今回レビューしたいのは『Wii U』で昨日発売したばかりの『スーパーマリオ3Dワールド』である。『ニンテンドー3DS』で発売された『スーパーマリオ3Dランド』の続編に当たる作品だが、そのワールドの広さや表現の幅が大幅に向上している。
●スーパーマリオ3Dワールドとは
まず今までの『マリオギャラクシー』や『マリオサンシャイン』との違いを明確にしておきたい。今回発売した『スーパーマリオ3Dワールド』は基本スタートからゴールまで決められたコースを進むという物である。『マリオサンシャイン』や『マリオギャラクシー』は箱庭を自由に移動し遊ぶスタイルである。今作はベルトスクロールアクション的な印象が強いが、『Wii U』ということもあり更に移動の幅や隠しマップも用意されている。
●ネコマリオが可愛すぎる
今作から初登場となる「ネコマリオ」。四つん這いになって敵をひっかくだけでなく、壁を自由に登ることもできるのだ(一定距離に限る)。マップ探索には実に頼もしい。そのほかチェリーを取ると「ダブルマリオ」となり2人、3人と分身したり、今まで登場した「しっぽマリオ」や「ファイアマリオ」も登場する。今作は4人同時プレイ可能なわけでマリオのほかに、ルイージ、ピーチ、キノピオ、他が使用可能となっている。
●早速プレイ
『スーパーマリオ3Dワールド』を早速プレイ。クリボーにも猫耳が生えており何か可愛い世界になっている。よし踏んで退治だ……あれ? どうやら遠近感がつかめてないようで上手いこと踏めないようだ。『『スーパーマリオ3Dランド』の際は立体視により遠近感補正があったのだが、今回は3D機能はない。その分カメラワークの移動で補えってか。3分もプレイすれば慣れたので問題なし。ゲーム序盤で「ネコマリオ」と「巨大マリオ」になることができ任天堂もプレイヤーの心をつかみに来ている。
この「ネコマリオ」のプレイ勝手が非常によく、サクサク進んでしまうのだ。このゲームはゴールするだけでなくスターを集めるのが目的なので「ネコマリオ」での探索はとても重要である。壁の上や裏、木の上などネコで行けそうなところは行ってみるといい。ちなみに何も操作をしないで放置すると顔をペロペロする。でも良く考えてみてん? おっさんが顔をベロベロしてるんだよ。
●心地良い操作感の秘密
ボタンを押すと言うとおりにマリオが動いてくれる。この心地良い操作感の秘密はフレームレートにあった。今までのマリオもそうだが、今作も同様に60フレームで動作している。軽快なアクションがレスポンス良く返ってくるのは実に嬉しいことである。当然2人プレイ、4人プレイでも変わることはない。
●音楽にも注目
『スーパーマリオギャラクシー』から恒例となっているマリオゲームの音楽。今回も例外なく生演奏音楽が使われている。収録風景も公開されているので興味のある人は是非ご覧頂きたい。
『スーパーマリオ3Dワールド』を購入した人はサウンドトラックが優待ポイントでゲット可能。
●その他の要素
その他にもステージの各所に散らばっているスタンプを集めMiivers(WiiUのコミュニティ)で使うことや、ほかのプレイヤー(ゴースト)と競いならがのプレイも可能。これも1つのやりこみ要素である。
●集大成ではなく気軽に楽しめる作品
わたしはこの作品をマリオシリーズの集大成とは思っていない。『Newスーパーマリオ』シリーズも同様でやはり、集大成を決めるのは『マリオギャラクシー』に続く作品なのではないだろうか。そもそもが「マリオ」と名が付くだけでコンセプトが違うので『スーパーマリオ3Dワールド』の立場を考えるまでもない。今作は純粋にカジュアルに誰でも遊べるシリーズなのだろう(良い意味で)。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。
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