クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」とは?
このサービスは、NVIDIAが世界で展開する「GeForce NOW」の日本版です。ゲームで遊ぶときに発生する負荷がかかるデータ処理を「GeForce NOW」のサーバー側で行った上でストリーミング配信することで、これまで専用ゲーム機や高性能なパソコンでしか動作しなかったゲームでも、Windows PCやMac、タブレット、スマートフォンなどデバイスの種類・スペックを問わずにプレイできるというもの。サービスを提供しているのはソフトバンクですが、キャリアフリーで楽しめるというのも大きな魅力となっています。
現在、北米と欧州では「GeForce NOW」のベータ版テストが提供されています。日本では参加者を募集している段階で、第一次テストでは「フォートナイト」「DARK SOULS III」「Dead by Daylight」「Destiny 2」「DYING LIGHT ENHANCED EDITION」「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」「World of Tanks」を含む約500タイトルのゲームをサポート、プレイすることが可能です。
「GeForce NOW Powered by SoftBank」で注目したいのは、「Steam」「epicgames」など、第三者のデジタルメディアストアで既に購入しているゲームでも、そのままセーブデータごと持ち込んで遊ぶことが可能な点。それにより、家でプレイしているPCゲームを、場所やデバイスに縛られることなく遊ぶことができるようになるのは大きな魅力です。
先行体験会に行ってきました!
11月27日に行われたメディア向けの先行体験会では、「フォートナイト」「DARK SOULS III」「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」「Dead by Daylight」「GRIP: Combat Racing」が用意されていました。
会場の回線が混雑したことから、画質が粗くなる場面もありましたが、低スペックのPCや、スマートフォンからでも動作が遅れることもなく快適にプレイを楽しめました。今回のイベントでスマートフォンを用いてプレイできるのは「GRIP: Combat Racing」だけでしたが、今後は回線さえあれば人気のPCゲームをスマートフォンやタブレットから、場所を気にせずお手軽にプレイできると考えるとこれはすごい進化なんだと実感できるはず。
体験会後には、初公開となるトレーラー映像の上映も行われました。
クラウドゲーミングサービス【GeForce NOW Powered by SoftBank】プロモーションムービー(YouTube)
https://youtu.be/WuDHzDYE5u4
いよいよ5G時代に突入、ソフトバンクの新たなる挑戦
ソフトバンクは、メインの通信事業以外で何らかのビジネスを行っていく「Beyond Carrier戦略」の一環でゲーム事業へ参入することを決定しました。
来年から始まる、「高速・大容量」「低遅延」通信が可能になる5G(第5世代移動通信システム)時代で、クラウドゲームがユースケース(活用事例)になるのではと考えたソフトバンクは、その布石として、NVIDIAと協業し「GeForce NOW Powered by SoftBank」の提供を決めたそうです。
気になる国内クローズドベータテストのスケジュール
クローズドベータテストの一次募集は2019年11月30日(土)まで、テスト期間は12月17日(火)から2020年2月末までを予定し、最大1万人を招待予定です。二次募集は12月2日(月)から1月中旬までで、2月上旬~末までの期間でテストを実施し、最大3万人が参加する予定です。
新たなるゲーム体験をもたらすクラウドゲーミングサービスといえば、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「PlayStation Now」は2015年から、Googleの「Stadia」も2019年11月19日(火)から14か国(日本除く)で始まったほか、Microsoftの「Project xCloud」のプレビューも2020年に日本で開始する予定になっており、現在大きな盛り上がりを見せています。そこに新たに参加する「GeForce NOW Powered by SoftBank」がゲームシーンにどのような影響をもたらすのか、5G環境による変化も含めて目が離せそうにありません。
<コピーライト>
※ NVIDIA、GeForce NOW は、米国および/または他国のNVIDIA Corporation の商標および/または 登録商標です。
※ 他の企業および製品名は、それらと関連性のある各企業の商標である可能性があります。
「GeForce NOW Powered by SoftBank」公式サイト:
https://cloudgaming.mb.softbank.jp/[リンク]
取材・文/伊東秀明
―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』
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