「フットボール狂の宴」用のブロマガ

11人の愛好家による、どこよりも濃い独ブンデスリーガ2015-16シーズンの“中間考査”・後編

2016/02/15 22:30 投稿

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【注意】この記事は前編の続きです





第3章 前半戦の総括と後半戦の展望

執筆者達は、愛するクラブの現状をどう受け止めているのか。前半戦を総括しつつ、後半戦を展望する。なお、寄稿のタイミングによって個々に“時差”があるが、理解を頂きたい。

■“走力結集”し、快進撃

文・暁空也

“走力結集”で快進撃だ。マインツは前半戦を7勝3分7敗で駆け抜け、8位で折り返した。1試合の走行距離は、18クラブでトップを記録。人件費では下から数えた方が早いが、全員で走りに走り、ヨーロッパリーグの出場権を狙える位置につけた。



キックオフと同時に猛然と前進し、敵を自陣に押し込む。GKまで追うその圧力が90分間に亘り続けば押し切り、外されれば空転する。中長距離のパスを多用する“一発狙い”の攻撃も含め、マーティン・シュミット監督が手掛けるマインツは、良く言えば潔く、悪く言えば愚直だ。攻守に選択肢は乏しいが、ハマると強い。引き分けの少なさも、それを浮き彫りにする。

挙げた7勝は、ボルシアMG、ハノーファー、ホッフェンハイム、ダルムシュタット、ヴォルフスブルク、フランクフルト、HSV。アウクスブルク、ケルン、シュツットガルトと引き分け、インゴルシュタット、シャルケ、レバークーゼン、バイエルン、ドルトムント、ブレーメン、ヘルタ・ベルリンに敗れた。

個の力で勝るビッグクラブ、フィジカルで劣勢を強いられたインゴルシュタット、スタイルの噛み合わせが悪いブレーメン、組織としての完成度が際立つヘルタ・ベルリンには歯が立たなかったものの、不調時のボルシアMGや波に乗れないヴォルフスブルクを叩き、同格以下から着実に白星を獲得。岡崎やガイスら中軸が抜け、厳しい残留争いを予想されたチームは、安全圏をキープしている。

最大の立役者は、武藤嘉紀だ。


出典)マインツの公式サイト

FC東京から移籍してきた日本代表は、開幕戦こそベンチスタートだったが、第2節から先発に定着。第3節で早くも初得点、第11節にはハットトリックを達成すると、ウインターブレイクまでに7得点まで伸ばし、得点ランキングの8位に名を連ねた。

ゴールゲッターとしてだけでなく、持ち前のスピードや運動量、確かな技術を生かし、チャンスメイカーやファーストディフェンダーとしても貢献。4つのアシストを刻んだ。2シーズンで27点を積み上げた偉大な“先輩”の影を払拭しつつある。

今季から10番を背負うユヌス・マリも、期待に応えた。


出典)マインツの公式サイト

昨季までは球離れが悪く、卓越した技巧を持て余していたが、劇的に改善。突破とパスを的確に使い分けられるようになり、ゴール前での怖さが増した。得点は、武藤を上回る8。トルコ代表に選出され、ウインターブレイクにはドルトムントからオファーが届くなど、ブレイクスルーを果たした。

ユリアン・バウムガルトリンガーも、中盤に安定感をもたらした。


出典)マインツの公式サイト

一昨季は怪我で大半を棒に振り、26試合に出た昨季のデキも今一歩だったが、今季は完全復活。テクニックは凡庸だが、豊富な運動量と鋭敏な危機察知であらゆる局面に顔を出し、攻守の“結節点”を担う。長髪をなびかせてボールを刈り取り、そのまま攻め上がる姿は、まさに「闘将」だ。

ビッグセーブを連発し、精確なフィードでビルドアップにも寄与するロリス・カリウス、鋭利なドリブルで局面を打開するパブロ・デ・ブラシスやハイロ・サンペリオ、クリスティアン・クレメンスらも、好成績を支えた。

とりわけ、縦に速く攻め切るマインツにとって、サイドアタッカーは生命線。いずれもカットインからゴールを奪えるデ・ブラシス、ハイロ、クレメンスの「ツヴァイ カンプフ」(独語で1対1)の勝率は、チームの勝敗に直結する。彼らが“消された”試合は、ことごとく黒星を喫した。

前半戦は中位で終えたが、課題も少なくない。手薄なポジションの補強と戦術のバリエーションの拡充だ。

補強が必要なのは、ストライカーとサイドバック。ストライカーはニーダーレヒナーとコルドバのパフォーマンスが上がらず、本来はサイドアタッカーとして迎え入れた武藤に依存している。サイドバックは頭数こそ揃っているものの、「帯に短し襷(たすき)に長し」で、特に攻撃面で物足りなかった。

戦術は、速攻一辺倒からの脱却が求められる。スペースを消されたり、サイドアタッカーが封じ込められたり、ストロングポイントを潰されると、攻撃は早々に停滞。ほとんど好機が生まれないまま90分を終える試合もあった。流れを変えられる戦術的なアイディアが欲しい。

実際、ウインターブレイクでは課題の解消に動いた。



FWには、マッテルスブルク(オーストリア1部)からカリム・オニシウォ(23歳)、ブラウンシュバイク(独2部)からエミール・ベグレン(22歳)が加入。前者は188cm、後者は194cmで、マインツが採用する4-2-3-1の「1」を任せられるパワフルなストライカーだ。オニシウォはサイドでのプレーも可能で、ベグレンには長身ながら器用さがあり、前線に健全な競争がもたらされた。

DFには、レバークーゼンからジュリオ・ドナーティ(26歳)を獲得。レバークーゼンではレギュラーの座を手中に収められなかったが、スピードと運動量、攻守のバランス感覚に長けた“計算できる”サイドバックだ。

ストライカーとサイドバックをテコ入れするとともに、ゴンサロ・ハラ(→ウニベルシダ・デ・チレ)、ニキ・ジムリンク(→FSVフランクフルト)、ニーダーレヒナー(→フライブルク)、トドール・ネデレフ(→ボテフ・プロヴディフ)、マキシミリアン・バイスター(→1860ミュンヘン)を放出(ハラ以外は期限付き移籍)。戦力の余剰を防ぎ、適正なスカッドを構築した。

一方、戦術では4-3-3をテスト。よりワイドに、ダイナミックにボールを動かす狙いだ。既存の4-2-3-1と使い分け、相手によって柔軟に戦えるようにする。

後半戦に向け、臨戦態勢は整った。クリスティアン・ハイデルSD(スポーツディレクター)の今季限りでの退団が噂されるなど、先行きには懸念もあるが、ウインターブレイクでの上積みを生かせれば、7季連続の残留は容易だろう。


■デ・ブルイネの抜けた穴を埋められなかった

文・脚魂

デ・ブルイネのマンチェスター・シティ移籍が決まったのが8月30日。日本円で100億円以上の移籍金を得たとはいえ、夏の移籍市場が閉まるまで残り僅か。最終的にはユヴェントスへの移籍が決まりかけていたシャルケのドイツ代表MF、ユリアン・ドラクスラーを獲得。しかし若くしてドイツA代表に選ばれたポテンシャルを発揮したとは言い難かった。

昨季の後半戦、デ・ブルイネとのコンビでゴールを量産したドストはリーグ戦チームトップの7得点だが、昨季と比較すると物足りなさが残るのは贅沢だろうか?

アウェーでの勝率の悪さも避けて通れない。勝利がダルムシュタット戦のみという不甲斐なさ。

ホームではドルトムントに無敗記録を止められたとはいえ、勝率はいい。なぜアウェーでは…となってしまうのか理解出来ない。

リーグ戦以外に話を移すと、連覇を目指したDFBポカールは2回戦でバイエルンに当たる「不運」で夢は潰えた。しかし、久しぶりの出場となった欧州チャンピオンズリーグではグループリーグを首位で通過。ホームでマンチェスター・ユナイテッドに勝利を飾った試合は現時点での今季のベストゲームであることは間違いない。

後半戦の展望だが、再開前にドストが怪我で約10週間の離脱。2番手のベントナーは調整不足。元々層が薄いFW陣、補強には動いているが現時点(1月23日)では誰も獲得はしていない。キャンプではシュールレの1トップを試すなどしているが…。今季主にトップ下で活躍しているクルーゼにも期待したい。

FW以外ではティム・クローゼがイングランドのノリッジ・シティに移籍し、今季補強したペルー代表のアスクエスが怪我で離脱したCBも不安が残る。一時期移籍も考えたというクノッヘ。病気で長期離脱していたブラジル人のフェリペ・ロペスに期待したい。


■想定以上の6位、内容と期待は昨季よりも遥かに上向き

文・かめ

シャルケの前半を終えた時点で6位というのは、思った以上に良かったと評価している。チームを作る過程を考えると、もう少し下位で折り返すことを想定していたからだ。17試合で8勝6敗3分は昨シーズンの成績と全く一緒だが、内容とチームへの期待は昨年よりはるかに上向きで、ウインターブレイクを迎えた。

シーズンが始まり、第3節のヴォルフスブルク戦で不甲斐ない敗戦をした後、ドラクスラーが移籍した。ブライテンライター監督は彼を失ったことによる質の低下は否めないとコメント。にもかかわらず、チームは次のマインツ戦からヨーロッパリーグも含め6連勝し、そのうちの5試合はクリーンシートという好調さを見せた。

