「ROG Ally」を大規模にお披露目
ASUS JAPANが2023年6月に発売した携帯ゲーム機のROG Allyは、東京ゲームショウが初の大規模なお披露目。ROGブランドでブースを展開し、中心にはズラっと試遊台を用意しています。試遊タイトルには「ARMORED CORE VI」「STREET FIGHTER 6」「モンスターハンターライズ:サンブレイク」「Fate/Samurai Remnant」といった人気タイトルをそろえ、メジャー感のある展示となっています。展示されているのは最大8.6TFLOPSを実現するAMD Ryzen Z1 Extreme プロセッサー搭載モデルで、9月21日に発売されたAMD Ryzen Z1プロセッサー搭載の廉価モデルは展示されていませんでした。
ARグラス「XREAL Air 2」を出展するXREALブースでは、ROG Allyの外部ディスプレイとしてARグラスを活用する体験を可能にしています。
キーボード搭載PCや大画面モデルをそろえたAYANEOブース
AYANEOブースでは、まもなくIndiegogoでのクラウドファンディングを開始する予定の「AYANEO SLIDE」を出展していました。閉じた状態で一般的なコントローラー一体型携帯ゲーム機として利用できるだけでなく、スライド式ディスプレイにより画面の下の物理キーボードが使えるユニークなデバイスです。
ディスプレイは6インチのフルHDで、角度の調整に対応。AMD Ryzen 7 7840Uプロセッサーを搭載し、USB 4 Type-Cポートを2基搭載と、コンパクトながらスペックが充実している点にも注目。
12月に発売予定の大画面モデル「AYANEO KUN」も出展しています。
8.6インチで解像度2560×1600の大画面ディスプレイを搭載し、AMD Ryzen 7 7840Uプロセッサーを搭載。インタフェースはUSB4 Type-Cポート2基、USB 3.2 Type-Aポートを搭載します。RAMは16GB/32GB、ストレージは523GB/2TB。重量は約950gです。
ONEXPLAYERは軽量・パワフルな新モデルとタブレットPC兼用になる大画面モデル
ONEXPLAYERブースでは、10月2日まで先行予約を受け付けている最新モデル「ONEXFLY」を出展。
約590gと軽量・コンパクトな本体に、最大8.6TFLOPSを実現するAMD Ryzen 7 7840UプロセッサーとAMD Radeon 780Mグラフィックスを搭載するモデル。ディスプレイは7インチ フルHDで、リフレッシュレートは120Hz。32GB RAMと2TBストレージ、USB 4 Type-Cポート2基、USB 3.2 Type-Aポートを搭載します。
10月2日までの先行予約価格は13万9800円(税込)です。
8.6インチの大画面モデルで、コントローラーを着脱してタブレットPCのように活用できる「ONEXPLAYER 2 Pro」も出展しています。
最大8.6TFLOPSを実現するAMD Ryzen 7 7840UプロセッサーとAMD Radeon 780Mグラフィックスを搭載。別売りのキーボードカバーを装着してタブレットPCのように利用できる他、コントローラーを外してワイヤレスコントローラーとして使うことも可能。インタフェースはUSB 4 Type-C、USB 3.2 Type-C、USB 3.0 Type-Aを搭載します。価格は15万7000円(税込)。
Android搭載のユニークなデバイスも
上記はいずれもWindows 11搭載のゲーミングPCでしたが、Android OS搭載のデバイスもユニークなものがありました。
9ホールのAR/VRコーナーに出展するPimaxブースでは、Android搭載の携帯ゲーム機「Pimax Portal」が出展されています。コントローラーが着脱式で、Joy-Conのように2つのコントローラーとして使ったり、合体させて一体のコントローラーとしても使用可能。
PimxはVRヘッドセットのメーカーで、実はPimax PortalもVRに対応するのが大きな特徴です。コントローラーを外して本体を別売りのVRヘッドセットに装着すると、本体四隅のカメラがVRコントローラーをトラッキングして、6DoFの自由度でVRコンテンツが楽しめます。外したコントローラーをVRコントローラーとして使うことも可能。
プロセッサーはQualcomm XR2を搭載し、8GB RAM、128GB/256GBのストレージを搭載。5.46インチのディスプレイは4K解像度で、リフレッシュレートは144Hz。重量は367gと軽量・コンパクトです。
AYANEOも、Android搭載のコンパクトな携帯ゲーム機「AYANEO Pocket AIR」を出展しています。こちらはCPUがMediatek Dimensity 1200、5.5インチフルHDディスプレイを搭載し、重量は380g。レトロゲームを遊ぶデバイスという位置づけで、主にクラウドゲーミングでの利用を想定した製品です。
Steam Deckはイベント試遊用デバイスとして定着か
昨年の東京ゲームショウでは大規模なブースで圧倒的な存在感を見せたSteam Deckですが、今回は単体でのブース出展はありませんでした。
見て触って期待が高まる! Komodoが携帯ゲーム機「Steam Deck」を多数出展:TGS2022 https://t.co/85o9vRpRfi #getnews #ガジェット通信 pic.twitter.com/iPGb6WzCys
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) October 6, 2022
会場では国内向けに輸入・販売を担当するKomodoがブースに出展協力として実機を設置していた他、インディーゲームコーナーで試遊台として設置されているのを目にしました。インディーゲームイベント「BitSummit」ではやはり試遊台としてSteam Deckを置くブースを多数目にしたので、ゲーム開発者の間では試遊用デバイスとして定着しているものとみられます。
2023年9月22日(金)20時からのライブ配信番組「ガジェット通信LIVE」では、東京ゲームショウ2023を特集。これらデバイスの動作をブースで撮影した映像で紹介しています。アーカイブも視聴できるので、興味を持った方は是非ご覧ください。
「東京ゲームショウ2023」取材レポート / ガジェット通信LIVE #128(YouTube)
https://www.youtube.com/live/WQGLKgzFB70?si=ofPTJ5nmX0YLoJc3
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