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「WHITE ALBUM2」 感想

2014/01/10 05:07 投稿

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関西でも放送が終了し、これで自分にとっての「WHITE ALBUM2」は一区切り。
ここでアニメ版WHITE ALBUM2を振り返ってみようかと思います。
始めに言っておくと筆者は基本的にはかずさ派です(笑)
それでは、感想開始です。

アニメ版を見て一番印象が変わったのは雪菜です。
ブロマガ記事を書くために深く触れた(と思う)からかもしれませんが雪菜の複雑な心境が感じられるようになり、原作の初プレイ時では納得がいかなかった雪菜の行動もある程度「しょうがなかった」と思えるようになりました。知れば知るほど好きになるキャラですね。脚本の丸戸さんが雪菜派というのも分かる気がします(笑)
アニメでされるお話の範囲では最終的に雪菜に対するイメージが悪いもので固定されかねないと懸念していたので、アニメ前半での雪菜の扱いに安堵したような記憶があります。(まぁそれでも批判はされていましたが、それはある程度仕方のないところでしょう)
丁寧に可愛らしく、若干あざとく(笑)計算できるというところもさらっと表現されていて嫌味じゃない。春希への想いが段階を経て深くなっていく様やかずさへの意識等もより分かりやすくなっているなと感じ、7話後半の行動の動機としても理解がしやすいものになっていたと思います。最終話の「そんなわけ、ないじゃない」の台詞が本当に素晴らしい。
雪菜と言えば歌、歌と言えば雪菜で(笑)アニメでも雪菜の歌は大活躍でした。
1話の屋上での「WHITE ALBUM」、カラオケでの悪女は笑わせてもらいましたし、8話での車中BGM(?)も歌好きの表現として良い効果でした。(これは2期以降の伏線としても見事)
そしてラストの「届かない恋」
雪菜が歌うとよりしっくり来るというか伝わってくる意味があるなと感じました。後半になるにつれて歌声が神懸って行くように思います。


かずさはアニメでも印象が全く変わりませんでした(笑)生天目さんが凄ぇ上手くなったなぁと思った以外には。シンクロ率が上がったというか、ラジオで心情とか知っていたのも印象に大きく影響したかもしれません。
かずさは物語開始の時点ですでに完成されていると思っています。
母親や雪菜に対する態度は変化しているように感じられますが、それはもともとかずさが持っていたものだと思います「雪が解け、そして雪が降るまで」が示す通り持っていたものが顔を出しただけで。
変わらないこと、妥協しないことがかずさの魅力であり、それが故に雪菜と自分が春希の中に同居することが堪らなかったのだと思います。自分をそんなに器用に変えられないから。
雪菜は春希を春希の周りの世界ごと愛しているのに対し(そこにはもちろんかずさも含む)、かずさは春希だけを、春希自体を愛している、と感じています。雪菜が「かずさほど真剣じゃない」と感じたのもそういった違いからではないでしょうか。
以前にも書いたかと思いますが(※ネタバレ感想の方で)かずさが雪菜と勝負しなかったのはもしも負けて春希を奪われてしまう、自分の内から春希が消えてしまうことを恐れたからではないかと感じています。なので決着をつけないまま春希への想いを抱えたまま渡航した、と。
曜子さんとの同居、ピアニストとしての成功もその決定を後押ししたことには違いないですが。(ピアノといえばピアノかずさの松本あすかさんの演奏も良かったですね)

アニメではかずさが自分の中の春希像というものをとても大事にしている、という事も描かれていて嬉しかったですね。
9話の「話し掛けるな、あたしの邪魔するな」のシーンが顕著ですが3話での小木曽家でのやり取り「それがらしくないって言ってる」「待てよ、あたし今のお前が・・・」の流れでも見て取れると思います。(雪菜インターセプトが発動していますがこの台詞が伝わっていたら春希はかずさの気持ちをうかがい知ることができたんじゃ?と見返して思いました)
雪菜と付き合うことを春希に勧めているのも「それが正しいことだ」「そしてその正しい行いをするのが北原春希として真っ当な生き方だ」と感じていたからかもしれません。「あたしは裏切り者が大嫌いだ」の台詞からもそれが感じられます。


春希はビジュアル面での納得感がありました。これこそ春希だって一目見て分かる(笑)
心理描写や家族関係のことが省かれたのでキャラクターとしての掘り下げは原作に軍配が上がるかな、といったところ。
春希に対する印象は原作からそんなに変わらなかったのですが、これは原作を知っていたからこそなので初見の方はまた違った印象を持っていそうだな、と。
春希批判が原作よりも多いように(自分は)感じていますが、その辺りに原因があるのではないかと思います。
まぁ男キャラに批判が集中するのは三角関係ものとしては真っ当だと思いますが(笑)

