元旦早々、おめでたい雰囲気ですが、昨年のニュースでもお知らせしたように、年明けとともに、インフルエンザの流行が懸念されています。そのこともあってか、今年の風邪はタチが悪いという声も耳にします。
厳密にいうと、風邪という病気は存在しません。様々なウイルスや細菌などの感染によって、発熱、せき、消化器の異常などの症状が起こる状態を、風邪症候群と呼んでいます。
私たちが「風邪」と呼んでいる状態は、科学的にはそれぞれ別の原因によって引き起こされる病気なんですね。風邪の症状を引き起こすウイルスは、年によって違いがあります。そのため、今年の風邪はタチが悪いと言われるのだそうです。
そうなると、市販の風邪薬を飲むことに意味があるのか疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。実は、市販の風邪薬自体、根本的に風邪症候群を治す薬ではありません。
風邪症候群を引き起こすウイルスを殺すための薬は、少なくとも医師の処方箋がなくても購入できるお薬には含まれていません。
市販の風邪薬は、症状として引き起こされる発熱や咳、下痢などの症状を抑えるためのものです。
従って、市販の風邪薬を飲んで風邪が治ることはありません。
また、風邪と言われる症状を引き起こす病原体は無数にあるので、医師の診察を受けることが重要です。加えて、やむを得ず市販薬を試す際は、薬剤師や登録販売者などの専門家に相談してから服薬するのを忘れないでくださいね。
※写真はイメージ 足成から http://www.ashinari.com/2013/01/31-375835.php
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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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