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【ライヴレポート】 Jin-Machine/2013.12.28@東京キネマ倶楽部 Part.1

2014/02/26 17:00 投稿

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Jin-Machine

2013年集大成ワンマンミサ“ジョイフル”
2013.12.28 東京キネマ倶楽部

【SET LIST】
 1. ワル~WARU~
 2. バーニング俺ファイヤー
~ナレーションコント
 3. コンピューターウイルスの恐怖
 4. 三人目の浮気
 5. 大相撲ダイジェスト
 6. 友達になろうよ
 7. NeeeeeT Emotion ~ネタソロ合戦
~紙芝居動画
 8. レッツゴー介護
 9. 妹コントローラ
10. Friends
~大喜利
11. 2013年お蔵入りになった曲メドレー
12. ヘルズキッチン
13. suffer
14. お野菜天国
15. さよならアキラメロン
16. MEMBER


featuring16(MC)
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あっつtheデストロイ(破壊)
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マジョリカマジョルカまじかる☆ひもり(G)
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ブッシュドノエル・水月アリッサ(B)
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ルーベラ・木村カエレ(Dr)
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(文=山口哲生/撮影=菅沼剛弘)

 昨年12月28日、東京キネマ倶楽部で行なわれたJin-Machineの2013年集大成ワンマンミサ“ジョイフル”。会場に入るとメンバーの肖像画が飾られていたり(ひもりの画のみ、焼けこげた跡が……笑)、衣装が展示されていたりと、開演前からオーディエンスのテンションを高めてくる。

 ライヴタイトルを象徴してか、この日はお笑い要素のインパクトが強かった。ナレーションコントや大喜利といった恒例の出し物も良かったが、この日最大の衝撃を残したのは“紙芝居動画「桃太郎」”だろう。これは、ブッシュドノエル・水月アリッサ(以下:水月)が、絵/ナレーションを担当し、メンバーがガヤを入れるというものなのだが、まぁ水月の絵がね……(笑)。犬の牙が変な生え方をしていたり、人間と背景の縮尺がおかしかったり、いわゆる“そっちの方の画伯”っぷりが炸裂したものだった。また、(逆立ちしてもそうは見えない)世界一の美女が出てきたり、セルシオで鬼ヶ島へ向かったりと、内容もぶっ飛びまくり。驚愕のクオリティに、featuring16(以下:16)、あっつtheデストロイ(以下:あっつ)、マジョリカマジョルカまじかる☆ひもり(以下:ひもり)、ルーベラ・木村カエレ(以下:キム)の4人は、ひたすらツッコミを入れまくっていた。

 また、新宿BLAZEでひもりが披露した“天才ソロ”は、16 vs ひもりの楽器対決へとヴァージョンアップ。ギター対決、サックス対決と完全にボロ負けの16。ラストのドラム対決では「ここに天才がいるでしょ?」とキムも緊急参戦! キムはダイナミックな中に小技を交えながら、ひもりは気合い全開で躍動感のあるドラムを叩き上げると、それを見ていた16は、突然服を脱ぎ出し、大阪名物・パチパチパンチを繰り出していた(笑)。

 また、セットリストに入れたかったものの、時間の都合上入れることができなかった曲をメドレーで演奏するという「2013年お蔵入りになった曲メドレー」も披露。演奏順に書き上げると……「稲妻の人妻」~「セーフティードライバー、ハイ!」~「漆黒の舞踏会」~「D.T.R」~「母に捧げる破羅亜怒」~「hell metabolic death my life」~「優しい背中」~「D.T.R」~「クリスマスおわっちゃった」~「D.T.R」~「Vanilla eyes」~「Jin-Machineのテーマ」~「D.T.R」。「D.T.R」が完全にアイキャッチ的な使われ方をしていたが(笑)、メンバーコールなども交えつつ、すべてノンストップでプレイしてみせた。

 お笑いのみでなく、演奏面も磨き上がっていた。ラストスパートをかけた「ヘルズキッチン」「suffer」「お野菜天国」という『UNCERTAIN 【DE】CISION』収録曲の3連発、そこからの「さよならアキラメロン」はとにかく壮絶。オーディエンスが大合唱している歌声も本当に大きく、フロアからもステージからも、とんでもない熱量が放たれていた。この日のMCでも話していたとおり、2013年はバンド初のワンマンミサツアーを敢行したり、大きいイベントへ参加したりと、ライヴの本数が多かったJin-Machine。その成果が出たのだろう。演奏は迫力を増し、実に力強いものになっていた。そしてなによりも、さまざまなヴィジュアル系イベントに呼ばれたことは、彼らに“自信”を与えたはずだ。堂々としたステージは観ていて純粋におもしろかったし、頼もしかった。

 そして、残すところあと1曲になったとき、16が話し始めた。
「最後にやる曲は、ずっと前から決めてました。なんでやりたかったかっていうと……別にね、私としては、まだここは通過点としてか考えてませんし、進んでいる姿をもっと見ていただきたいと思ってます。でも、この曲を作った頃は、あったまとひもやろうしかいなかったんですよ。正直辞めようかなって思ったこともあったんです。すごい辛かったですよ。でもそこからメンバーが加わって、今は上にあがろうと頑張ってて……。もっとたくさんお客さんを入れられる人達はいっぱいいるけど、自分達にとって今日は上出来すぎるぐらいですよ。そっち側にいるあなた方も“メンバー”だと、私は思ってますんで」

 ラストナンバーは「MEMBER」。16は何度も涙で言葉を詰まらせながら自分の想いを話し、歌を歌い、曲のアウトロで「これからもよろしくお願いします」とメンバーひとりひとりにお辞儀をしていた。正直に言ってしまえば、ステージ上の全員が感極まっていたため、演奏はまとまってはいなかった。そんな状況だったからだろうか、「また稽古と打ち合わせだな」と、少し反省しながらつぶやいた16。でもその一言は、どこか嬉しそうでもあった。

 

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