『ライヴハウスのマイクスタンドは、

蹴り倒してへし折るためにあるんだ!』


↑と、かっこよくはじまりました今月のコラム


↑かっこいいと思ってたのは20年前の僕。


↑今どきこんなことすると弁償させられてかっこわるくなるでしょう。

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今日は『アートポップとセクアン』を中断して

セクアンの前のバンドの話でもしましょうか。


たぶんそのほうがいいので



『THE・EMBROIL』

『じ・えんぶろいる』と読む。


このバンドのリーダー竹内くんがつけたバンド名。


北新宿にあった僕のワンルームマンションに、リーダーが

紙に書いて持ってきたバンド名。


リ「どうだゆうちゃん? かっこええやろ? え~?」


このバンドのリーダー

ひとつ年上ではあったものの

やけにおっさんぽいとゆうか

親戚のおっさん的な語り口で

しかも!

いまだに理由はわからないが

なぜか!

似非(エセ)関西弁であった(笑)(笑)。

赤羽なのに。



ゆ「ねぇ、リーダー(当時から僕はリーダーをリーダーと呼びたがる癖がある)

これ、なんてよむの?」


リ「あ、これか?

あ~んぶろいる! あ、ちがうか?

あ、そうだ、

陰部ろいるだよ陰部ろいる、とかいっちゃって!(笑)」


ゆ「……(ムカつき気味)マジメに聞いてんだよ!」


リ「あ、そか、せやな、そんな怒んなやゆうちゃん!

えんぶろいるだよ、えんぶろいる」



このリーダー、

恐ろしい顔をして

恐ろしい照れ屋であり、


ゆ「えんぶろいるかぁ……。なんかぱっとしないね」


リ「なんやゆうちゃん! もんくあるっちゅーんけ? やんのかワレ!」


突然、似非関西弁でキレたりもするので少々付き合いづらかった(笑)。



ゆ「まぁ、いいや。でもTHE・て書いてあんじゃん?

Eからはじまってるからこれってジ・になるってことだよね?」


リ「せや! 『ジ・エンブロイル』や! かっこええやろ! な? ゆうちゃん!」


この頃のひとつの年の差は大きかった。

この人は俺が中1のとき中2だ。

逆らわず渋々GOを出した。


このリーダーとの出会いがまた、

運命的だった。


僕が、前のバンドを辞めて、メンバー探さなきゃなぁ~。

と、思ってたときに

1年以上も前に『DOLL』とゆうパンク雑誌に載せたメンバー募集を見て
ハガキを送ってきたのだ。


遅すぎる……。しかし!

その時の僕はこのタイミングに運命を感じて、すぐ電話した。

何をしゃべったかはおぼえてないけど、

「ラフィンのナオキが大好きだ!」

と、やたら言っていたので、

ものすごい髪が立ってる人が来るものだと思って楽しみにして会いに行った。

場所は、飯田橋の神楽坂の下の公衆便所前(笑)。


ナオキは軽乗用車で現れた(笑)。

軽乗用車の助手席に乗ってみると

坊主が伸びたような頭の、ナオキには似てない人が乗ってた。

関西弁だから関西人かと思った。

赤羽だと言った(笑)(笑)。



とりあえず、運命だし、この人とやることに決めた。


リ「今度ベースのやつつれてくわ!」

と、言ってこの日は別れた。


数日後に