2017年1月に行ったウツボ釣りとその調理を紹介した記事。意外と簡単な仕掛けで大物釣りが楽しめる!
いつもご覧いただきましてまことにありがとうございます。
カルモア釣査団 隊長の大西です。
昨年に続き、今年もカルモア釣査団が太く長く活動が続けられますようにとウツボ様の住む房総の漁港に釣果祈願に行った。
昨年は3時間弱でウツボが4匹釣れたことでスランプに悩まされる回が少なかったように感じた。
今年はどうなることか。
【ウツボの生息域と食性】
ウツボは温暖な海域に生息するため、日本では西南諸島に多く見られる。
例えば、房総半島(南~外側)、静岡県、和歌山県、高知県、九州…など、意外とその域は広く水温が比較的暖かいところに生息する。
また、棲家として珊瑚礁や岩礁帯周りが基本となるため、僕らは釣り場として南房総の磯と隣接する漁港を選択した。
その他の狙いとしては
① 漁港は生物が豊富にいる
特に壁際は小魚が身を潜めているので、それを追う甲殻類やタコなどウツボの大好物が多く生息している。
② 漁港は漁師が売り物にならない魚を遺棄している可能性がある
たまに漁師が極小の魚やサメを捨てているのを見たことがある。ウツボは生きた魚から死んでいるものまで幅広く捕食するので、エサを簡単に見つけやすい漁港は回遊コースとなる。
③ 釣り人が釣った魚(逃がした)を狙っている
2と同じようにウツボにとって上からエサが降ってくる、まさに養殖場のようなポイントは楽に捕食が行える。またある記事でみたのだが、釣り人がスカリという釣った魚を生かしておく網を入れていたところ、ウツボに襲撃されたことがあるらしい。
磯と隣接した漁港は死んだ魚やら小魚やらタコやら甲殻類などがいるので、ウツボにとって徒歩通レベルで行ける格好のエサ場なのだ。
【ウツボ釣りのタックル】
ロッド:360cmの投げ竿(サーフレイダー)
リール:ダイワ3000番(リーガル)
メインライン:PE2号
リーダーライン:フロロカーボンライン8号
メインライン:PE2号
リーダーライン:フロロカーボンライン8号
竿においては釣り場によって様々ではあるが、漁港などの開けた場所で行うなら投げ竿があれば十分。
サーフレーダーは素材構成でカーボンの含有率が70%、残りはグラス?なので粘りがあり安い割りに大型の魚の引きを受け止めるパワーがある。
テトラポットでの穴釣りや磯周りでウツボ釣りを行う際は一気に抜き上げる必要があるので石鯛用の竿などガチガチの竿が必要となる。
そうなったときリーガルではハンドルの強度が持たない可能性もある…
(リーガルでシイラとガチファイトは止めたほうがいいと店員から言われた)
テトラポットでの穴釣りや磯周りでウツボ釣りを行う際は一気に抜き上げる必要があるので石鯛用の竿などガチガチの竿が必要となる。
そうなったときリーガルではハンドルの強度が持たない可能性もある…
(リーガルでシイラとガチファイトは止めたほうがいいと店員から言われた)
【仕掛け】
中通しオモリ:10号前後
仕掛け:自作ゴム管補強ハリス付き針
ハリス:フロロカーボンライン8号
針:マルセイゴ18号
ウツボの歯はノコギリのように鋭い。
噛み付かれでもしたら肉が裂けるだけでなく、指まで持っていかれるほど顎の力が凄まじい。
昨年は自作でワイヤーハリス仕様にしたのだが、正直なところ1匹釣れるごとに仕掛けを1つ失うのでは作業時間との割合が合わない気がしたので、今回は強靭なゴム管をハリスに通した仕掛けでやってみた。
一応、昨年はゴム管仕掛けでも釣り上げられたので問題ないと言い聞かせた…
ただ、8号のハリスだけなら間違いなくやられてしまうのでハリス補強は必ず行う必要がある。
【エサ(上手くいけばタダ!)】
タダと大げさに言ったが、ウツボのエサは釣具屋で購入する必要はなく、上手くやればおかず用に購入した魚のアラや切り身だけで釣ることができる。
ウツボの集魚効果を高めるものとしてアジのアラは必ず用意したい。
なくても釣れたことはあるのだが嗅覚の利くウツボは血生臭い臭いを嗅ぎ付けてくるのでアラがあれば安泰。
(アジのアラ)
用意したエサ:タコの足(釣ったもの)、冷凍イワシ(釣ったもの)、アジのアラ(釣ったのと買った物)
ハリス:フロロカーボンライン8号
針:マルセイゴ18号
ウツボの歯はノコギリのように鋭い。
噛み付かれでもしたら肉が裂けるだけでなく、指まで持っていかれるほど顎の力が凄まじい。
昨年は自作でワイヤーハリス仕様にしたのだが、正直なところ1匹釣れるごとに仕掛けを1つ失うのでは作業時間との割合が合わない気がしたので、今回は強靭なゴム管をハリスに通した仕掛けでやってみた。
一応、昨年はゴム管仕掛けでも釣り上げられたので問題ないと言い聞かせた…
ただ、8号のハリスだけなら間違いなくやられてしまうのでハリス補強は必ず行う必要がある。
【エサ(上手くいけばタダ!)】
タダと大げさに言ったが、ウツボのエサは釣具屋で購入する必要はなく、上手くやればおかず用に購入した魚のアラや切り身だけで釣ることができる。
ウツボの集魚効果を高めるものとしてアジのアラは必ず用意したい。
なくても釣れたことはあるのだが嗅覚の利くウツボは血生臭い臭いを嗅ぎ付けてくるのでアラがあれば安泰。
(アジのアラ)
用意したエサ:タコの足(釣ったもの)、冷凍イワシ(釣ったもの)、アジのアラ(釣ったのと買った物)
(イワシ)
2017年の祈願釣行開始!
