【湾岸エリア】
今回は湾岸エリアの再開発をみてみたいと思います。エリアは晴海、有明、豊洲。
このあたりは激変期を迎える東京の中でも最も劇的な変化が見られるエリアの一つです。
理由は皆さんご存知の『東京オリンピック』ですね。大会まで1年を切った今、国立競技場も12月15日に無事に竣工式も迎えました。
引用:東京都都市整備局
《有明エリア》
有明は東京オリンピックの会場となる施設が集積しています。既存の有明テニスの森はテニスの会場になります。バレーボール会場となる有明アリーナや有明体操競技場なども新設される予定です。
建設中の有明アリーナはオリンピック終了後も恒久的に利用される予定です。
住友不動産が進める有明北3-1街区はタワーマンションを核とした巨大複合施設です。
エリア内のトリプルタワマンの他にも、イベントホールやホテル、商業施設などが整備され、この街区だけでひとつの街になります。2020年完成予定です。
《豊洲エリア》
三井不動産が進める豊洲2丁目駅前地区再開発2-1街区は、同社の一連の豊洲再開発の集大成だとうわさになっております。この計画以前にも三井不動産はららぽーとやタワマンを整備してきました。今回、オフィスや商業施設やホテルを整備することで、同社が目指す職住遊学一体の生活エリアが実現します。2020年完成予定。
公園は家族連れなどで賑わっていて、ビルばかりでなくゆったりできるような空間整備も重要です。
《晴海エリア》
長らくトリトンスクエアがランドマークでしたが、近年DEUX TOURSなどタワーマンションが出現して新たなランドマークになりそうです。更にタワマンラッシュは増しています。
パークタワー晴海は三井不動産によるタワーマンションです。足元にはテーマの異なる5つの公園が配置され、住民の憩いの場となる予定との事です。
ザ・パークハウス晴海タワーズは水辺とタワマンが融合されて良い感じです。
東京オリンピックの選手村が建設されるのもこの晴海エリアですね。
選手村予定地周辺にはものすごい数のクレーンが稼動していて、東京都心でもこんなにクレーンが密集しているエリアはありませんでした。おそらくオリンピックが終わるとこのレベルでクレーンが稼動されている光景は見られないのではないかと思うほどの工事だと思います。
引用:東京都都市整備局 選手村の整備(大会後)
オリンピック終了後は、選手村は解体され住宅施設になります。2棟の50階クラスのタワマンを中心に、中層マンションが多数建設される予定です。
晴海は都市計画道路環状2号線によって、勝どき、さらには虎ノ門などの東京中心部と結ばれます。新たに整備されるこの道路はオリンピックへのアクセス道路として機能します。さらに海側には豊洲市場があり、物流を担う重要な輸送路にもなります。
しかし都心側の道路予定地には未だに築地市場があります。その部分だけは暫定的に対面通行になります。全面開通は築地市場の解体が完了した2022年になる見通しとの事です。
《勝どきエリア》
勝どきにはこれまでもTHE TOKYO TOWERSや勝どきザ・タワーなど、50階を超えるタワーマンションが大量供給されていますが、その勢いは継続されております。。
勝どき東地区再開発は、58階を筆頭に巨大タワーマンションを3棟建設する計画です。右には勝どき駅付近のタワマンが、左には勝どきザ・タワーが見えていますが、この計画はさらにそれを上回る規模で2027年完成予定です。
引用:東京都都市整備局 勝どき東地区第一種市街地再開発事業
他にも勝どきから程近い月島エリアには59階のタワマン計画があります。ここ数年の開発ペースは想像をはるかに超えていると言われています。首都圏といえども人口減少などの縮小社会は避けて通れません。
東京は世界と戦うグローバル都市という一面もありますが、地方創生で地方にも活気が広がると更に良いのではないかと考えております。
東京の湾岸エリアは国内需要だけでなく、海外需要もありますのでまだまだ建設ラッシュが続くのではないかと考えております。
【インフラ整備で需要創生】
一時的なインフラ整備に限らず、オリンピックという半世紀ぶりの世界的なイベントがきっかけになっております。今回のオリンピックにより駐車場不足も話題の一つではありますが、築地の跡地を一時的に活用するなどオリンピック後も再開発が楽しみではあります。
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