ドラクスラーの移籍でチャンスをものにしたのがマックス・マイヤーだ。ポジションをそのまま引きつぎ、4節以降13試合全てに最初から出場している。また怪我に泣かされ続けてきたゴレツカも、4節以降ほぼ全試合でプレー。積極的な姿勢にはチームをリードする選手と監督の評価も高い。

昨シーズン後半はゴールのなかったチュポ=モティングも、ようやく得点のリズムを取り戻しつつある。特筆すべきはリロイ・ザネの急成長だろう。第5節からの3試合連続ゴールでチームを勝利に導き、スターティングメンバーに定着した。若手選手がそれぞれに巡ってきたチャンスを生かし、6位という結果を後押しした。

シャルケの前半戦を4つの流れでまとめてみる。

1)プレシーズンからDFBポカール1回戦、リーグ第1節から第3節

開幕が近づくにつれ、チームにはプレッシングを含めた組織的な動きが機能し始めたように見えた。シーズン前にシャルケ公式サイトでヘーガーは、「もう何年もこの形ではプレーしたことがない」と、プレスやカウンタープレスに不慣れな状態を明らかにしている。そこから短期間で形にしていくのは、例えばクロップ時代からプレッシングの下地のあるドルトムントが、トゥヘルのような監督を迎えるのとは全く違う難しさがある。

DFBポカール1回戦でのデュイスブルク戦、またブレーメンとの開幕戦では、後ろに引かない高い位置でのサッカーが機能し、新しいシャルケを期待させた。ところが第3節のヴォルフスブルク戦は、これまでが嘘のような内容となった。消極的なプレーは、中心選手の移籍騒動がチームに影響を与えていた可能性もあるかもしれない。

2)代表ウィーク明け第4節から第9節

第4節以降、チームは再び活性化した。基本はガイスとゴレツカを並べた4-4-2、あるいはガイスをアンカーに据えた4-1-3-2を併用。ディフェンスラインはセンターにノイシュテッターとマティプ、左はアオゴがポジションを確保し、右サイドバックはリーターとカイサラがほぼ交互にプレーした。2トップはフンテラールとディ・サントが多いが、チュポと2人のどちらかの組み合わせも試している。しかしこの期間、フォワードの得点は極めて少ない。

これまでになく平穏で、チームとしてうまく行っていた日々も、第8節のケルン戦で3-0と完敗。その後の次期マネージャー問題で再びクラブ内外が騒がしくなっていく。

3)DFBポカール、リーグのボルシアMG2連戦から第14節

ボルシアMG戦のファールでガイスが5試合出場停止。チーム構想を彼中心に考えていた監督としては頭の痛い問題だっただろう。ドルトムント、バイエルン、レバークーゼンとはガイスを欠いた状態で対戦した。

ドルトムント戦はフンテラールとザネのツートップでのぞんだ。結果は3-2で負けたが、シーズン当初から目指してきた攻守の素早い切り替えが、チームに浸透しつつあるのは十分に感じることができた。

4)第15節ハノーファー戦、ELグループ突破から第17節

勝ち切れないプレッシャーに苦しんだチームは、ヨーロッパリーグのグループステージ突破から再び浮上し始める。例年のように怪我人でメンバーを欠く中、幅広く選手にチャンスを与えながら、グループ首位で突破したことは評価されるべきだろう。第17節ホッフェンハイム戦で勝利し、良い状態のまま前半戦を折り返した。

ウィンターブレイク中の課題として、ブライテンライター監督はインタビューで、クロスの質向上と、再びプレスをしっかりかけることを挙げている。チームとしての戦術的な縛りが徐々に緩んでくるのは、シャルケの長年の課題でもあるが、監督は「うまくいったという成功体験が少ない」ところに原因があると考えているようだ。

シーズン前から目標としている切り替えの速さは、数字上は傾向として表れている。昨シーズンは34試合中、カウンターからの得点は2得点だったが、今季は17試合ですでに7得点。


チームとして熟成するにはまだ時間がかかると思うが、後半も成長の過程を見守ることを楽しみにしている。


■素晴らしい前半戦と4つのポイント

文・Siebenendenweg

シーズン前のプレビューで、ヘルタには厳しい航海が予想されるとコメントしたが、蓋を開けてみれば、リーグ戦は10勝2分け5敗と勝ち点32を稼ぎ、前半戦終了時で3位。またDFBポカールも鬼門と言える3回戦を突破した。本当に素晴らしい前半戦だった。

なぜ、ヘルタが好調だったのか、その要因を見ていきたい。

的確だった補強

ヘルタは、負債がようやく無くなったばかりで、経営的に余裕があるクラブではない。したがって、積極的な補強に動くことはできない。今シーズン開幕前、クラブは、ダルダイ監督が獲得を熱望したとされるハンガリー代表のジュジャークの獲得に動いた。しかし、条件面で他クラブに全く太刀打ちできず、獲得に失敗した。

結果的に、バイエルンからヴァイザー、降格したフライブルクからダリダを完全移籍で、移籍市場が閉まる直前にはシュツットガルトからイビセビッチをレンタルで獲得したが、いずれもチームにフィットし、予想以上に活躍した。

特に、イビセビッチには、正直驚かされた。個人的に、ここ数シーズンの出来から、彼の獲得に懐疑的だった。しかし、センターFWとして彼がいることで、ボールも収まった。また、昨年1トップで起用され、今一つの活躍にとどまったカルーの強みも引き出し、攻撃面、特に得点力という点での貢献は非常に大きい。

戦術面

ダルダイ監督は、攻撃的なサッカーを志向する監督だが、昨シーズン就任時は、チームが降格の危機にあった。そのため、現実的な対応として、フィットネスの強化と守備面の規律を重視し、コンパクトな守備からカウンターを狙うサッカーで残留を達成した。

今シーズンは、シーズン前のプレビューで記述したが、まず、攻撃面は短いパスをつなぎ、相手を崩すことを一貫して選手に求めている。常に複数の選手が顔を出し、リズムよくボールと人が動き、両サイドバックも積極的に攻撃参加することができている。もちろん、ダリダの加入も大きかったが、チーム全体の成長が窺えた。データにもこのことは表れている。パス総数は昨年より1試合当たり130本増え、パス成功率も10%、支配率も8%上昇している。



また、攻撃でリズムが掴めない時、鍵となるのはセットプレーだ。セットプレーからの得点は前半戦でリーグ3位となる8得点を挙げている。

一方、守備面は、昨年をベースがベースとなっているが、ブロックを形成し組織的に守っている。昨シーズン来の課題だったセットプレーでの守備も、序盤でマンツーマンからゾーンディフェンスに代えるなど手を尽くした結果、危ない場面は減ってきている。

チームは攻守両面にレベルアップしていると言えるが、結果が伴ったこと、特に連敗がなかったことは、悪いときでも、チームの方向性が間違っていないことを示し、チームに自信をもたらしたと思う。

ダルダイ監督

ダルダイ監督は、厳格なタイプだが、ルフカイ前監督と異なるのは、選手のコントロールに長けている点だ。練習に楽しむ要素を取り入れることもあれば、チームで食事などに出かけリラックスさせることもある。また、練習を急遽休みにし、頭を選手自身に整理させるような場合もある。控え選手に対しても、チームへの貢献を求める一方で、プレーしたい事は理解していると、ある程度の気配りも見られる。

しかし、ルフカイ時代にゲームメーカーを任されていたロニーは、出場回数が激減したうえに、冬のキャンプに帯同することすら許されなかった。ダルダイ監督は、ロニーについて、能力があるとは言うが、結局は、チームの戦術にフィットし、チームに貢献できる選手でなければ起用しない。つまり、常に選手にはパフォーマンスが求められる。

ちょっとしたツキ

これは余談になるが、ダルダイ監督は「サッカーの35%は運でできている」と言う。前半戦、ヘルタがバーやポストに救われた回数はリーグ最多の10を数えた。また、ホッフェンハイム戦は、降雪でピッチには雪が積もるというコンディションだったとはいえ、シュート数0で勝利するという奇妙な試合だった。

運も実力のうちとは言うが、実際、好調の陰にこんなちょっとしたツキも(少し)あったのだ。

しかし、成長したとはいえ、チームはまだまだ発展途上の段階にある。前半戦の7位のヴォルフスブルクまでの上位6チームとの対戦では、レバークーゼンに勝利したのみで、1勝5敗に終わっている。特に、完敗だったバイエルン戦やグラードバッハ戦の2試合を見て感じたが、強豪相手では、より早く的確な判断が常に求められ、細かいミスが命取りとなるということだ。チームが今後強くなっていくには、このあたりをより高めていく必要があるだろう。

後半戦への展望

前半戦の順位は、まず忘れることが必要だ。08-09シーズンのホッフェンハイムのように前半戦快進撃を遂げる(首位で折り返している。)も、後半戦失速するチームは過去いくつもある。監督も後半戦のスタートについて、インタビューなどで気にしており、とにかく1試合1試合戦っていくことが大事だ。

ヘルタは、12/13シーズンに前半戦快進撃を見せ6位で折り返すも後半戦スタミナ切れを起こし、失速したことがある(前半戦勝ち点28、後半戦勝ち点13、最終順位11位)。ただ、今シーズンは、クフノコーチの過酷なフィジカルトレーニングにより選手のフィジカル面を徹底的に鍛えており、あの時のように後半戦に運動量が一気に落ちるということは、おそらくないと思う。

