アヲイ
New Single「絶望の太陽」リリース記念 ONEMAN TOUR「絶望の太陽」TOUR FINAL
2013.06.02 渋谷O-West
【SET LIST】
1. 絶望の太陽
2. メランコリィ
3. darling
4. メリーさん
5. エデン
6. under a skin
7. 水中花
8. 水の中のアビス
9. 勿忘草
10. 夜光ブギー
11. screaming idol
12. バタフライ
13. 鈴虫
14. abelcain
15. ひぐらし
(ENCORE)
16. 屋上
17. 蛍火
18. rainy baby
19. unhappy birthday to me
20. 生キル為ノ歌
“らしさ”とは時に大きな武器となる一方、時に自身を縛る枷ともなりかねない、実に厄介なシロモノである。しかし、それを呑み込み、自由にコントロール可能にした今こそ、彼らは真の意味での個性を手に入れ、新たなスタートを切れるのではないか――。4月3日にリリースした最新シングル「絶望の太陽」を引っ提げ、全国14都市+初海外となるカナダを回った過酷すぎるワンマンツアーの最終日。「アヲイらしさって何だろう?って、ずっと自問自答を繰り返してやってきた」と、渋谷O-Westのステージで語るオトギを見て胸を過ったのは、そんな強い確信だった。
ツアー名にも掲げられた「絶望の太陽」での幕開けから、彼らの重厚かつ攻撃的な持ち味は容赦なく全開。素肌に黒ジャケットを羽織り、鍛え上げられた筋肉をチラ見せするオトギも、艶やかな低音にデスヴォイス、ファルセットと色とりどりな歌声を放って、場内をアヲイの闇へと引きずり込む。緻密に音を詰め込んだへヴィ&カオティックな楽曲群を畳み掛ける様は、まさしく絶望という名の太陽が加速度的に膨張し、灼熱のコロナで我々を飲み込んでいくが如し。めまぐるしく変化するテンポと声音とサウンドがミステリアスなムードを醸し出す「エデン」、リズム隊のダイナミックなプレイが惜しみなく混沌を広げる「under a skin」等、そこで海外進出も頷ける高い技量を再確認させるのも嬉しい。
ダンスとギタープレイとエフェクトヴォイスを巧みに組み合わせた翔。のパフォーマンスで度胆を抜いたあとは、「水中花」からの3曲で叙情的な和のメロディというもう一つの“らしさ”を提示。そして、その先には彼らの鮮やかな脱皮を示す局面が待っていた。
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