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蒸溜所出張編のあとがき。

2014/11/13 01:21 投稿

コメント:2

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蒸溜所出張編の総まとめになります。
ちょっと長い記事になります。


■旅の発端
とあるウイスキーの本で水割りのページを見ていたときに
水割りの水は天然水、出来れば仕込み水。
さらに蒸溜所の空気の中で味わうウイスキーは格別。

という文を読んだときに
じゃあ、その格別のウイスキーを飲む旅に出よう!
と思い付いたのがこの出張編でした。
思いついてからタイトルや構成を考えるまでは
それほど時間はかかりませんでした。


■蒸溜所見学=工場見学であるが
工場見学系の旅m@sといえばPがひたすら説明して
説明文や専門用語が並び、それにアイドルが頷きながら
ただひたすらついて来る…そんな形が多いと思います。
どうやったらマンネリ化した工場見学動画から脱却できるか…
考えた末、図を多様したり言い回しを簡単にするなどして
文字だらけの工場見学動画にならないようにしました…
……したつもりです。
それがどう見えたかは視聴者の判断によります。
しかし自分で見直しても直すべき部分がたくさんあったので
今後の課題でもあります。何かいい解決案があったら教えてください。

▲歴史系の話で資料写真が無い話は寸劇でわかりやすく解説。


■どこまでマニアックに作るか
ウイスキー、それは今の成人でもほとんど口にしない蒸留酒。
近年ではハイボールブームで少しは名の知れた蒸留酒。
それが作られる工程には知られざる技術や歴史があり、
蒸溜所で見学出来ますが、ウイスキーに興味が無い人にとっては
制作者の薀蓄語りでしかありません。
どこまでマニアックに作るか。どこまで一般受けする作りにするか。
辿り着いたのは蒸溜所見学で体験できることのみを動画にすること。
例えばウイスキー作りには酵母の話・熟成の科学的な話・酒税の話など
突き詰めると深い話題も出てきますが、それは見学で触れていない話なので
動画の中では極力出さないようにしました。
なお、「蒸溜」「醗酵」は義務教育で習うものなので
それ自体の仕組みの説明は省いています。
現地で見れない情報や知識を「視聴者も知ってて当たり前!」と思って
セリフを並べないように注意したつもりです。
逆に言えば動画の内容は実際に蒸溜所に訪れた人が体験できることです。
(※稼動状況や内容変更による見学不可工程は仕方ないとして)
それは視聴者との共感に繋がる要素として重要視しました。
ところで、蒸溜所に行ったことのある方って多いんですね( ゚∀゚;)ビックリ
え?アイマス要素?…うっ頭が……。


■動画編集の確立へ
今まで作ってきた旅m@sの作り方に加えて
視聴者目線、そして旅に出たいと思わせる編集を自分なりに確立できた思います。
自 分 の 中 で は な !
・視線誘導効果で背景画像を動かす。
・背景画像は水平・垂直を整える。
・文章は読みやすい文節で改行する。
・デザインに濃い原色は避ける。淡い色を使い、影や縁取りを意識。
・立ち絵の口開き/閉じを徹底。
・立ち絵の表情差分が無ければ自作、表情は豊かに。
・立ち絵も無い!じゃあ手描き絵だ!
・前回のおさらいを作り、投稿間隔があいても連続して観やすい構成を作る。
・自分が知識・情報 ≠ 視聴者の知識・情報。
・まずは自分が楽しんで動画を作れること。
・メディアを問わず色んな作品・番組から「伝える」表現を学びましょう。
主にこんな感じでしょうか。
今後も色んな場所から学ぶべきことがあると思います。


■乗り物の知識を主軸とした旅m@sが多いですが。
別に乗り物の知識を取り上げることが悪いわけではないんです。
過去に幾度と無く議論されてきたことですがね。
自分も宮城峡編あたりまでは鉄道ネタを入れることが
当たり前みたいな感じでしたが、白州編から徐々に濃度を薄めてきました。
(オマケのJR小海線は許してください…)
どこまで濃度を薄めるかは難しかったですが、各所で仕込んできました。

▲今思えばのぞみ11号という情報も要らないと思う。「7:30の新幹線」でいいと思う。
 そしてありがちな○○系○○編成とか自分の場合は必要ない。

▲ボーイング737-800、機体記号JA73NN。しかし作中でその情報は一切出していない。
 むしろ、飛行機を語るシーンではないので情報を出す必要が無い。

▲情報を出さないかわりに機体モデルはもちろんボーイング737-800。
 そして見にくいが、実際に乗った機体記号のJA73NNに設定。(水平尾翼付近)

