ブロックチェーンゲームとは
『Brilliantcrypto』は、世界中のユーザーが採掘者となり、宝石やトークンの獲得を目指して鉱山を採掘していくブロックチェーンゲーム。ユーザーはゲーム内マーケットでつるはしを購入し、探知機などを使用しながら採掘を進める。ここで、「ブロックチェーン?」という疑問がわく。
ブロックチェーンとは「参加者の中に不正を働く者や正常に動作しない者がいたとしても正しい取引ができ、改ざんが非常に困難で、停止しない、多数の参加者に同一のデータを分散保持させる仕組み」だが、馬場氏によると「既存のシステム・ビットコイン(仮想通貨)の技術は、おそらく未来永劫なくならないだろう点に着目した」と説明。ブロックチェーンで行われる「マイニング(採掘)」をゲームに置き替えることで成立させるものになる。
「ビットコインは大量のハッシュ計算をプロが大規模に行なうようになり、個人では太刀打ちできなくなっている」と話す馬場氏は、「(個人が行っていた)ハッシュ計算部分をゲームに置き換えれば、個人が楽しくマイニングできるのではと考えた」と、「ProofofGaming」という新しいモデルを考案した経緯を語った。文字通り、マイニング=採掘ゲームだ。
ゲームの内容は、ユーザーが採掘に応じてトークンや宝石を入手、宝石はNFT化することでさまざまなメタバースに持ち込める。また、宝石は利用したり、売買も分割もできるという。
馬場氏は、「Web3、AI、メタバースといった3つの技術が、相互補完しながら人類の次の未来を作っていく。この3つの技術が、おそらく人類を仮想世界に連れていく。最終的には仮想で暮らすようになるのではないか」と話す。
そのうえで、「仮想世界では、宝石や貴金属はブランドがないため、価値が分からなくなる。それを解決したいということで、デジタルデータのさまざまな宝石、その価値が保証されるサービスを実現したい」と、宝石採掘をゲームのテーマに置いた理由を明かした。「来年の早い時期、できれば2月くらいにマイニングの部分をリリース。その後、ジュエリーをデザインする機能を作り、それを、メタバース空間で実際に使えるようにする」「デジタル時代の宝石を作りたい」とロードマップを開示した。
PSGがグローバルパートナーに
後半では、フランス・パリに本拠地を置く世界的なサッカークラブ「パリ・サンジェルマンFC(PSG)」がグローバルパートナーになったことを発表。馬場氏は「メタバースに国境はないからこそ、このプロジェクトの成功にはグローバルでの認知が必要不可欠」と提携の狙いを明かした。
トークセッションには、PSGアジアパシフィック代表であるセバスチャン・ヴァセル氏と、元カメルーン代表でPSGにも所属していたパトリック・エムボマ氏が登壇。
ヴァセル氏は「PSGは世界中で人気のある選手が在籍するチームなので、そのブランド力を活かしてプロモーションを行なう」と語ると、「浪速の黒豹」の愛称で日本とゆかりの深いエムボマ氏も「ひとつはゲーム業界だと思うが、もうひとつeスポーツ業界がある。2つのエリアをプレーヤーとしても選べる。こういったゲーマーたちを『Brilliantcrypto』の世界へ導けるという今までにないメリットがある」と提携の理由を述べた。
また、同社は本作のクローズドβテスト参加者を25日から2023年8月8日(火)14時59分まで募集すると発表した。
クローズドβテストではクリア報酬として5000円相当の仮想通貨・Ethereum(イーサリアム)がもらえる。加えて、PSGとのコラボレーション企画として、クローズドβテストに応募した人の中から抽選で6組に欧州No.1を決める大会のパリ・サンジェルマンのホーム戦観戦のVIPペアチケット(航空券付き)がプレゼントされることも明らかになった。
取材・文:佐藤アケミ
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