前に進むだけのシンプルなアクションでひたすらアイテムを掘れ!
本作のゲーム内容を簡単に説明すると、ハックアンドスラッシュ(以下ハクスラ)メインのアクションRPGということになる。プレイヤーは、王様から世界の平和を守ってくれるよう頼まれたおヒマな勇者として、敵を倒してレベルを上げつつ、敵が落とすアイテムを集める作業をひたすら繰り返す。一応、“ラスボス”はいるものの、基本的にはレアドロップを収集して楽しむ自己満足ゲームだ。
操作は片手の親指1本のみで可能。勇者が取れる行動は、「進む」か「戻る」かの2つだけ。そして攻撃は敵に向かって体当たりするだけという究極のシンプル設計。道中に待ち構えている敵は、たまに定位置からピョンと前方へジャンプ攻撃してくるので、距離とタイミングを測って攻撃を避け、定位置に戻ったところで前進して体当たり攻撃を仕掛ける、といったアクションゲームっぽい遊び方もできる。
だがぶっちゃけ、このゲームの本分はそんな最低限のアクション要素すら顧みない、ひたすら前進あるのみの単純プレイにこそあると力説したい。
お城には王様がいたり、道中には武器屋や民家、中ボスが配置されていたりするが、ストーリーと呼べるほどの設定はない。純粋にハクスラを楽しもう。
装備と敵には属性が設定されていて、弱点を突くと大ダメージを与えることができる。属性は火・水・木と闇・光の5つ。火は木に強く、木は水に強く、水は火に強い3すくみの関係がある。
腕力は物理攻撃、体力は最大HPと物理防御、知力は属性攻撃・防御、敏捷は会心率と敵の攻撃頻度、幸運はアイテムドロップ率に関係。レベルアップ時のステータスポイント割り振りは自動化もできる。
豊富なスキルの組み合わせを楽しめる“ながらプレイ”がオススメ
本作では敵の攻撃が単純ゆえに、ガチでアクションゲームとして遊ぼうとすると、スキルに頼らずとも死ぬことなくどこまでも先へと進めてしまう。レベルと装備が十分に成長していないと途中のボスを倒しきれずに後退せざるを得なくなることもあるが、死なないために1回のプレイになかなか区切りを付けられないのだ。
それよりもむしろ、ゲーム画面すら見ない“ながらプレイ”がオススメだ。親指を「進む」に置いたまま、例えばテレビを見ながら、時々スマホ画面に目をやり、死んでしまっていたらタッチ操作が必要な“復活の儀式”を済ませて、また最初から――。そんなものぐさなプレイスタイルを提案したい。というよりも、結局はこの遊び方に落ち着く人が多くなるだろう。死亡時に経験値やお金を失うといったペナルティはないので、安心してどんどん死んでしまおう。
この“ながらプレイ”では発動させるスキルに特に気を配る必要が出てくる。物理または属性攻撃に特化してみたり、HPを少しずつ回復するスキルやアイテムドロップ率を高めるスキルを発動させたりして、どんな装備だと最も効率よくアイテムを集めつつ先まで進めるか、ステータスの成長とスキル効果を実感しながら遊ぶことができる。死亡時に表示される過去ログでレアアイテムゲットの喜びも味わえる。
装備によって見た目と発動スキルが大きく変化。ステータスの割り振り方とも合わせて強い組み合わせを探してみよう。
課金要素ゼロで広告控えめ タダゲーはこうでなくちゃ!
基本無料とうたいつつ課金アイテムを使わなければ実質最後まで遊べなかったり、エグいまでの広告攻めのあるスマホゲームであふれる昨今。しかし本作には課金要素はまったくない。広告表示も最小限。時間差で現れて誤タップを誘ういやらしいバナーが出てくるようなこともない。
広告を見せられるかどうかは、回復や“ショートカット”をする際に、プレイヤーが能動的に選択することができる。ゲーム自体のデキがいいので、タダで遊べることに感謝しつつ、むしろ「どんどん広告を見てやんよ!」と張り切って広告をポチってしまいたくなる。
スキマ時間に頭空っぽで遊べてボリューム十分、しかもタダ! これこれ、こういうのでいいんだよ、スマホゲームは!
民家でHPを回復したり、転送屋でワープしようとする時に、お金を支払う代わりに30秒ほどのやや長めの広告を見ることでタダにしてもらえる。たまには他のゲームアプリの広告を見てみるのも楽しいもの。
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