
どうやら全ての病は節食療法で治すと触れ回っている集団が存在するようで、警察は被害に関する捜査を開始したと報告しています。
■療養に向かったはずが?
現地メディアの報道によると、今回犠牲となったのは苗字を「李」という27歳の男性。彼は受験に失敗した過去から長年精神を病んでおり、周囲が困り果てていたという背景がありました。
そんな息子をなんとか社会に復帰させようとしたのか、一家は2017年、とある療養センターに彼を預けようと決意。彼らはそこで「どんな難病も治せる」と豪語する「師匠」に出会います。
関連記事:ぽっちゃり彼女をお姫様抱っこしたら「バキッ」 記念日が台無しに...
■絶食生活を開始
当初は世間から離れ、徐々に社会復帰が出来れば...と考えていた李さんでしたが、彼の生活はこの師匠を名乗る男との出会いで一変しました。
「精神の病には70日の絶食が良い」と勧めらえた李さんは言われるがままに水しか飲まなくなり、固形物を一切食べずに53日間を過ごします。そして54日目に餓死という結末を迎えてしまったのです。
■「師匠」の正体とは
療養センターの主任はこの奇妙な事件に対し、「節食療法などの提供は行っていない」と主張しました。
しかし、李さんが「師匠」と慕っていた男はこのセンターの責任者。聞けば自身の著書も複数の患者に買わせていたとのこと。
また、センターは老人ホームのような施設で、通常27歳の若者が入所することはありえないと近隣住民や関係者が証言していることから疑いは更に深くなるばかりです。
■万病の治療が可能?
近年、中国では「気功術」と「節食」を合わせた民間療法が非常に流行しており、一部の人間が「万病を治すことが出来る」「精神病や癌も気功で治る」と触れ回っているそう。
農村部にはこういった迷信を信じ、財産を使い込んでしまう人も少なくないようで警察はこの死亡事件をきっかけに本格的な捜査を始めると発表しています。
李さんの家族は「真実を知りたい」とコメントしておりますが、背後には一体どのような組織が絡んでいるのでしょうか。
(文/fumumu編集部・AKO)
コメント
精神疾患に絶食療法が効く文献はロシアや東欧系に結構あるぞ?ただし2-3週間が基本だがな。
水だけだともっても20日間で死ぬと聞くけど50日は持ちすぎるな
インドの70年間不食を貫いた爺さんのリスペクトやぞ
(ID:24700509)
これを見て人間は食事を断っても50日以上生きられるんだなぁと思った。個人差はあるだろうけど