リドリー・スコットが、米20世紀FOXによる第二次世界大戦を描く映画『Battle of Britain(原題)』の監督兼プロデューサーとして開発の初期段階に入っている。同作は、マシュー・ホートンが脚本を執筆する。
米FOXは、同作のドラフトピッチの権利を2016年に獲得し、スコット率いる米FOXを拠点とする製作会社スコット・フリーと、ジョビー・ハロルドとトーリー・タネルが指揮するセーフ・ハウス・ピクチャーズとともにプロジェクトを始動した。映画『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたマシュー・チャーマンが、エグゼクティブ・プロデューサーを務める。スティーヴ・アスベルが、米FOX側を統括する。
バトル・オブ・ブリテン(The Battle of Britain)は、アドルフ・ヒトラーのナチスドイツ空軍ルフトヴァッフェが、1940年の7月10日から攻撃開始し、10月までイギリス諸島を空爆した。最初のターゲットはイギリスの海港と海上交通路で、のちにイギリス空軍の飛行場が襲われ、ロンドンには夜襲がかけられた―これらはすべて、陸海空軍共同のイギリス諸島侵略に備えてのものだった。しかし、ナチスはイギリスの抵抗を乗り越えることができず、ドイツの戦争における最初の主たる敗北となり、アシカ作戦と呼ばれた侵略計画は破たんした。
スコットは、米FOXにより5月19日に米劇場公開される映画『エイリアン:コヴェナント』を完成させており、その他にも2作品の監督に就任している。1973年に起こったJ・ポール・ゲティ誘拐事件を描く米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントによる映画『All the Money in the World(原題)』と、腐敗したニューヨーク市警の刑事を描いたドン・ウィンズローのベストセラー小説をもとにした米FOXによる映画『The Cartel(原題)』だ。
ホートンは最近、ホロコーストの指揮を執ったアドルフ・アイヒマンを秘密諜報員が追う姿を描くMGMによる映画『Operation Finale(原題)』の脚本を執筆した。同作は、オスカー・アイザックが主演として出演交渉中だ。
スコットは、WME(ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント)と代理人契約を結んでいる。ホートンは、WME、グランドビュー、英エージェンシー・イン・ザ・UKと代理人契約を結んでいる。チャーマンは、CAA(クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー)、グランドビュー、ITG、ブラゲマン・ラッシュと代理人契約を結んでいる。このニュースはDeadline Hollywoodが最初に報じた。
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