『ホラー通信』では2015年も、背筋も凍る正統派ホラーから爆笑のゾンビコメディ、好きにならずにいられないB級ホラー、ホラーじゃないけどゴア描写が激しい映画などなど、沢山の映画を“コワイ映画”としてご紹介してきました。そんな今年公開された“コワイ映画”のなかから、ホラー通信の一記者が独断で選出した“優れた予告編”を表彰する「“コワイ映画” 勝手に予告編大賞」をおおくりいたします。
すでにDVD発売・レンタル開始している作品も多数。2015年ホラーを振り返って、もう一度観たいor今からでも観たい作品をチェックしていただきたいこの企画。大掃除の息抜きに、お正月休みののんびりした時間に、仕事が納まらないあなたの休憩時間に、どうぞご覧ください。
最後の踊りはなんだよ!賞
・『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』
(2015年1月24日公開)
現代でシェアハウスをしながら生きるヴァンパイアの生活を描いたゆるゆるホラーコメディ。「数々の映画祭で主要部門受賞……ならず!!」というナレーションも愛おしく、各キャラクターの個性も分かりやすい楽しい予告編。散々ニヤニヤさせたあと、ラストのヴィアゴの謎ダンスが奇妙な余韻を残します。ちなみにあの踊りが何なのかは映画本編を観ても分かりません。
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見比べると楽しいで賞
・『ザ・デッド インディア』(2015年1月10日公開)
・『インド・オブ・ザ・デッド』(2015年3月21日公開)
2015年はインドを舞台にしたゾンビ映画が2本も公開されました。ロメロ映画を踏襲した“のろのろ歩き”のゾンビでとにかく恐い作品に仕上げた、イギリス人監督による正統派ゾンビホラー『ザ・デッド インディア』……とはまったく対照的に、インド人監督が作り上げた『インド・オブ・ザ・デッド』は陽気なインド音楽にのせておくる爆笑ゾンビコメディ。予告編で見られる「インドにゾンビ? お化けならまだしも?」「グローバル化だよ!」といったギャグも白眉。この2本の雰囲気の差でどうぞ笑ってください。映画本編はどちらも傑作と言える出来だというのも素晴らしいところですね!
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最恐トリハダ賞
・『死霊高校』
(2015年8月22日公開)
夜の高校に潜入した学生らが、かつて首吊り事故で死んだ学生の亡霊につぎつぎと首を吊られていくPOVホラー。あまりの怖さに予告編だけでゾゾゾッと鳥肌が立ってしまうので最恐トリハダ賞を贈ります。一見すると見逃しがちですが、予告編ラストのひとり震える女生徒の後ろに“なんかがいる”のに是非ご注目を。あぁっ、また鳥肌立ってきた……。
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お色気賞
・『マッド・ナース』
(2015年2月28日公開)
シリコンオッパイの美女が殺人鬼に襲われるスラッシャー映画も最高ですが、逆にセクシー美女が男どもを襲う今作も最高です! 不貞をはたらく男を処刑するクレイジー・セクシー・ナースのバイオレンス活劇。主演のパス・デ・ラ・ウエルタが脱ぐ! 誘う! 魅せる! 本編をぜひ観ていただきたいところですが予告編でもその一端を味わうことができます。短い予告編だからこその「もっと見たい!」と思わせる渇望感がまたソソりますね。「お尻丸見えやんけ」と言いたくなるセクシードレスを着こなしたウエルタに拍手!
完結作品賞
・『ムカデ人間3』
(2015年8月22日公開)
2015年は『REC』『呪怨』といった人気ホラーシリーズが完結した年でした。なかでも『ムカデ人間』の完結はもっとも熱狂的に迎えられたのではないでしょうか。予告編は「愛と感動のフィナーレ」と銘打った美しい出だしで、“人間の口と肛門をつなげる”という今作の悪趣味さをあえて強調。シリーズ最大規模の“500人ムカデ人間”をハイテンションで祭り上げるこの予告編。ムカデファンである筆者はこの予告編を観るだけで涙が出ます。ありがとうムカデ! さらばムカデ!! 愛と尊敬を込めて、完結作品賞を贈ります。
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総合大賞
・『ゾンビーバー』
(2015年7月11日公開)
栄えある大賞には、劇場上映は字幕版しかないにも関わらず、気合を入れて過剰演技の吹き替え入り予告編を作ってしまったところを評価し、ゾンビがビーバーになるホラーコメディ『ゾンビーバー』を選ばせていただきますッ。喘ぎ声に謎のエコーを入れるなどし、映画本編の面白さ・バカっぽさを強調した爆笑の予告編。「死ぬのはやっぱりバカな若者!」というコピーもキャッチーすぎる! こういった無条件にテンションのアガるB級ホラーが毎年劇場公開されることを願っております。『ゾンビーバー』さん、おめでとうございます!
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お気に入りの予告編はありましたか? 2015年公開作品には、ここには載せきれないほど沢山の秀逸な予告編がありました。2016年も、ホラー通信は刺激的でユニークでゾゾゾとくる“コワイ映画”の数々をご紹介していきます。どうぞよろしくお願いいたします!
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