その他のキャラは親志の出番が増えていたことには大変満足。意味のあるシーンも多かったですしね、唯一のクラスメイトというのも生かされたポイントだったかと。
あとは依緒というか中上さんの声がすごく耳馴染みが良かったので、もっと聞きたかった。
武也との絡みも時間があればもっと欲しかったかなぁ、ここは二期に期待するポイントでもあります。イオタケコンビは大学編からが本領

物語全体の流れも無駄なところが一切なかったですね。
毎回毎回時間の過ぎるのがとても速く充実していて「もう30分経ったのか」と。感想書いていても2~3時間は平気で経っていますし。(これは見直しながら書いているというのも原因の一つですが)
10話11話を分割にして回想を入れたり、祭の後のシーンを3視点から時期をずらして挿入したりする構成も賛否はあるでしょうが自分はこれで良かったと思います。最初から全部入りだと雪菜に対する風当たりが余計強くなったでしょうから(笑)。
10話11話に関してはあそこで雪解けを挟むことによって、かずさの春希に対する想いをより強く感じ、キスしている時の回した手伏せた睫毛の様子がより強く美しく感じられ、雪菜に対する嫉妬や絶望から春希を突き放した時の感情や台詞により鮮烈さが宿ったと思います。

前半と後半のバランスもちょうど半々になっていました。
7話のAパートまでが輝かしい前半、Bパートからは影が落ちる後半。
狙っやったと思うのですが、これだけの情報量のものをきっちり半々に持って行った構成力は驚嘆に値すると思います。
7話はライブパートの方に力を持っていくのが普通ですが、後半のシーンの方に力が入っていました。ここでこのスタッフがどこに重点を置いて作っているか分かるような気がします。


それにしても前半は本当に輝いていましたね。春希を見る雪菜がどんどん本来の素朴な可愛らしさを発揮していく様や、かずさのだだ洩れる春希への感情、春希のかずさへの意識の向け方、意識し合う関係等が微笑ましくも美しく描かれていました。学園祭へと向けて。
前半で印象に残ったシーンは

・第一話 屋上で歌う夕日に照らされる雪菜
これは外せない。あの画は原作そのままで鳥肌モノでした。BDのコメンタリーでも言われていますがゲームの絵がそのまま動いているという感じで。雪菜にとっての「WHITE ALBUM」が始まった瞬間でもあります。

・第六話 オリジナルナンバーの歌詞を見た後の雪菜の表情
怖ぇえよ!と思わずランクイン(笑)唇を噛むシーンも良いですがその後の笑顔も。
原作にはなかった表現ですが、後の雪菜の行動に説得力を持たせる意味もあったと思います。

・第六話 病床のかずさの可愛らしさ
ヤ・バ・イ 破壊力半端ない。ここは会話のニュアンスとか細かい楽しみ方も出来ます。


対する後半は影が差し「WHITE ALBUM」の季節の到来です。
これこそWHITE ALBUMの醍醐味であるのですが、前半と違い繰り返し見るのには精神力を要します(笑)。
後半の序盤は春希の心情がメインで後半はかずさ。二人に刻み込まれた「小木曽雪菜」との関係も細やかに描かれていたと思います。
そんな後半はほとんどが名場面。
正直全てが印象的ですが中でも挙げるとすればこちら。

・第八話 「俺たちはほんの少しの時間を除いて「三人」だった」
春希のモノローグから始まる短いシーンですが、言葉とは裏腹にそんな三人の中で「二人」でいるシーンを流しています。特に勉強会のシーンはハッとさせられるシーンでした。

・第十一話 回想シーン、春希から貰った参考書を抱くかずさとその歓喜の声
「あぁっ・・・」と抱える声にならない声、生天目さんの演技が素晴らしかった。
愛しさと切なさと心強さを感じた一コマ。

・第十一話 初めてお互いに交わすキスシーン
春希の決意、回された腕、その前の表情、交わされたキスとその後の展開と言わずと知れた神シーン。画での演技という所ではここが一番かと思います。一つ一つの仕草に込められた意味を感じることが出来ますし、その仕草が細やかに表現されています。