後半戦の布陣だが、前半戦から大きく変わることはおそらくない。


簡単に、各ポジションについて補足しておくと、まず、GKはクラフトがヴォルフスブルク戦で負傷して以来、ヤルシュタインが務め代役以上の活躍を見せた。監督は「クラフトがナンバー1」とコメントしているが、まだ100%ではない。

右サイドバックは守備的に行くならケガから復帰したペカリークだろう。トップ下は、今シーズンで契約が切れるバウムヨハンもチャンスを狙うが、現状では流れを変えたい時の切り札のようだ。

両サイドは、ベーレンス、シュトッカー、ベン=ハティラが、レギュラーの二人を追うが、監督のレギュラー2人への信頼は高い。冬に加入したクルトは、当面はU-23で試合経験を積ませ、成長次第でトップチームで起用されることになりそうだ。トップに関しては、シーバー、アラギはジョーカーだろう。戦術によっては、原口が使われることになるだろう。

前半戦負傷で離脱していた、ペカリーク、シュタルク、シーバー、ベン=ハティラ、アラギといった選手達が戻り、少なくとも数の上で監督がコマに困ることはないだろう。あとは、選手がどのようなパフォーマンスをみせるかだ。

最後に、まず、ベルリンで決勝が行われるDFBポカールにまだ残っている。また、リーグ戦も欧州戦線の出場権をつかむチャンスは十分ある。シーズンが終わった時、ヘルタはどの港に到着しているのだろうか。ファンにとって、後半戦も久々に非常に楽しむことができそうだ。


■個性的な昇格組に残留の可能性

文・昴

継続して応援するクラブがない立場だが、今シーズンについては試合数を見ている両昇格チームについて触れようかと思う。

インゴルシュタットについて。

非常にアグレッシブであり、はっきり言えば荒いチームだ。17試合で42枚ものイエローカードを受けている。結果イエローカードを貰わなかった試合は一度も無い。一方でレッドカードは貰った試合はなんと0である。

一番印象的だったのはボルシアMG戦。絶好調ボルシアMGに対し、インゴルシュタットはキーマンのジャカを削り続け退場に追いやり、アウェーで勝ち点1を持ち帰ることに成功した。この試合インゴルシュタットは6枚のイエローカードを貰っているが退場者はボルシアMGのキーマンだった。

高い位置から身体をぶつけボールを奪い攻撃の迫力も決して悪くない。失点数はリーグでもバイエルンに次いで2番目に少ない(ヘルタ・ベルリンと同数)。

一方で、11得点はリーグ最少。後述するダルムシュタットより遥かに少ないのは意外だ。少なくともゴール前まで運ぶ能力は決して低いようには見えない。冬で得点力のあるストライカーの補強があれば残留は盤石なものになるだろう(後述)。

一方のダルムシュタット。

立ち見に囲まれた、牧歌的なスタジアムで彼らは徹底的に後ろに下がり、ゴール前に青い壁を築く。所属チームで居場所を失ったラウシュやヴァグナーが必死にチームのために走るシーンを見て、自然と肩入れしたくなる。彼らの奮起に期待して残留予想に置いていた。

ただ、相手がきっちりと守備を固めるチームであればリードされた段階でかなり厳しい。レバークーゼンやホッフェンハイムなどのトラジションゲームを仕掛けて来る相手には滅法強いが、じっくり崩されるとインゴルシュタットに比べ脆さが見える。

インゴルシュタットより残留のハードルは高いだろう。しかし抜群のチームワークを維持出来れば残留の目はある。


■戦術的柔軟性が復活の原動力

文・とんとん

リーグ戦:9勝2分6敗 34得点30失点 3位

DFBポカール:3回戦敗退

CL:1勝2分3敗 8得点12失点  GL4位敗退

今季は開幕5連敗、そしてファブレが辞任するという波乱の幕開けだった。替わったシューベルトは選手間の距離を縮め、人数をかけて細かいパスワークで崩す方向へファブレのサッカーを軌道修正した。これにより得点力は飛躍的に向上、勝ち点を積み重ねた。最も大きな変化は右SBコルプと、シャカの相方を務めるCH(昨季:クラマー、今季:ダフード)の役割である。ファブレ体制下ではリスク管理まで徹底されており、コルプとCHの攻撃参加は限定的なものだった。しかしシューベルトに自由を与えられた2人は攻撃に幅と厚みをもたらし、得点に絡む動きを連発した。

その代償として、リスク管理が疎かになったことでカウンターを喰らいやすく撃ち合いが増えた。さらにブロックを作ってカウンターを仕掛けるという昨季の武器は失われた。

37年ぶりのCLの舞台




結果だけ見れば1勝2分3敗、最下位での敗退となった。しかしパフォーマンスに差を感じたのは不調期の初戦・ピスファンでのセビージャ戦と、第6節エティハドでのシティ戦終盤のみで、内容は決して悲観すべきものではなかった。課題はもちろん多かったが、それと同じくらい収穫と自信を得ることができたはずだ。この経験を糧にまずは「毎年出場するチーム」に、そして「勝ち上がれるチーム」に成長していくと期待している。

多発した怪我人





ボルシアMGは独ブンデスリーガの中で近年、群を抜いて負傷者の少ないチームであったが、今季は怪我人の多さに悩まされている。昨季リーグ戦を19人という最少スカッド人数で乗り切ったが、今季は既に24人を起用。リーグで3番目に多い数字だ。

ヤンチュケ、ドミンゲス、ニコ・シュルツは今季絶望、ヘアマンとハーンも5カ月近い長期離脱を余儀なくされ、コルプ、トラオレ、ジョンソン、シュトランツルらも故障離脱を経験した。

このような状況の中でもシューベルトはターンオーバーを採用しなかった。トルガンやフルゴタの起用法にも疑問が残る。この点は来季、欧州カップ戦を戦う上でもシューベルトの課題と言えるだろう。

戦術的柔軟性



「戦術的柔軟性は私のコンセプトの1つであり、システムに関しては3バックと4バックを対戦相手や状況に応じて使い分けていく」とシューベルトは言う。

シューベルトは4バックを用いる際、攻撃時の選手に過度な自由を与えるためリスク管理が疎かになり、危険なカウンターを受けることが多々ある。CLの第5節・セビージャ戦ではカウンターを恐れる余りファイナルサードで思い切ったプレーが見られなかった。3バックはこの状況を改善するための策でもあった。後方に必ず3枚のDFを残すことでカウンターのリスクを減らし、WBを高い位置に上げることで攻撃に幅を加えることが可能となる。

ビハインドを負った終盤などは4バックから3バックに切り替わることが多い。例として挙げられるのは第17節ダルムシュタット戦だ。2-2で迎えた73分、敵の高さに苦戦していたボルシアMGは長身のCBブラウヴェルスを投入し3バックに変更。代わりにSBを攻撃的にシフトさせた。このシステムチェンジが奏功し、87分には勝ち越しに成功。CBの背後を突いたのはSBからWBにポジションをシフトしたヴェントとコルプであった。



シューベルトの柔軟な采配が的中したわけだが、選手達も見事に彼の考えを体現して見せた。システムが変更されれば選手一人ひとりの役割も変わる。それでも各人のタスクを遂行できる「戦術理解度の高さ」が、開幕5連敗というドン底から這い上がる原動力になったのだと感じる。

戦術理解度の高さは監督の指導による部分も大きいが、補強戦略においても重要視されている。エベールSDはポリバレントな選手を好んで獲得する傾向がある。戦術理解度は高さやスピードのように明確な指標が無いため計りにくい部分ではあるが、ポリバレント性を1つの指標とするのは興味深いアイデアである。

後半戦の展望



ベレクでの冬季キャンプは昨季と異なり、元U-23指揮官・シューベルトがU-23チームを帯同させた。アンダーチームとの情報交換を密に取ると同時に、シヴァススポル、ヘルタ・ベルリンとのダブルヘッダーで積極起用。リュッテン、リッターなどの若い才能がアピールに成功した。

DFBポカールとCL、2つのコンペティションは年を跨ぐことなく敗退が決定し、後半戦はリーグ1本となる。今冬は2名の即戦力を獲得し、2月にはヘアマンとハーンも復帰予定だ。ライバルよりも日程的に楽になった後半戦はCL出場権を獲得するとともに、シューベルトの求める戦術に磨きをかけ、選手選考を含めCLを勝ち抜くための武器やオプションを1つでも多く増やしてほしい。


■現実的な目標は降格の回避

文・なかがわしんや

フランクフルトは15位で前半戦折り返し。いやー昨季と比べると得点力が大幅にダウン。第3節シュツットガルト戦で4ゴール、続く第4節ケルンで6ゴールを決め、例年通り今季も殴り合いの試合が多くなるのかな?と思わせたがそれ以降はまったくゴールが生まれなくなる。

得点力低下の要因として挙げられるのが乾貴士の移籍。自らゴールを決め、チームを勝利に導くタイプでは決してなかったが、相手ディフェンスを崩す鍵として非常に重要な役割を担っていた。そんな彼の退団により生まれた被害者がMFアイクナー(28)。アイクナーの動きをもっとも見ることができたのが乾。乾→アイクナーのゴールシーンは私の脳内にも永久保存してある。そのホットラインが失われ、アイクナーはここまで1ゴール。9ゴール決めた昨季と比べると寂しすぎる数字だ。

ガチノビッチがなかなかチームの戦術に馴染めず、カスタイニョスが度重なる離脱と新戦力が期待していたほどの結果を出せなかったのもチームとして痛手だった。攻撃の交代枠としてもヴァルトシュミットやゲレツギアーという若手しかいなく、劣勢の展開から盛り返す試合もほとんど無かったように思う。

そんな中、攻撃陣で1人、気を吐いたのがセフェロビッチ。ゴールこそ3つと物足りなさも感じるものの、サイドで起点になる動き、そこからのクロスで5アシストを記録。決定機を外しまくるという試合もあったが、そこはご愛嬌。ステップアップの時期も着々と近づきつつあるので、置き土産として目指すはシーズン2桁ゴール!

