ゲーム業界は『WiiU』や『プレイステーション4』、『Xbox One』といった高性能ゲーム機が出てきているが、本体をハイスペックにせずともハイエンドなゲームを楽しむことができるゲーム機があるのだ。そのゲーム機は『東京ゲームショウ2012』でも出展されていたクラウドゲーム機と呼ばれるもので『G-Cluster』という製品。大きさはスマートフォン程のサイズでとてもコンパクト。USB接続端子とHDMI出力端子があるくらいだ。
ゲームをそのものは『G-Cluster』で処理を行わずにサーバー側で処理を行い、その映像をネット回線を通じてプレイヤーが操作することになる。簡単な話がゲーム機の遠隔操作である。
こう考えると非現実的かもしれないが、実際に世の中のサービスはクラウドに移行しつつある。実際に同じくゲームクラウド技術のgaikaiはSCEIに買収されなにかしらのクラウド技術を『プレイステーション4』に盛り込むと考えられている。
今回そんな『G-Cluster』の発表会が東京ミッドタウンで行われ、『G-Cluster』の価格と発売日、そして予約日が発表された。
価格は本体単体で9980円(税込み)、コントローラなどを含む基本セットが1万3800円となっている。どちらのセットにも電源アダプタ、USBケーブル、HDMIケーブル、G-Clusterホルダが付属。基本セットにはそれに加えてコントローラが付属する。またコントローラはPC用のコントローラを使うことも可能なほか、スマートフォンやタブレットをコントローラにすることも可能である。
『G-Cluster』は家庭のテレビに接続しWi-Fi接続するだけである。ゲームの処理(映像、音楽)を端末に配信しプレイヤーに伝える。ゲームディスクは不要で、アプリのダウンロードも不要。ゲームは『G-Cluster』のポータルサイトから遊びたいゲームを選択するだけ。
一度選んだゲームは月額料金なしで1年間好きなだけ遊ぶことが可能。また30タイトル遊び放題の「月額500円プラン」も用意されている。遊びたいゲームのみを単品で購入するか、月額500円を選ぶかはユーザー次第である。
●ラインナップは?
気になるゲームラインナップは日本ファルコムの『イースI&IIクロニクル』、UBIの『アサシンクリードII』、コナミの『PCエンジン・ライブラリー』などコンシューマでおなじみのものが多数並んでいる。もちろんコンシューマからの流用だけでなく全くの新作も用意されている。タイトルは毎月増えていくとしているので、「月額500円プラン」だとかなりお得なのではないだろうか?
●実際に映像を見て
発表会では実際にゲームのデモンストレーションが行われた。UBIsoftの『H.A.W.X.2』や『アサシンクリード2』が実際にプレイされたがコンシューマゲーム機やPCと遜色ないデキで動作していた。実際にはコンマ数秒の遅延があるのかもしれないが、他人のプレイを見た感じはかなりよく動く。
究極のシンクライアントなだけにハードの制約がないのが強みである。下手すれば『プレイステーション4』や『Xbox One』以上のグラフィックのゲームも遊べてしまうのである。
●『G-Cluster』で映画が観れる?
そんな『G-Cluster』はゲームだけでなく映画も観られるようになるという。今日は詳しくは触れなかったが『Hulu』のような映像配信サービスを狙っているのだろうか。
こちら『G-Cluster』は6月20日に発売となっている。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。
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