそらく僕なんかはついていけないのでしょうけど、目標地点を定め、とにもかくにもそっちへまっすぐ進むというシンプルなルールで、指定した平面は必ず重力の底である、ということだと、なんとか感覚的についていけます。
なので、最初は変な操作方法だと思ってたのですが、ジェットコースターのような浮遊感を味わいつつ飛び回るということを考えると、わかりやすい操作方法なのだなということが徐々に体感できてきます。重力がある一定方向に固定されていると、どっちが底かってのを常に意識し続けなければいけないですが、自由に定義可能だということになれば、常に意識し続ける必要はなくなり、自分の目的地や攻撃したい対象の方向と距離だけを意識すればいいだけなのです。これは楽です。
この独特の感覚はみなさんにも一度味わってみて欲しいと思います。ちょっとクセになります。
お正月、ビールでも飲みながら楽しくプレイするのにちょうどいい独特の浮遊感を持ったゲームです。
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(c) 2015 Sony Computer Entertainment Inc.
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