ディフェンスにも目を向けよう(向けたくないけど)。CBは怪我人が多く、毎試合コンビが変わってなかなか固定できなかった。それを差し引いても1発で裏を取られるケースが多過ぎる。もちろん中盤の選手の出し手に対する寄せが甘すぎるのも見逃せない点。そんな粗末な守備を披露するチームに反し、立派な活躍も魅せたのが新守護神フラデツキー。前任者ケビン・トラップが抜けた穴を全く感じさせないプレーでいくつもの危機を救った。

後半戦の目標としては「降格回避」が現実的なところのように思う。クラブ側も危機感を持っており、この冬の移籍マーケットは早くから動いて3選手を獲得。彼らの活躍が残留に向けて非常に大きなものとなってくるだろう。

あと触れておきたいのは長谷部の起用法。SBでも中盤でも質の高いプレーが出来るのは誰もが知っている。しかしフェー監督、ブレ過ぎでしょ。対戦相手やマッチアップする相手選手によって前後半でSBと中盤を交互に任される試合も多かった。これでは本人のパフォーマンスも安定してこない。今季失点に繋がるミスが多いのも、この「起用法」によるところが大きいはず。彼の安定したプレーはチームにとって欠かせないのでここは1つよろしくお願いしたい。


■2年目のジンクスを撥ね退け、4季連続のCLへ牙を研ぐ

文・Fusshalt

「2年目のジンクス」と真っ向からぶつかり、それを克服しようと色々ともがく前半戦だったと言うのが正直な印象である。チームの主将であったジモン・ロルフェスの引退、ユース生え抜き組であったステファン・ライナルツとゴンサロ・カストロがチームを去り、代わってボルシアMGで殻を破り、ドイツ代表まで上り詰めたクリストフ・クラマーとフライブルグでの活躍からスイス代表の座を得たテクニシャン、アドミール・メフメディを獲得し、ロジャー・シュミット体制2年目はスタートした。

しかし、ベテランやチームを良く知る生え抜き組の抜けた穴は想定以上に大きく、そして怪我人が続出した守備陣の再編成はチームの勢いを少しずつ削ぎ落としていった。特に開幕直前のキエーヴォ・ヴェローナとの練習試合で、バックラインの統率者であったオメール・トプラクが離脱、最終ラインの安定性を揺るがすことになり、シーズン中には今季より主将を務めるラース・ベンダーが負傷によりチームを離れる期間が多く、チームのまとめ役が一気にいなくなったことは非常に痛かった。

結果、若いチームは安定性を欠いたまま戦わざるを得なかった。そして攻撃の一翼を担っていたソン・フンミンの電撃移籍により攻撃陣にも問題が生じた。

このチーム崩壊の危機を救ったのは、カストロ移籍後、恩師の下への加入を決めたケヴィン・カンプルと移籍市場閉幕寸前に加入が決まったメキシコの星、「チチャリート」ことハビエル・エルナンデスだった。

特にカンプルの功績は言葉では尽くし難い。チームの攻守の要として、獅子奮迅の活躍を見せ、空中分解寸前のチームを纏め上げる原動力となった。チチャリートも加入直後は動きも悪く、チーム戦術にも馴染めずにいたが、試合に出続けることで試合勘を取り戻したかゴールを量産、公式戦25試合出場、19ゴール2アシスト、リーグ得点ランキング3位にまで上ってみせた。

加入当初は典型的ボックスストライカー的な動きで2列目のチャルハノールやベララビへの守備の負担が増した結果、チームのバランスを失わせてしまったが、チーム戦術に慣れ始めた中盤以降は守備にも積極的に参加するようになり、怖さを一層増させてきている。

後半戦への展望は、キースリンクとチチャリートの併用を如何に成立させることが出来るかにかかっているように思う。



それはバイエルンを撃破して勢いを持ってバイアレーナへ乗り込んできたボルシアMGを粉砕した試合で証明されているのはご存知の通りだ。その後の試合でもチチャリートへのマークを分散、ボールの散らし、ターゲットなどキースリンクの存在は非常に大きい。それだけに彼らのコンビネーションの熟成は後半戦の鍵を握る重大かつ重要なポイントとなりそうだ。

そして、テストマッチとして利用していたフロリダカップでの2試合でも順調な仕上がりを見せており、1勝1分とまずまずの成績であった。前半戦での不満点であった得点機を作れども得点できないという悪癖を解消するには時間が足りなかったものの、後半戦に向けて好材料となっていると言える。

そして右サイドバックに怪我人が続出している現在、一刻も早く補強が必要であろう。噂となっているアーセナルのフランス代表DF、マテュー・ドゥビュシーの獲得が現実となれば、ロルフェス引退後に必要とされている経験を持ったベテランの加入となり、チームにとってこれ以上と無い補強となるだろう。

後は中盤の底でチームのタクトを振るう主将、ベンダーとアキレス腱断裂から復活を目指すチリ代表MF、チャルレス・アランギスが本格復帰を果たせればチームの陣容としてチャンピオンズリーグ出場可能となる4位以内という目標が現実味を帯びてくる。

試合数の多いUEL本選に出場、DFBポカールでも8強進出と他のライバルと比べて試合数という意味で不利な面もあるが、決して不可能なミッションではない。4季連続となるチャンピオンズリーグ出場に向け、シュミット・レバークーゼンは耽々と牙を研いでいる。


■集大成のシーズン、最強への道をひた走る

文・まっつー

グアルディオラ体制3年目を迎えたバイエルンは、いよいよ集大成を迎えている。シーズン前は進まないカウンター対策への不安や選手との関係性についての問題を指摘したが、そんなことはどこ吹く風と最強への道をひた走り続けた。

昨シーズンの時点で、すでにペップ・バイエルンの限界を叫ぶ声はあり、私自身今シーズンはどうなるのかと思っていた。しかし、ふたを開けてみるとバイエルンのサッカーはさらに進化を遂げていた。多くのサッカーメディアが分析している通りで恐縮だが、今シーズンのバイエルンのポイントは「サイドチェンジ」だ。

お馴染みの細かいパス回しで相手を密集させた後、サイドを変え、逆サイドで1対1を作る。そのために1対1ならば必ず抜くことができるドゥグラス・コスタやキングスレイ・コマンを獲得したと考えれば納得いくだろう。

また、負けた試合や苦戦した試合の次の試合は問題点を修正し、対策を作らせないというグアルディオラの監督としての勤勉さも感じることができる。

2位のドルトムントが今シーズンは取りこぼしも少なく、勝ち点差はそれほど離れていないが、バイエルンの優勝はほぼ間違いないと断言していいほどチームの完成度は高い。前半戦最大の山場と目されたドルトムントとの直接対決も5-1と完勝しており、全く寄せ付けていない。今シーズン開始前に私は3位に終わると予想していたのが恥ずかしいほどの進化ぶりだった。

確かに前半戦唯一の敗戦となったボルシアMG戦のように対策を立てられ、負けることもあるだろう。しかし、それから同じ対策で不調に陥るとは考えづらく、グアルディオラのチームは敗戦すら進化の糧とするだろう。今シーズンこそはと息巻いているCLでの戦いぶりに注目したい。


■攻撃の進化とユンク、アドラーの活躍で上出来の勝ち点22

文・まるよし

ハンブルガーSV 10位 勝ち点22 6勝4分7敗 得19失23

残留争いからの脱却、中位を目標に定めた今シーズンのここまでの戦いは、上出来と言っていいだろう。後に触れるが、クラブの財政状況と選手層の薄さを考えると、前半戦で獲得した勝ち点22の価値はとてつもなく大きい。

選手の入れ替えを最小限に留めて迎えた今シーズン。昨シーズンまでの主力を中心に戦術の浸透度を深め、そこにスパヒッチ、グレゴリッチ、ハント等の補強した選手を上手く組み込み、戦力の引き上げに成功した。

ラバディアの下、成長を見せるチームは日々厳しいトレーニングを積み重ね、サッカーの内容にも少しずつ成長を感じさせている。今回は、幾つか攻守両面に分けて前半戦で見られた昨シーズンからの変化と、後半戦の展望に焦点を当てていく。

攻撃面

攻撃面での進化は2点。ラゾッガへのロングボールを当てる攻撃が主だったのが昨シーズンの終盤戦。それにプラスして、現在チャレンジしているのは、ボランチに配置されたホルトビーや、センターバックから精確な配球ができるスパヒッチからのビルドアップを、トップ下のハントを経由して確実に繋いで崩す攻撃。試合によっては、綺麗に崩し切ろうとする意識が強過ぎるあまり、まだ狙いが上手くハマらないことも多々あるが、攻撃のバリエーションの幅が広がりつつあるのは間違いない。

もう1つの新たな得点パターンは、カウンターだ。今までは、守から攻へと切り替わった時の判断が遅く、パスの出し手と受け手の意識にもズレがあったため、とにかく速攻が下手だった。

それが今シーズンは、ボールを奪ってから息の合った素早く手数の少ないパスで、相手の最終ラインを破る回数が格段に増加した。コレクティブなカウンターの例としては、ホッフェンハイム戦でのラゾッガのゴールと、ドルトムント戦でのホルトビーのゴールがある。