・第十三話 ありがとうね、春希君」
作中一番刺さった一言。ありがとうなんて言ってくれるなよ・・・。

・第十三話 お互いを見つける春希とかずさ、それを見る雪菜の涙
「やめろ春希、雪菜が、見てる・・・」「ごめん、ごめん、雪菜!」
十三話の感想でも書きましたがここで雪菜の回想を挟むのは卑怯です(涙)
「そんなわけ、ないじゃない」
物語がここにぎゅっと凝縮されたラストに相応しいシーンだと思います。このアニメで一番の台詞を挙げろと言われれば自分は迷うことなくこの雪菜の台詞を挙げます。・・・次点の台詞が僅差でしかも大量にあったりしますが(笑)


他にアニメで特筆する点といえばやはりBGM、そして背景美術でしょう。
どちらも世界を構築するいい手助けになっていたと思います。
音楽は後半主役級の活躍をしていたと思います。静寂の使い方も良かったですね。
背景は1話が格別ですが8話の美しい雪景色が素晴らしかったと思います。細かい気遣いも所々に感じられたのでBD等で見返すとまだまだ発見することがありそうです。
BD1巻でも背景に関して誰も気づいていなかった設定とかコメンタリーでお話されていましたし、これからのコメンタリーにも期待ですね。

全体をこう振り返ってみると、実に原作をリスペクトして作られているし、スタッフや演者さんのこだわりを感じられる丁寧な作品だったと思います。思ったよりも否定意見が出ていないのはそんな丁寧な作りで3人いずれの立場も描かれているからかな、と思います。
かずさ派として雪菜に思う所がないわけでは無いのですが、やっぱり雪菜や春希も好きなんだよなぁ、と改めて感じました。それだけに物語がより痛いものとして感じられるのですが。
3人にも言えることだと思いますが、誰かを嫌うことが出来たら良かったのに、と。
これは「さよならのこと」でも歌われていますね。丁度13話で雪菜の言葉と共に流れたフレーズ。~君に出会えないなんて 嫌だと気付いた 冬~
「さよならのこと」はアニメでの一番の産物かも知れないな、と思います。するっと入ってくるメロディと歌詞の内容、名曲ですね。
ただWHITE ALBUM全体では「POWDER SNOW」という名曲がまだ残っています。今回この曲が使われなかったのは(ワンフレーズもの凄い場面で雪菜に歌わせていましたが)まだ先に使われるべき場面があるからなのですが、是非そこまでの道程をアニメでも感じたいものです

語ることが尽きないですが(推敲している段階でも語りたいことが後から湧いてくる)このあたりで締めたいと思います。長らくのお付き合い本当に有難うございました。
(作品世界とも)暫しお別れです、二期があればレビューも書くと思うのでそれまで御暇を。

それでは、また。(一礼)
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以下ネタバレ上等のコーナーです。原作未プレイの方、ネタバレの嫌な方は注意。
本文以上にとっ散らかっているのでそこにも注意を(笑)




まずは最後までの完走お疲れ様でした。主に胃が(笑)。
まぁこれは未プレイの方々のほうがきつかったかもしれませんが。
本文補足
本文ではかずさは変わっていないと書いたのですが、唯一変わったといえば艶っぽくなったな、と。未熟だったかずさが気持ちを募らせていくうちにどんどん「女」になっていった。
最終的には女のしてのかずさも完成されたと思います。
6話のくっそ可愛い病床の時の表情と対比したら分かりやすいかもです(笑)
艶っぽいかずさにはCC小春編の「俺のせいで艶やかな女の影が差すようになってしまった」の台詞がフラッシュバックしたりしました(笑)
ただ、春希を見る眼差しそのものは最初から変わっておらず13話の「見つけてる」のときの眼差しそのままだったかと思います。あの眼は本当に美しい。

