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森村千尋は知れば知るほどに恐ろしい人物 ~十三機兵防衛圏クリア後感想~

2020/03/08 02:21 投稿

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十三機兵防衛圏クリアしました


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

クリア時は40時間くらい。
その後数時間をかけてトロコンを。

面白いですよこのゲーム。
それ以上のコメントは控えます。
遊んで損なし。
制作した方々にただただ敬意を払いたい。

ゲーム評価は様々な方が深く詳しく語っているので、
私からは不必要に感じた次第です。

代わりに私が伝えたいこと綴っていきます。


お話の前に

トロコン終了時ではストーリーの理解度が浅く、
非常にモヤモヤした気持ちでした。

そこで下記サイトを参考にさせていただきました。

https://infornography.blue/game/13-sentinels-aegis-rim-explained/

https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20200217054/

なお出典ということで無断での転載をご容赦下さい。
削除要請があり次第即刻削除致します。

1つ目はSolenoidさんという方による考察・解説。
この方の解説が非常に参考になりました。
十三機兵防衛圏フリークにおける先導者。ブッダ。

2つ目はゲーム情報サイトである4gamerさんによる、
イベントレポートです。
この手のイベントリポートは情報ソース自体が貴重ですね。
特に私のように旬をチョイ過ぎてから過熱しだすような、
天邪鬼にはありがてぇ限り。
制作の神谷さんによる質疑応答が興味深かったです。

この場を借りて上記サイト運営の方にお礼申し上げます。


森村千尋について情報整理

ココからはネタバレゾーンです。
もし情報に誤りがあった場合は指摘してもらえると嬉しいです。
そして主観でしか語らないので不快になる方がいたらゴメン。

まずは森村千尋は大勢出てくるのでおさらいしましょう。

2周前から1周前崩壊までの「森村千尋」①


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

2周前の沖野の手助けにより和泉と森村は、
記憶のリセットを回避したうえで生還する。
世界の滅亡を知った2人は世界を救うために動き出す。

最期は98式二脚車両に井田を乗せて森村本人は死亡。

2周前の人格を持つ今周「森村先生」②


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

①で記憶のリセットが行われてしまい、
1周前の出来事を知らない人格。

今周のセクター2で19機もの機兵を用意して戦うが敗戦。
(セクター1と3でも戦ったと思われるがどちらも敗戦)

残されたセクター4で咲良高校の養護教員として身を隠す。
今周がループをしない最後の世界だと知ったことと、
度重なる敗戦によりイージス作戦を実行に移すことに。

最期はイージス作戦の推進を疎ましく思う「ちひろ」④に殺害される。

2188年のオリジナル「森村博士」③


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

現実世界の森村博士。
ナノマシン研究の第一人者。

資金調達のために横流ししたナノマシン技術が地球を汚染。
その結果人類は滅亡。

最期は殺し屋の関ヶ原に殺害される。

2188年のオリジナル森村博士の人格を持つ今周「ちひろ」④


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

森村千尋の人格のダウンロード先としてコピーとして誕生。
今周セクター5で生活をさせていた。
森村千尋①が自分の記憶をダウンロードさせるはずであったが、
手違いで2188年の森村博士③の記憶をダウンロードしてしまう。
記憶は必要な時まで封印をしていたのだが真実を知ろうとする
郷登蓮也により記憶が呼び起こされた。

当初の箱舟計画から大きくズレてしまった現状を知り、
「ちひろ」は最初からやり直すために世界を崩壊へ導くが、
森村先生②の記憶を有してないためループは続くと思っている。
(もしかしたら施設エリアの耐用年数も把握していたのかも)

最後は適合者たちの決死の思いに気持ちが動き、防衛の手助けを行う。

1周前にオリジナル森村千尋のDNAをもつ「冬坂五百里」⑤


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

記憶の所持はなし。
Dコードを持つ可能性があると考えた2周前の和泉十郎に殺害される。

今周の「冬坂五百里」⑥


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

元々は森村先生の人格をダウンロードさせられる予定だったが、
今周が最後となったことを知りそのまま生活を送ることになった。

不完全ながら森村千尋①の記憶を有する。


森村千尋のココがやばい

エピソードその1 人類を滅ぼした女「森村博士」

オリジナルの森村博士はシキシマ会長である緒方憲吾に唆されてしまい、
ナノマシン技術を横流しをしてしまうことに。
その結果、地球が汚染されて生物が住めない状態となりました。

では具体的にどういった風に地球が汚染されたのでしょうか。
イベントで神谷さんはこう答えていました。

作中で地球が滅びた原因は流行病のように広がる攻撃的なナノマシン
ウイルスを模したナノマシンなら,対抗手段より速く進化し続けるだけで
種を滅ぼすことが可能になる。
不謹慎ですが現代で問題になっているウイルスのイメージだそうです。

一体頭のいい森村博士はどうやって緒方憲吾に操られていったのでしょうか。
これについてもイベントで神谷さんはヒントを出しています。

緒方憲吾は自らの意思でAIになったのではなく,
死後に拠り所を失った森村千尋がAI化し,
そのAIが箱舟計画での復活を考えた。

「拠り所を失った」が大変気になります。

個人的な感情が介入しており精神的な支えだった?
研究資金を確保するためにシキシマの権力が必要だった?