憶測ではあるが、ラバディアはオフェンシブなサッカーを志向する指揮官だけに、遅攻のみならず、速攻時のイメージ共有も重点的にトレーニングしているのではないかと感じさせる。また、速攻の精度が向上したことにより、ニコライ・.ミュラーなどのスピードに長けた選手が本来の特長を発揮。着実に結果を残し、チームにとって大きな助けとなっている。

守備面

守備面では、それほど大きな戦術の変化は無く、基本的には前線からアグレッシブにプレスを掛けて、球際に厳しく行く守り方をしている。その中で前半戦は、「若手の台頭」と「ベテランの奮闘」が印象的だった。



開幕戦、大きなサプライズとなったのが、セカンドチームから抜擢された
21歳のギデオン・ユンクのスタメン起用だった。キャンプからボランチのポジションで積極的にアピールをすると、それが首脳陣の目に留まり見事に開幕スタメンの座を射止めた。

189cmの恵まれた体格を生かした堅実なディフェンスで、バイタルエリアの防波堤として地味ながらチームに貢献。すると、次第に評価は高まり、開幕戦以降もラバディアは継続的にユンクを起用。スタメン出場の回数は、実に前半戦の約半分となる8試合を数えた。CBでのプレーも可能としているだけに、層の薄い守備陣の中で、後半戦はさらに出番が増えるだろう。

既存の守備陣にも変化が起こっている。近年のHSVは、目を疑うような個人のミスから失点を重ねるイメージが定着していたが、それを払拭しつつあるのがアドラーだ。



言わずと知れた元ドイツ代表ゴールキーパーのレネ・アドラー。この男は今シーズンに懸けている。以前は、ドイツ代表に常連として名を連ねるほどの選手であったが、ここ数年間は度重なる怪我で離脱を繰り返し、ゴールマウスをドロブニーに譲ってきた。低迷するチームと重なるように、そのパフォーマンス自体にも陰りが見え始め、周囲からは終わった選手との烙印を押された。

だが、今シーズンはドロブニーとの守護神争いを制し、開幕からコンスタントに出場。すると、試合を重ねる度にかつての輝きを取り戻していき、ほぼ毎試合、全盛期のような神懸ったセーブを連発。昨シーズンとは見違えるようなパフォーマンスを見せ続け、ここまでの独「キッカー」の平均採点では、リーグトップクラスの2.55もの高評価を記録している(第17節終了時点)。残る課題は、やはり己(怪我)との戦いのみ。それを乗り越え完全復活を果たした先に見えてくるのは、チームの躍進、さらには自身の代表復帰だ。

冬のチーム編成と後半戦の展望、予想される若手起用増加の可能性

中断期間中の1つの話題と言えば、冬の移籍市場だ。HSVにとっても昨シーズンは、冬に獲得したマルセロ・ディアスが、入れ替え戦でクラブ史上最大の窮地を救うフリーキックを決めるなど、冬の補強がその後の結果に大きく影響した。

だが、現時点での移籍加入はゼロ(1月24日時点)。残念ながら今冬での補強は可能性が低く、あっても短期間でのローン移籍、または小額での若手選手獲得が精一杯と言わざるを得ない状況にある。近年、財政状況が思わしくない中で、昨シーズンは開幕前に資金を投じ、やや大型の補強を敢行。その反動で、1690万ユーロ(約20億)もの大赤字を計上してしまったのである。このまま負債が膨らんだ場合、リーグライセンスの取得も危うくなるほどの額だけに、緊縮財政は避けられないと見るのが当然だろう。

それを踏まえ、1月に入ってから早速、出場機会が減少していたシュティーバー(→ニュルンベルク)、ディアス(→セルタ)を放出。さらに選手層が薄くなり心許無いスカッドにはなったが、補強が難しい状況である今、首脳陣は自前の若手選手にチャンスを与えようとしている。

上述したユンクと並び大きな期待を懸けられているのが、U-19ドイツ代表に選出されているドレン・フェカだ。





まだ
18歳でありながら、ボランチのポジションを主戦場とする地元育ちの新星に対する評価は高く、つい先日、クラブは2018年までのプロ契約を結んだ。セカンドチームからは、その他にも3選手がベレク(トルコ)での冬季キャンプに帯同。主力選手にアクシデントが起こった場合に備え、後半戦に若手選手を抜擢する準備を進めている。



※追記 選手獲得情報

ドルミッチ(←ボルシアMG) ローン

バホウイ(←アル・アハリ)


■深刻な得点力不足に泣き、浮かれた空気は霧散

文・ゆんゆん

17位で折り返した昨季と似たような成績だが、今季は最後の5試合で23敗と後味も悪い。得点、失点共にリーグで下から2番目。16位という順位も納得がいく。

失点が多いのはいつも変わらないが、前半戦僅か17得点とチームの得点力不足は深刻。守れないチームが点も取れなくなったときたら勝てないのは当然。前線は7得点を記録したFWアンソニー・ウジャーにほぼ頼りきり。バイエルンを退団し9月に加入するまで無所属の状況が続いたFWクラウディオ・ピサーロは調整不足で本領を発揮するまでには至らなかった。

痛かったのはFWアーロン・ヨハンソンの長期離脱。これがチームプランを大きく狂わせてしまった。開幕から6試合2得点と上々の滑り出しも、直後に鼠蹊部を傷めると検査の結果、神経炎との診断が下った。10月に手術を受け、年が明けた現在も復帰時期の見通しは立っていない。



前線の顔ぶれが大きく入れ替わった中で開幕から故障者が相次いだ上、リーダー格の
MFフィリップ・バルクフレーデが負傷から戻ったインゴルシュタット戦でいきなり悪質なファウルによる一発退場を食らい3試合出場停止処分を科された(しかもこの時キャプテンマークを巻いていた)など、悪いことが重なりチームはリズムに乗れなかった。



昨季から抱える問題も未解決のまま。トップ下には未だ確固たる地位を築く者は現れず、
DFヤニク・ヴェスターゴーアの相棒も適任者不在が続いている。

良かった点を幾つか。まずは新戦力のウジャー、GKフェリックス・ヴィートヴァルトが今やチームに欠かせない主力として定着したこと。





そして若手が尽く期待を裏切る中で唯一レギュラーとして定着しつつあるのがMFフロリアン・グリリッチュ。主に中盤の中央と左サイドで起用され、その卓越したパスセンスと視野の広さでチャンスメーカーとして活躍。出場試合数のオプションにより契約が2017630日まで延長された。課題は当たりの弱さと守備だが、まだ20歳。このまま順調にいけばリーグでも名の通った選手に成長するだろう。





シーズン前半戦は結果の通り悲惨なものだった。勝った試合にしても、開幕
5連敗のボルシアMG、前半戦最下位ホッフェンハイム、対戦時僅か1勝のアウクスブルクと「相手がこっちよりさらに悪かっただけ」というのが正直な印象だ。



後半戦に向け、今冬の移籍市場で加えた新戦力は執筆時点で
2人のみ。まずはヴィデオトン(ハンガリー)から獲得したハンガリー代表MFラスロ・クラインハイスラー(21)EURO2016予選プレーオフのノルウェー戦で決勝ゴールをマークした俊英。中央とサイドどちらでもプレー可能。



もう
1人、セネガル代表DFパピ・ジロボジ(27)をチェルシーから今季終了までの期限付きで獲得。昨夏にナントからチェルシーへ移籍するも思うように出場機会を得られず。左利きで空中戦や対人戦に滅法強くフランスでは名の通ったCBとのことだ。

正直な話が全く知らない選手なので、筆者がここであれこれ書くよりチェルシー加入時に掲載されたQolyの記事を参照しておく方がいい。

チェルシーの新人ジロボジについて知っておくべきこと

CBのポジションはDFアレハンドロ・ガルヴェスが靭帯断裂の重傷を負い離脱しているので、後半戦すぐにでも彼のプレーする姿を見られるだろう。



クラブを去ったのが
DFアッサニ・ルキミヤ。119日、クラブ公式Twitterにて遼寧との個人的な条件を詰めるため中国に向かうと発表された。その2日後に加入が決まったジロボジは彼の後釜ということになる。

今季は開幕からスタメン出場を続けスクリプニク監督の信頼を掴んだかに思われたが、やはりこれまでも指摘されてきた不安定かつ軽率な面が表に出てしまい第7節のレバークーゼン戦以降は急速に出番を減らしていった。

そして急転直下の中国行き。ミスの多い選手だったが、そのキャラクターからファンに愛される存在だった。こうしてシーズン途中で別れることになり大変残念でならない。今後の活躍で中国から嬉しい知らせが届くことを楽しみにしている。



この
CBのポジションでは、レンタル先から復帰したDFオリバー・ヒュージンクとDFマテオ・パヴロヴィッチがトップチームでの出場機会一切無し。

その他、レギュラー格に成長することが期待されていた若手選手の多くがセカンドチームの所属する3部リーグを主戦場としていて放出の噂が絶えない。中でも今季から背番号10を託されたMFレヴェント・アイチチェクが象徴的だ。トップチームでの出場機会はゼロで、ほとんどベンチ入りすらままならず。今季終了まで1860ミュンヘンへの期限付き移籍が正式に発表されている。



ラファエル・ヴォルフに続いてミヒャエル・ツェッタラーも負傷離脱している
GKのポジションにはセカンドチームよりエリック・エルシュレーゲルを昇格させ、さらにもう1人の獲得に動くなど素早く対処している。

