先日ブリーズアップセール2025が行われました

弊社卒業生と生産馬が数頭でておりましたので、お産もひと段落し、種付けの合間がありましたので、藤沢は臨場してまいりました。いやあ偶に放牧に出さないと駄目ですね、人間。馬も人も舎飼いが長いとストレスが溜まりますし、放牧がいいリフレッシュになりますわ。

放牧(臨場)のおかげで、沢山の人にも会うことができました。ずっとお付き合いのある方も、昨年からのお付き合いの方も、それはもうたくさんの人と情報共有です。

しかし、こうやって「仕事している感」を出してはいますが、話の内容はほんんんっと覚えていません。得られたモノといえば、去年売却した子たちが順調に調教が進んで次のステージに行けていること、馬バブルはまだまだ続くほどのセリ場の熱気、そして、マクフィは売りづらいということくらいです。ちなみに、藤沢が髪を染めた(正確にはブリーチ)ことに関しては誰も気づきませんでした。ひどいもんです。1人の弊社スタッフだけが「髪染めたんすか?」と気づいてくれただけです。他の人はちっとも気づきません。気づいてくれたスタッフには、「藤沢のヘルニアMRI画像がプリントされたTシャツ(通称ヘルT)を着る権利」を与えたいと思います。

「似合ってますね、かっこいいっす。」

ここまで言ってくれれば、ヘルニアTシャツをプレゼントしたのですが。惜しい。

さて、セリの方ですが、卒業生はみな無事に取引されていきました。その子たちも、全体でもいくらか上乗せして売れた子もいれば、原価割れの子もいます。仕入れ額が大きければ大きい程、ピンフックは難しくなってきますね。騎乗供覧も実馬も、ぶっちぎりによかったリアルスティールとインディチャンプが高評価だったのが、「やはり傾向はかわらないな」と自信の裏付けにもなりました。特にインディチャンプは新種牡馬の中でも頭一つ抜けている感がありますね。しかし、個人的に期待していた、新種牡馬ダノンキングリー産駒は色々苦戦。まあ、ここにいるダノンキングリーはさしてイイナと思える子はおらんかったので、当然の結果かもしれません。(昨年ぶっちぎりに藤沢の中で高評価だったダノンキングリー産駒のヤンチャヒメ2024はちょっととん挫したようです。しかし、調教師が言うには、「みんな焦りすぎや。こんなものとん挫のうちに入らねーぜ」と力強いお言葉。期待してます)

まあしかし、苦戦したダノンキングリー産駒のことではありませんが、騎乗供覧をみていると、印象は乗り手でかなり左右されますね。生産馬のマクフィ牝馬なんか、新人っぽい子が載って、最初の1Fを14.0で入って、終いを12.7で駆け抜けるのをみると、「馬の一生が掛っているんだからもう少しなんとかならんのか」と思ってしまうわけで。例年ですと、達者な騎乗員が沢山騎乗する流れなのですが、今年は、担当者が当日も騎乗することになったそうで、それが方針なら仕方ないよな、とは思います。ただまあ、先述の通り、「一生を左右する本番」なので、もう少しこう、何と言いますか、手心といいますか。そういうのはないんかいな。
ウチ(コンサイナー)の場合、担当馬を決めて当日に挑みますけど、やはり達者な子にチェンジして曳いてもらうことも沢山あります。値段に大きく左右されますからね。

ただ、

「本番を経験しないと、若手が育たない」

これもまた真ではありますから、比較的、安価で大人しそうな子から成功体験を積むようには仕向けています。今回の生産馬マクフィ牝馬がそういうポジションだったのかは知りませんが、新人騎乗員の方はこれを糧に仕事を続けてほしいっすねえ。

マクフィ牝馬のリオグランデ2023は1200万円。良い成功体験だったとおもう。

おわり