個人的な感情であった場合はAI化からの生き返りまで
行うのが自然なのではないでしょうか。
それか元々計画をしていたが実行までの
時間がなかったのかもしれません。

そうなると権力が欲しいからAI化した緒方憲吾の言うことに
従ったのでしょうか。これに関しても腑に落ちません。
AI化した会長が現取締役社長である郷登よりも、
影響力があるのはいささか不自然に思います。

森村博士と緒方憲吾の関係性は謎のままですが、
15人の生存者の一人緒方稔二のDNA情報を
そっくりそのまま緒方憲吾にすることは
技術的に可能だったのではないでしょうか。

個人的には森村博士の最後のセリフ

「地球は滅びの運命を避けられなかった」

に対して他人事かよ!おまゆうじゃん!
と不思議な気持ちになった人は少なくないでしょう。
(ゲーム内の録画禁止区間のため画像は割愛)

エピソードその2 マッチポンプチヒロ先生

まいっちんぐマチコ先生のオマージュですよ。

森村先生は人工衛星にアクセスすることで
今周はループが起きない最終決戦だということを知ります。
であれば全セクターの敗戦は避けなくていけない。
だが敵が無限増殖するのであれば勝ち目はないと。

そこで最終手段であるイージス作戦を実行していきます。
イージス作戦はターミナルからセクターを切り離すことで、
全怪獣が消滅する代わりに世界は停止し、廃墟となります。
全機能が停止することでループは行いません。

イージス作戦を反対したので井田です。
井田はむしろ早く敗けてループを起こしたかった。
次のループ先で如月の人格と記憶をコピーさせて1から
育てたかった(井田はループしないことを知らない)。

そしてもう1人イージス作戦を反対した人がいます。
それは「ちひろ」です。

先述したとおり「ちひろ」は2188年の記憶を所持しています。
箱舟計画を遂行しなくてはいけない。

世界が16年で停止してしまうと生育期間が進まない。
つまり箱舟計画が失敗してしまう。

その結果、「ちひろ」は森村先生を処分する。
イージス計画を行わずに怪獣に勝つ。
それ以外に選択がなかった。

森村先生はイージス計画を推進したのだが、
自分と同じDNAを持ったちひろに止められた。

ここで1つ疑問です。

森村先生は人工衛星にアクセスをし、
この世の実態を知ることになりました。
ミステリーファイルにも明記されています。


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

それであれば、「ちひろ」と同じ情報を共有していたことになり、
イージス計画を進めることは考えにくいのではないでしょうか。

森村先生と「ちひろ」の差異はどこにあったのかが不鮮明です。

森村先生にあって「ちひろ」にない記憶は
2周前から1周前の崩壊までの仮想世界での体験です。

「ちひろ」は森村博士の記憶をダイレクトにインストールされ、
森村先生は情報として森村博士の記憶を読んだ。

この違いを例えるのなら風景を肉眼で観たのと、
風景を写真で見たくらいの差があるのかもしれません。

余談ですが森村先生は現実世界を崩壊させた張本人は
自分であること知り、それらの情報を隠蔽します。
隠しちゃダメでしょう先生。

エピソードその3 最愛の人に自ら手を掛ける不運な女性

ちょっと脱線します。

沖野司。彼の作中における功績は

・機兵をはじめとした戦闘兵器を作った
・Dコードを解析した
・記憶の消失を予測して自身の記憶を保存した
・自ら戦場に赴いた
・自ら犠牲となり2周前の和泉と森村を救った

とかなりの英雄ぶり。

多少協調性がないのと比治山イジリにお熱なことを
差し引いても優秀でしょう。

そして沖野は

「誰の言うことも信用しない」

と留意して行動します。
これは自分の記憶とて信用足りえないものとして
自覚しているからです。
極めて優秀。

そして森村先生。

井田に「和泉が玉緒、三浦、東雲、比治山(※1)が殺した」
と言われて騙されてしまいます。
そして割とアッサリと銃を撃つ。


十三機兵防衛圏 ©(株)アトラス・ヴァニラウェア

真面目な話をすると森村先生は直前のループで、
記憶のリセット回避ができていません。

和泉は2周前も1周前も記憶を持ち続けているのに対し、
森村先生は2周前崩壊から今周までの記憶しかないため、
十郎ほど相手を思う気持ちはありません。

そのあたりの切なさはプレイ中にとてもよく感じました。


一人の女性の人生3回分を知って思うこと

途中冗談ぽくイジリましたけども、
森村千尋という人物の数奇な人生は、
情に訴える部分もあり、理解できない部分もあります。

そして私自身がまだ見落としている伏線や情報を
把握していない浅い見識であることは必ずあるでしょう。

彼女は他の人物と比べ抜きんでて様々な人と接触しています。

幼い緒方稔二に銃を向けなくてはいけなかったり、
十郎や東雲の身体に深刻なダメージを負っていることを
知ったうえで戦わせなくてはいけなかったり、
彼女の悲痛な思いは想像に難しくありません。

彼女の強い意志と緊張感。それがプレーヤーに伝わり、
作中の世界観として表現できているのだと感じました。

十三機兵防衛圏。
文句なく良い作品でした。

※1
作中では明確に比治山だったことは触れられていませんでしたが、
Solenoidさんのサイト内記事の解説を参考にさせていただきました。

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