注目されるのは中盤と前線の構成。半年で不動のエースの座に登り詰めたウジャーを軸にどのような用兵を選択するのか。これまで度々メンバーや陣形を変更してきたが、安定した戦いをするためにもそろそろ最適解としての基本布陣を固めたいところだ。

ヨハンソンが引き続き不在の中で鍵となるのはピサーロの起用法。37歳の大ベテランにフル稼働を望むのは酷というものだが、ウィンターブレイクの期間にコンディションを上げていてテストマッチでも上々の仕上がり。 いざという時のジョーカーとしても心強いが、現在チームが抱える戦力の乏しさからすればこの類稀なゴールセンスを持つ点取り屋をベンチに置いておく手はない。

可能性が高いのは前半戦終盤に試したウジャーとの2トップだ。 復帰が遅れればヨハンソンを中心に組み込むチーム作りにはひとまず見切りをつけ、この2人を軸にしてそのままシーズンを戦い抜くことも考えられる。





中盤はフラットな
4枚。クレメンス・フリッツとバルクフレーデを中央に、左右にズラトコ・ユヌゾヴィッチとグリリッチュ(もしくはレヴィン・エズトゥナリ)を配した布陣は前半戦最後の試合フランクフルト戦で試したシステム。スクリプニク監督も手応えを口にしており、トップ下+3センターに代わる基本布陣に成り得る。

エツトゥナリは開幕から控えに甘んじていたが、徐々に調子を上げポジション争いで再び優位に立った。トルステン・フリンクス助監督が「彼はいずれ爆発する」と語るなどコーチングスタッフからの評価は高くブレイクが期待される。



立場が微妙になりつつあるのが
MFフィン・バーテルスとMFフェリックス・クロース。前者はレギュラーの座を失いつつあるものの、その複数のポジションをこなす柔軟性から必ず出番を与えられるはずだ。前半戦は低調な出来だったが挽回のチャンスは十分にある。



より深刻なのが後者。今季は出場した
8試合のうち6試合が途中出場、フル出場は無し。中盤の台所事情が苦しい中でもほとんど頼られることなく冷遇されている状況だ。プレシーズンから好調なパフォーマンスを披露していただけに、こうした扱いは不可解極まりない。

選手本人はクラブへの愛着を語りながらもこのような境遇が続くのであれば環境を変えることを示唆している。夏に加入することが決まっているラピド・ウィーンMFタノス・ペツォスと入れ替わりか、早ければ今冬に去るかもしれない。長短正確なキックを駆使したゲームメイク能力はチームでも貴重なだけに後半戦に状況が代わることを願いたい。



目標はとにかく残留を勝ち取ること。昨季の最終節までヨーロッパリーグ出場権を争ったことで開幕前は久しぶりに欧州へ返り咲くことを期待する声もあったが、そのような浮かれた空気は吹き飛んでしまった。

まずはヴェスターゴーア、ウジャーなど代えの利かない主力選手に大きな怪我なく残りのシーズンを戦うことが重要。そして慢性的な疲労から低調なプレーが目立ったユヌゾヴィッチにはウィンターブレイク明けの奮起が求められる。昨季4つの直接FKによるゴールを記録したチームの心臓の活躍無くしてブレーメンの復調は有り得ない。



資金は限られているので冬の大きな戦力増強は見込めず、ジロボジとクラインハイスラーにあと
1人か2人安価な即戦力を加える程度だろう。プラスアルファとして新たな若手の台頭が待たれる。

夏にはペツォスに加えて、ザンクト・パウリよりFWレンナルト・ティーが5年ぶりに復帰することが決まっている。是非残留を果たし、彼らを1部リーグのクラブとして迎え入れたい。

何より、今季限りでの引退を表明した主将クレメンス・フリッツを明るく送り出すためにも。



■“侍”達の通信簿

文・暁空也

独ブンデスリーガの2015-16シーズンは、10人の“侍”とともに幕を開けた。内田篤人(シャルケ)、大迫勇也(ケルン)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(ハノーファー)、酒井高徳(HSV)、酒井宏樹(ハノーファー)、長澤和輝(ケルン)、長谷部誠(フランクフルト)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)、武藤嘉紀(マインツ)だ。それぞれの前半戦のパフォーマンスを、スタッツで振り返る。なお、長澤は僅か46分間の出場にとどまり、内田は怪我で全休だったため、今回は割愛した。





前半戦で最も存在感を放ったのは、武藤だ。初めての海外挑戦にもかかわらず、17試合で7得点を挙げ、瞬く間にチームの“エース”となった。出場試合数と得点は日本人で最多。チャンス創出数の53も香川の57に匹敵する。課題は1対1の勝率。1トップでタイトにマークされているためだが、改善の余地がある。

香川も、4得点6アシストと躍動。昨季はチームと同調するかのように不振だったが、名誉挽回した。アシスト、チャンス創出数、パス成功率の3項目で日本人のトップ。パス成功率の85.5%は見事だ。ほぼ全項目で昨季の数字を上回ったが、唯一、クロス成功率がマイナス。10本中1本しか味方に合わなかった。後半戦に修正したい。



清武も、怪我さえなければ香川と同等以上の成績を残したかもしれない。出場試合数は昨季より8、プレー時間は621分も少なかったが、得点は同数、アシストは1つ増えたからだ。1対1の勝率も上がっており、復帰後が楽しみだ。


長谷部、原口、大迫の3人は主力として定着。監督も信頼を寄せる。

長谷部は昨季と異なり右サイドバックをメインにプレーしており、数字の比較は難しいが、チャンス創出数が9、昨季0本だったクロスが15、増加。攻撃面での貢献度が高まった。



原口は、クロス成功率を除く全項目が上昇。地上戦の勝率は昨季から11.8ポイントも改善した。2シーズン目を迎え、独ブンデスリーガの強度やリズムに馴染み、本領を発揮しつつある。



大迫は出遅れたものの、すぐに巻き返した。アシストは昨季の2から0に減ったが、他の項目は軒並み良化。特筆すべきは1対1の勝率で、地上戦は16.6ポイント、空中戦は12.3ポイント、昨季から改善された。2列目での起用がメインで、本人は不本意かもしれないが、ケルンにとって欠かせないチャンスメーカーだ。



一方、酒井高徳と酒井宏樹は安定感を欠き、ベンチスタートも多かった。実際、スタッツも全面的に下降。酒井高徳はパス成功率とクロス成功率、地上戦の勝率が、酒井宏樹はパス成功率が、それぞれ昨季を上回ったが、いずれも回数の減少に伴う“水増し”に過ぎない。後半戦の奮起が求められる。






第4章 後半戦に注目して欲しい選手

優勝、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの出場権、残留。目標を達成するためには、牽引役が欠かせない。そこで、執筆者達に愛するクラブの後半戦のキーマンになりそうな選手を挙げてもらった。


■生命線は守護神

文・暁空也

マインツの勝敗に直結する“生命線”は、GKのロリス・カリウスだ。


出典)マインツの公式サイト

守備陣は揺さぶりに弱く、あらゆる位置、角度からシュートを浴びやすい上、全体を非常に高く押し上げて戦うため、最終ラインの背後に広がるスペースを埋めなければならない。抜群の反射神経と瞬発力、チーターのようにしなやかな身のこなしで白球を跳ね返しつつ、的確な判断で飛び出してピンチを未然に防いできたカリウスの存在を抜きに、前半戦の好調は語れない。高精度のフィードでビルドアップの始点にもなる、まさに“全能なる守護神”だ。

一方、後半戦の奮起を求められるのが、FWのジョン・コルドバ。傑出した身体能力を有するコロンビア人は、なかなかコンディションが上がらず、前半戦は途中出場を繰り返した。味方と呼吸が合わず、孤立する場面も目立つ。


出典)マインツの公式サイト

しかし、可能性は感じさせる。マーカーの激しいプレッシャーをモノともしないパワー、それに相反するような卓越したスピード、いわゆる“素材系”でありながら、テクニックも水準以上だ。チームに融合できれば、攻撃の選択肢は増える。フロリアン・ニーダーレヒナーをフライブルクに期限付き移籍させ、彼を残したシュミット監督の判断を信じたい。


■ドラクスラー、シュールレ、シェーファーの3人に期待

文・脚魂

ドラクスラー、シュールレ、そしてシェーファーの3人。

まずはドラクスラー。



前の設問でも書いたが、まだまだ本来のポテンシャルを発揮してるとは言い難い。後半戦の活躍に期待したい。特に第20節はアウェーでの古巣シャルケ戦である。

次にシュールレ。



リーグ戦は昨季途中の加入以来未だにノーゴールだが、チャンピオンズリーグではゴールを決めて徐々に復調の兆し。

そしてウィンターブレイク中にシュールレにとってはうれしい話題が!

彼女へのプロポーズに成功したのである。

https://t.co/Onr6ApZN37

伴侶を得て完全復活を!