【ウツボ釣りはステージ作りが重要】
ウツボの目の前にエサを落としてやれるなら問題はないが、そうでない場合はウツボを寄せる必要がある。
そのために血生臭くモザイクをかけたくなるアラを用意したのだ。
用意したアラは15~20cmほどのアジ20匹。釣り始めは地ができていない状態なので5匹分のアラをザザッと撒く。
そこにタコを付けた仕掛けを投入する。
仕掛けは堤防から垂らし、エサがちょうど海底にある状態。
放送途中、仕掛けが中層を漂っていることがあったが、底とりは重要!!
昨年たくさん釣れたこともあり今回は余裕をもって竿先に反応が出るのを待った。
【ウツボが寄ってこない、暗雲立ちこむ2017年】
昨年はアラを撒けば寄ってくる展開だったが今年はなぜか寄らない。
撒きが足りないのかと思い追い撒きしてみても寄ってこない。
寄ってくるのは魚を狙った鳥のみ。
終いには鳥が撒いたアラを沈みきる前に奪って行くではないか。
カルモア釣査団も舐められたものだな…
タコが駄目ならイワシはどうかということでイワシをタコエサの真横に入れて見た。
まさかタコが食えないとでも言うのか?!
【血に飢えた海のギャング、現る】
エサを選別しているかのようにイワシには直ぐに反応がでた。
ウツボのアタリは意外と小さい。
ガツン!と竿先に出るのではなく、鈴がチリチリンとなったり糸が横に持っていかれるようなアタリが出る。
今回のアタリも糸がすーっとスライドし竿先が少し揺れただけだった。
しかし、合わせた瞬間からランディングまでは大型らしい強烈な引きを見せる。
切られないように無事ランディングした。
長さはちょうど80cm。
1mを超える固体もいるためこれでも中くらいのサイズにあたる。
なんだろうこの大阪のおばちゃんカラーは(ヒョウ柄)
保護色らしいのだが堤防の上からでも海底にウツボがいるのが分かるくらい派手だ。
小魚から見ても「げ、ウツボいるよ」って分かると思うのだがそこは察するべきか。
良く見るとウツボはしっかりと仕掛けを食っている。
ゴム管だと強度が足りないのではないかと不安ではあったが、これを見る限り大丈夫そうだ。
しかし、プライヤーで針を外そうとすると噛み付かれる恐れがあるので、仕掛けが勿体無いと思わず糸を切りましょう。
【調理して食べてみた】
1年中ウツボは釣れるのだが、食べるとしたらこの厳冬期のウツボが1番脂が乗って美味しい。
手荒い作業の末に完全に息の根を止めた。
2人からまるで堅気には見えねえと言われながらも安全面を考慮するとこうするしかない。
ウツボは他の魚と違って腹骨は後退しているものの、背中にかけて複雑に骨が入っている。
小骨でしょ?少々大丈夫よなんて言って口にしてしまうと後悔することになるので身が崩れてでも骨は切除しましょう。
ヒョウ柄の割りに身は白身でモチモチしている。
外見からは想像できない美しさと旨味を持っているため、知っている人からウツボを逃がすのは勿体無い!と言われることもある。
知らない人からすると「こいつが?冗談でしょw」ってなるのは仕方がない。
ちなみに僕は捌くのが億劫でリリースしていだが、今回で捌き方に慣れたのでこれからは持って帰ることにする。
1番美味しいと思われる食べ方は天ぷら!
身はトントロと鶏肉の中間にあたり、皮は程よく脂が乗りアナゴやウナギに似た旨味が出て絶品である。
他にも焼肉のタレで焼いたり、ウツボ皮ポン酢でいただいた。
骨を一本も身に残さず調理できたのは嬉しかった。
御節に負けないご馳走になった。
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