次いで雪菜。
この作品の雪菜の役割は「森川由綺」であると思っています。なので「POWDER SNOW」を歌うのは彼女なんですね。ある意味彼女がいなければ「WHITE ALBUM」として成立しないので、かずさや春希より重要度が高いキャラクターだと思います。丸戸さんが雪菜派であるのはその辺りも理由かなと。もちろん負けてより輝きを増すところもそうだとは思いますが(笑)
雪菜の行動は「自分を刻み込む」という意味では大成功でもはや単純に「二人」になれなくしてしましました。それは雪菜自身にとってもそうで春希と一緒にいるときはかずさがどうしても顔を覗かせます。雪菜にとってもそうなのに春希が雪菜といる時にかずさを思い出さないわけがないんですよね、CCの分岐前の雪菜の行動も分かるような気がします。
そして雪菜はかずさのことも本当に大好きなんだなと。3人はお互いのことが嫌いになれないと本文でも触れていますが、雪菜は特にそれが強いと思います。「かずさが男の子だったら良かったのに」の台詞でもかずさのことが好きだという事が伝わってきます。
雪菜が春希のことをかずさよりも真剣じゃなかったと言っていますが、かずさは春希に対しての比重が重かったのに対し、雪菜は気持ちの比重をかずさにも傾けていたからそうなったのだと思います。「三人」にこだわったのもだからこそ。この「自分を除いた二人」に対して愛情の総合値が最も大きいのは雪菜だと思います。(だからこそのCCでのあの行動なんだと思います。かずさのことも思ってのあの行動)

さて、補足はこれくらいにして予告のとおりここからは未来に向けてのこのコーナー
CCアニメはこうなって欲しいのコーナー
をお送りします。興味のない方はそっと閉じて下さいませ。

まずはルートをどうするか、ですが大学時代は雪菜ルート一択でしょう。
しかし雪菜ルートに入る前に千晶ルートを経由して欲しいと思っています。
CCの三人娘はICでの三人に対応したシナリオだと思っていて小春は春希、麻理さんはかずさ、そして千晶は雪菜。
なので雪菜ルートに入る前に是非千晶の描く雪菜像を提示して欲しいなと。ただそれだと春希が千晶と肉体関係結んじゃうのでそこがどうかな?と思う所ではありますが。(ただ千晶とのシーンは全部良いので見たい、という気持ちもあるのですが(笑))
それとイオタケのエピソードをしっかりと描いて欲しい。どのルートを通るにしても大学時代の依緒と武也は外せないでしょう。特に武也の春希びいきは熱いものがありますからね!
そしてラストは「POWDER SNOW」で締めて頂きたい。
この意味は最後までプレイした方ならお分かりだと思うのですが、あの終わり方こそ「WHITE ALBUM」なのだと思います。小木曽雪菜を「森川由綺」の位置づけで置いているのも物語を「WHITE ALBUM」にするためだとするなら、終わり方はこうであるべきでしょう。
異論はあるでしょうが自分が考える「WHITE ALBUM」はこうである、といったものです。
あと大学編のイオタケコンビのエピソードが生きるのもこちらだと思います。武也は本当にいい友達です。余談ですが最後の武也の依緒に対する行動は、依緒をかずさとした春希をなぞった行動だと思っています。身を以て春希を体験しているんだと。

ただ、「時の魔法」の制作風景やそのED画も素晴らしいのでそっちも見てみたいというのもあるので悩ましい。雪原のかずさの一枚画はWHITE ALBUM2全体の中でも屈指の一枚なのでそれも見たいですし・・・。大学編、喫茶店の雪菜も見たいし、グッディーズの制服も、千晶VS雪菜のかずさ以外では唯一の対決場面での雪菜の意地も見たいし、麻理さんの少女っぷりも堪能したい。(他のヒロインは最終的に「女」として感じましたが、麻理さんは最後まで女の子のイメージが残っていました、何故だろう(笑))
結局全部が見たいというのが本音なのですが(笑)それをするならOAD展開でやるしかないっぽいのでアニメBDが相当売れないと無理っぽいですね。

さて、名残惜しいですが当ブロマガのWHITE ALBUM2記事はこれでひとまずの終了です。
一週間に一本連載するのは本当に大変だと思い知らされました。このクオリティのアニメを毎週放送してることに改めて尊敬の念を感じずにはいられませんでした。
また他の感想ブログやまとめサイトの管理人の方々の苦労も窺い知ることができたので、これからはもうちょっと優しい目でそれらを閲覧することが出来そうです(笑)
この記事は終わりますが、わが「WHITE ALBUM2」は永遠に不滅です。(若い人わかる?(笑))
ラジオも続いていますし、BDもこれからリリースです。売上次第ではファンディスクや第二期もあるでしょう。ファンディスクがあるとしたら雪菜ルート後、50年くらい経った後のかずさが見たいかも。春希没後の。孫に囲まれた雪菜とか「あの人は一度だって浮気をしなかった、あなたと同じようにね」とか「私はまだ行ってあげられない・・・。あの人によろしくね、」みたいな展開が欲しいなぁ、なんて。(ネタ的に危ないかなぁ(笑))

希望は尽きませんが、それが幾らかでも実現するように応援していきたいですね。
                                      了
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