最後にシェーファー。



今季限りでヴォルフスブルクとの契約が満了。その後は米国挑戦が報じられている(ソース=http://kicker.town/bundesliga/2015/12/425.html)。

現在ヴォルフスブルクに所属している選手の中では2008~09シーズンのリーグ制覇を経験した唯一のフィールドプレーヤー。ヴォルフスブルクでの彼の勇姿を目に焼き付けておきたい。


■珍しく希望通りに獲得できたシェプフ

文・かめ

冬の移籍市場では、珍しく名前の挙がった選手を希望通り獲得することができた。特にニュルンベルクのアレッサンドロ・シェプフは予想外だった。ドイツ2部で前半を3位で折り返したニュルンベルクが、この時期に彼を手放すとは思っていなかったからだ。

バイエルンユース時代も早くから才能ある選手として注目を浴びていた。そのU-19時代にシェプフは、マイヤーのいたシャルケU-19とリーグマイスター決勝で対戦している。またホイビュルクともチームメイトだったことがあり、シャルケに馴染むのにそれほど時間はかからないだろう。

ニュルンベルクでは今季は右サイドハーフでプレーしている。ウニオン・ベルリン戦で見せた、スピードに乗ったドリブルからの思い切りの良いシュートが印象的だった。チーム全体にダイナミックな動きを与える選手として注目してほしい。


写真は対ウニオン・ベルリン戦。右の選手がシェプフ

もう一人の注目は、怪我からようやく全体練習に復帰した内田篤人。彼がいつ試合に出場できるようになるかはまだわからないが、復帰すればサイドからの攻撃がさらに充実する事は間違いないだろう。


写真は2014年12月。サポーターを着け、膝を気にしながらプレーしていた




■成長曲線が常に右上がりの原口元気

文・Siebenendenweg

ヘルタファンとしては、すべての選手に注目してもらいたいが、文字数の都合上、そういうわけにはいかないので、ここでは2名の選手をあげる。原口元気とプラッテンハルトだ。

原口は前半戦、レギュラーポジションを掴んだ。また、サイドのみならず、戦術によってトップとして起用されたことは、ダルダイ監督の信頼が高く、パフォーマンスが評価されていることの証だ。

しかし、選手本人も認めるように「1得点」という結果は、満足できない。また、ドルトムント戦では、カウンターでのワンチャンスを生かすため、最前線で起用されたが、先制点になりうるチャンスを生かすことができなかった。

ただ、ここまでのヘルタでの1年半は、昨シーズン、リーグ開幕直後の怪我をのぞけば、成長曲線は常に右上がりで、本人も手応えをつかんでいると思う。好調なヘルタを支える選手の一人であることは間違いなく、後半戦のパフォーマンス、結果に期待したい。

プラッテンハルトは、右サイドのヴァイザーと同じくドイツ代表入りが期待される左サイドバックの選手だ。昨年ニュルンベルクから加入したものの、ルフカイ前監督に、ほぼ起用されず控えとしての日々を送った。ダルダイ監督が昨シーズン途中に就任し、その初戦から起用されると、レギュラーのポジションを掴み取った。

今シーズンは、不動の左サイドバックとして攻守に活躍、今シーズンは攻撃参加の回数も増え、セットプレーからの正確な左足でのキックはチャンスを生み、相手への脅威となっている。また、シーズン途中2020年まで契約を延長したように、クラブからの信頼、期待も高い。

また、私生活では、たびたび住まいにやってくるリスのサルバトーレの写真をアップするなど、原口同様、動物好きでもある。




■インゴルシュタットの堅守を支える守護神、エズカン

文・昴



エズカンは、ここ数年インゴルシュタットのゴール前に立ちはだかっているGK。選手達の信頼も厚く、水際での身体を張ったセーブでインゴルシュタットの堅守に貢献している。

同じくインゴルシュタットで得点を期待される助っ人として、レスカーノも紹介したい。



前半戦スイスリーグで12試合9得点を記録したパラグアイ代表ストライカー。まさにインゴルシュタットが望む得点力を持った選手だろう。カードの数が多いのは御愛嬌。むしろチームカラーにはあっているかもしれない。

ダルムシュタットで自覚が芽生えてきたエース、ヴァグナーにも注目だ。



ダルムシュタットの戦術に不可欠となっているヴァグナー。ヘルタを構想外になり流れ着いたこのチームで溌剌と走り回る姿にかつての苦しみは微塵も感じない。得点だけじゃなく基準点として、チームに貢献しているが欲を言えばシーズン2桁のゴールを期待したい。彼が大台に数字を乗せることができれば、このチームはきっと来季もブンデスリーガを戦っているはずだ。


■今冬の新加入と今季一皮剥けた選手がチームを助ける

文・とんとん

今冬の獲得選手では、ヨナス・ホフマン。



ドルトムントから違約金800万ユーロ、5年契約で加入。シューベルトは彼について「我々の要求に適合する優れた選手だ。両サイドだけでなく中央もこなすことができる。また、彼はユルゲン・クロップの元でゲーゲンプレスを学んできた」と言う。実際に強化試合を見る限り、すんなりとチームのスタイルにフィットしている。ハーンとヘアマンの長期離脱もあり、しばらくは右SHでの起用となるだろう。

また、個人的にホフマンにはFWとしてのプレーにも期待している。近年ボルシアMGで成功しているFWはドルミッチやルーク・デ・ヨングのようなストライカータイプではなく、ラファエルやクルーゼ、シュティンドルといったトップ下でリンクマンとなれるタイプの選手である。プレーの選択肢が豊富な彼は多様な可能性を感じさせる。

マルティン・ヒンテレッガーは、今季末までのローンで加入した。



「我々は7年間に渡りこの選手の観察を続けてきた」とエベールSD。昨夏にもオファーを出したがザルツブルク側に断られており、今季終了後のプレミア勢との競合を避けるために冬での獲得を決断。左足での縦パスの精度が高いことからオーストリア国内ではミニ・フンメルスとも形容される逸材である。シューベルトがCBに求める能力はツヴァイカンプフの強さ、スピード、ビルドアップ能力であるが、その全てを満たす理想的な人材だ。加えて、SBやCHをこなすポリバレント性も備えており、前半戦フル稼働だった左SBヴェントのバックアッパーとしても計算できる。

考えるよりも先に口が出るタイプだった彼は、過去に問題発言やコーチとの対立などのトラブルを起こしてきた。しかし、推定800万ユーロ~1200万ユーロの買取りオプションが付けられていることからも期待の大きさが窺える。

この2人の共通点はシューベルトのコメントにもあるように、ホフマンはクロップ、ヒンテレッガーはロジャー・シュミットというハイプレスを駆使する指揮官による指導を受けてきた点にある。シューベルトはバイエルン相手にもハイプレスを敢行したように、引いてブロックを作るケースはめったにない。この2人はそんなシューベルトの戦術の大きな助けとなるはずだ。

今季一皮剥けた選手は、ユリアン・コルプとファビアン・ジョンソンだ。


写真はコルプ

昨季までのコルプはファブレの戦術の中で「リスク管理の調整弁」として攻撃参加に大きな制約が課せられていた。それがシューベルトに替わり自由を与えられると攻撃的SBとして開花。オーバーラップのタイミングとコース取りの巧みさはラームを彷彿とさせる。守備戦術に長けたファブレ、攻撃戦術に長けたシューベルトの指導を受けた23歳が「SB不足」を嘆かれるドイツ代表に選出される可能性は決して低くはないだろう。

ファビアン・ジョンソンは元々は右SBの選手で、2014年のブラジルW杯でもアメリカ代表として右SBの位置でプレーしていた。



ボルシアMGに加入した昨季はファブレによって左SHにコンバート。このコンバートに当初は懐疑的な意見が多かったが、ファブレとの二人三脚の取り組みの結果、シーズン終盤には本職のハーン、トラオレ、トルガンを抑えて定位置を確保。スペースメイクなどの黒子的な役割に徹していたが、連携が深まった今季はDFラインの背後を突き得点に絡むプレーも増加。アメリカのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーでは2位に選出された(トップは元ボルシアMGのブラッドリー)。オフ・ザ・ボールの動きが上手く、クレバーさが持ち味の仕事人・ジョンソンの後半戦に期待。


■ズバリ言うわよ!新戦力3人!!!

文・なかがわしんや

ズバリ言うわよ!新戦力3人!!!

シャルケから買取りオプション付きのローンで獲得したアイハンはCBの量と質を上げてくれる選手。長期的な視点で見ても若手CBの加入は大きい。試合終盤の守備固めとしても期待できそうだ。

中盤には元ハノーファーのフスティを獲得。フレンドリーマッチではトップ下を任されおり、チームの軸アイクナーとの新ホットライン誕生かも。ブンデスリーガを知るその左足で、フランクフルトに虹を架けてくれ!

そしてまあなんと、メキシコ代表ファビアンの加入には驚かされた。得点力も兼ね備えた北中米トップクラスのアタッカー。以前のフランクフルトでは到底出せない金額の選手であったが、トラップ資金からの捻出であろうか。フロントはGJである。おそらくは固定できなかった左サイドを任される予定で、是非とも「香川照之似」の彼には期待していただきたい。要チェケラ!


■ジョーカーとして支えるメフメディ

文・Fusshalt

チームのジョーカーとしてチームを支える、アドミール・メフメディを推したい。



前半戦は公式戦26試合に出場、7ゴール5アシストと移籍初年度をまずまずの成績で折り返しているが、特筆すべきは彼のゴールやアシストはことごとくチームが逆風に陥っている状況で挙げているものが多いという点である。

チャンピオンズリーグのプレーオフ、ラツィオとの第2戦で勝ち越しゴールを挙げてチームを救ったのを皮切りに、リーグでのシュツットガルト戦の決勝ゴールやCLグループリーグ、アウェイBATEバリソフ戦での同点ゴールなど、枚挙に暇が無い。

ソンの移籍で出番が増えると思いきや、チチャリート(ハビエル・エルナンデス)の加入で境遇は変わらずベンチスタートの試合が続いているにもかかわらず、腐らず焦らず、自分の仕事を淡々と、しかし確実にこなすその姿はまさにプロの鑑であり、仕事人そのもの。後半戦も彼の仕事は減ることはないだろう。出場した時は、是非とも彼に注目してほしい。


■“新入り”に違いを見せつけて欲しいリベリー

文・まっつー

後半戦の注目選手にはフランク・リベリーを挙げたい。



昨年12月のボルシアMG戦で待望の復帰を果たし、試合は完敗に終わったものの、1ゴールという結果は残し、復活を印象付けた。しかし、それからすぐに負傷で離脱し、さらには今年の4月で33歳になるリベリーの限界論をささやく声は少なくない。

また、ドゥグラス・コスタやコマンといった若き新戦力が前半戦は大暴れし、出場機会が限られる可能性すらある。

しかし、私は背番号7を背負う彼の復活を今一度期待したい。サイドアタッカーを主戦場として戦ってきた選手にとって加齢は大きな敵となるが、経験を武器にチームを支えることは可能なはずだ。ブンデスリーガはもちろん、CLなどの大舞台では彼の経験がチームの勝利には不可欠だ。

かつて「ロッベリー(ロッベンとリベリー)」と他チームを恐れさせた両翼の完全復活を待つのは私だけではないはず、D・コスタやコマンといった新入りに違いを見せつけてほしいものである。


■見届け、覚えていて欲しい、フリッツの雄姿

文・ゆんゆん

今季限りで引退を表明したMFクレメンス・フリッツ。2006年にレバークーゼンより加入してから10年。ブレーメンの顔がついにスパイクを脱ぐ。昨季も引退か契約延長かで揺れ、1年延長して今季に臨んでいた。そして悩んだ末の決断。彼はファンに向けた声明で、体力的な限界を迎える前に自らの手で現役生活に幕を下ろしたかった語っている。



クラブと共に激動の
10年を駆け抜けてきた。バイエルンとの優勝争い、08-09シーズンのDFBポカール優勝、チャンピオンズリーグ出場。そして残留争い。力を失っていくブレーメンに見切りをつけた仲間達が次々に国内外の強豪クラブへ移籍していく中、彼だけは残った。低迷するクラブを支え続けてきた。

10年間、彼は見てきた。良い時代も、そうでない時代も。新たな成功を現役でいる間に成し遂げられなかったのはさぞ無念だろうが、そのための礎をクラブに遺し彼は去る。







強烈なタックルでピンチを防いだかと思えば次の瞬間にはフィニッシュに顔を出す激しい上下動。ピッチ上でチームを鼓舞し続け、誰よりも献身的にプレーするその姿は見る者の心を打つ。



「ファンには僕が最後まで全力でプレーする選手だったと覚えていてもらいたい」

ブレーメンだけでなくブンデスリーガ全てのファンに見届けて欲しい。そして覚えていて欲しい。クレメンス・フリッツの雄姿を。





第5章 My Opinion

執筆者が自由にテーマを設け、思いの丈を伝える。

■シャーフはクルピと同じぐらいの刺激を清武と山口に与える

文・昴

筆者の愛したトーマス・シャーフが再び現場に戻ってきたという。

既に待ったなしのハノーファーに途中就任。かなり厳しい戦いになるだろう。時を同じくして山口蛍が加入。清武と山口にとって、彼の攻撃精神はレヴィー・クルピと同じぐらいの刺激になるのではないかと期待している。

10番がいて、ストライカーがいて、行動範囲の広いボランチがいる。崩壊した守備はそのままに得点を倍増させることを期待している。

私の項目でお馴染み、酷評されるフランクフルトのフェー監督。シャーフのチームがたった数試合で点が取れなくなるとは…いつクビが飛ぶのかそれともここから立て直すのか。

ザネやヴァイグル、アーノルドなど今季も若手の躍動が目立つブンデスリーガ。書き上げるのが遅くなった結果、リーグ再開後に雑記を書くことに。

ヴァグナーが2点取ったり、ディークマイアーがラインを上げきれず失点に絡んだり、まるでフラグを立てているような心境に。

HSVはいつものバイエルン・ショーのお手伝いではなく、ラパディアの指導により新しいチームとなっていた。

まだ折り返し地点。毎年欧州圏争いや、残留争いはここから一波乱が起きる。熾烈を極めるであろう、3位4位を巡る戦いから今年は目が離せない。

開幕前、軒並み高い評価を受けていたホッフェンハイムの残留はいかに…。


■グアルディオラ退任の真相

文・まっつー

ここではグアルディオラ退任の真相について言及したい。

「新たな挑戦を求めて」ということで今シーズン限りでの退任を発表したが、個人的にはほぼ間違いなく契約延長はないと考えていたので、驚くことでもなかった。退任発表後の記者会見でも語っている通り、彼にとっては一つのクラブで3年というのが「十分な時間」であるようだ。

古巣であるバルセロナでは4年指揮を執ったが、4年目は首脳陣の慰留に応えたもので、望んだものではなかったという。この時間というものが、退任の大きな要因となったことは想像に難くないが、他にもいくつか要因はあったと睨んでいる。それについて予想した記事が独「スポーツビルト」に挙がっていたので、いくつか参考にしつつ考えてみたい。

1つ目はクロースの放出だ。グアルディオラ体制1年目のバイエルンの中、ひときわ輝いていたのが、クロースであった。しかし、年俸アップの契約延長交渉が折り合わず、このユース出身のスター選手はあっさりとレアル・マドリーへ放出された。結果的にシャビ・アロンソがやってくることになり、さしたる戦力ダウンともならなかったが、若く先があるクロースを育てたいという感情は指揮官ならば誰もが抱くものだろう。その点でグアルディオラはクラブに不信感を抱いた可能性が高い。

2つ目にゲッツェ獲得だ。指揮官はネイマール獲得を要望していたようで、タイプが似ているようで全く異なる選手の獲得にクラブへの不信感はさらに増したようだ。そう考えると2年目にゲッツェをサイド(ウィング)に置いた采配は理解できるもので、グアルディオラは「ネイマールだったら」などと考えていたのかもしれない。

このようなゲッツェに対する扱いは冷遇というのは語弊があるかもしれないが、選手にとっても監督にとっても不幸な移籍だったのかもしれない。結果としてゲッツェは自身の価値を証明するチャンスは少なく、夏に出ていくという噂もある。

3つ目はヴィダル獲得だ。これがとどめになったと言われている。グアルディオラはラームを中盤に固定したいと考えていたため、サイドバックの補強をクラブに要望したにもかかわらず、やってきたのはヴィダル。そのためペップ・バイエルンの目玉でもあった「ラーム中盤コンバート」は消え、サイドバックへと戻された。グアルディオラはラームを「指導した中で最も賢い選手」と絶賛しており、そんな選手を自身の求める場所で使えないことに相当苛立ったと考えられる。

これらの理由から指揮官の座を降りたと予想されている。グアルディオラの次なる行き先はプレミアリーグになりそうだが(注:マンチェスター・シティに決定)、どこに行ったとしても、美しく勝てるチームに変貌させることだろう。



<編集後記>

まずは、前編・後編の公開が大幅に遅れた不手際を、読者ならびに執筆者にお詫び致します。

そして、お詫びの言葉だけで終わらせず、必ず次回に生かします。

さて、今回は主に2つの変更がありました。気付きましたか?

1つ目は、執筆者の尊重です。これまでは「個性を尊重する」と言いながら、私による文章の改変が非常に多く、執筆者の“素顔”が見えづらくなっていました。そこで今回は、誤用・誤字・脱字の修正や選手およびクラブ名の統一にとどめ、個々の文章を最大限に生かしてあります。

2つ目は、文字数の調整です。従来は執筆者に委ねていたため、読者から「短かったり、長かったり、バラバラで読みづらい」との声を頂戴しました。よって、文字数を「400字~2000字程度」に指定。全体的なバランスを整えました。

2つの変更は、どう受け止められたのでしょうか。もし可能であれば、感想を頂けると嬉しいです。

もちろん、次回に向けた要望も歓迎します。読者の声こそ、媒体を良くする最高のヒントですから。

一方で、私自身も布石は打っています。

今回は諸事情で協力を得られませんでしたが、「某選手のファン」と「雑学に強い方」に、寄稿を依頼しました。選手の足跡にフォーカスしたコラムや気軽に楽しく読めるコラムには、必ずニーズがあるからです。他の切り口も含め、内容の多様化には引き続き力を注ぎます。

私は、あくまでもプロジェクトの発起人に過ぎません。ただ、結果的に取りまとめて媒体化する役割を担っている以上、回数を重ねるごとに進化させたいと考えています。そのための努力も惜しみません。

例えば、日本では基本的に合法的な手段で観られないため、2部以下は扱っていませんが、カールスルーエやザンクトパウリ、フライブルクなどには日本人が所属しています。彼らの現状を明らかにする記事は、必要かもしれません。2部そのものの魅力を発信する記事も、個人的には読みたいです。来季に昇格してくるクラブを予習するチャンスですし。

いずれにせよ、全ては無償で、善意で参画している執筆者に依拠しています。その信頼を失わないよう、誠実に発起人としての責務を全うします。

と言いながら、今回のマインツの記事は手抜きですみません…。

最後に、改めて読者および執筆者に心からの感謝を。

また、今回から編集に関わる、まるよし氏の尽力に敬意を。

2016年2月15日 暁空也


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