▲作中では使っていない写真だが、機体記号を記録するための資料写真。
 他にもFSXで時間帯を再現するために離陸・着陸した時間や滑走路がメモに残っている。

▲電車の撮影をがんばったシーン。しかし車両形式は知らないし、必要な情報ではない。

▲小樽駅にて。車両形式は知らないが、気動車なのでエンジン音を録音して
 環境音として作中で使用しています。環境音、大事。
私個人としては鉄道は「被写体」として好きなだけであって
○○系が~○○線が~という話題にはほとんど興味がありません。


■音無小鳥という存在。
お酒という題材を取り扱う上で、共に旅するのは成年が妥当かと。
また、小鳥さんの公式設定年齢が恐らく自分自身の年齢と近いので
年齢差(上下関係)を気にせず会話文章を起こせる点でも非常に助かりました。
また、旅の内容も男性(P)の視点・女性(小鳥)の視点から見た
文章を起こせることにより、旅m@sにありがちな
制作者の一人語りから脱却を試みたつもりです。
小鳥さんに「バカー!」と言われつつも、時にはロマンチックな雰囲気に、
時には真面目な話題で会話をしてみたり。
Pとの年齢差がありすぎると、どちらかが一方的に話しかけて
一方がただ頷くだけの文章になりがちだと思います。
これが例えば未成年のアイドルを同行させた場合、
Pだけがお酒を味わえて、アイドルはジュース等を飲んでその場しのぎ。
それでは旅m@sである必要が無い、作者の酒道楽動画で十分です。
Pだけが楽しんでアイドルが旅を楽しんでいない旅m@s
それは視聴者にとっても楽しいモノなのでしょうか。
もちろん、その方向に物語を突っ走らせるのも一つの手ではありますが。



▲未成年アイドルでは到底出てこないであろう小鳥さん視点でのセリフ例。
 もちろんセリフを考えているのは作者である私ですが。


■第1弾 宮城峡蒸溜所編を振り返る
出張編第1弾、は白州蒸溜所に行くつもりでした。
理由は首都圏から一番近く、船橋から電車1本で行けるということで
作る気満々で下調べも着々と進んでいました。
そこで起きたのが東日本大震災。
取材どころではなくなり、私生活でもしばらく動けなくなりました。
震災から3ヵ月後、東北新幹線が臨時ダイヤながら運転を再開して
世間も復興に向けて東北の観光誘致を始めた時期でした。
その流れから白州より東北、宮城峡に行くべきではないか?と思い
第1弾はニッカウイスキー宮城峡蒸溜所になりました。
作る上で注意したのは「震災被災地を取り上げる」ということ。
こっちが観光気分で撮影していても、現地の方から見たら
被災地にカメラを向けられていることになります。
移動中には震災の被害を垣間見る場所もありましたが、
そういった部分を極力写さないように気をつけました。
また動画の中でも震災のことを出さないように文章を書き起こしました。
(エンディングでの一文を除く)
宮城県には森に囲まれた宮城峡蒸溜所があり、美味しい牛タンもある!風光明媚!
そういった動画を見た人が旅に出たくなる楽しさを伝えること
旅行動画を作る上での自分の方針だと決めた宮城峡蒸溜所編でした。
震災の被害現状・悲惨を伝えるのは個人趣味の旅行動画の役目ではありません。
第1弾で手探り状態だったため、編集技術的には今見直すと作り直したいくらいです。


■第2弾 白州蒸溜所編を振り返る
第1弾はニッカウイスキー、次はメーカーを変えてサントリーウイスキーと
考えていたため本来第1弾で行く予定だった白州蒸溜所が第2弾に決まりました。
取材自体は宮城峡編の制作終盤に行き、第1弾に間髪入れず
第2弾に繋がるように制作スケジュールを組みました。
おかげで第1弾の最後に白州編の予告を組み込むことができました。
視聴者からして次回まで大きく間隔が空くのはマイナス要素になりますからね。
編集は悩みましたが、ストーリー構成は宮城峡編と
同じ流れにすることによりメーカー・地域の比較をして
ウイスキーの香りや味が全く違うことを表現しました。
白州編ではおまけ編としてJR小海線・野辺山を付け加えています。
これは当初予定に無かったストーリーですが、前日に観光パンフレットで見て
当日に行ってみたら晴天で大当たりでした。
自分ながら突貫スケジュールでよくシナリオが組めたと思っています。
時期的にも秋の初め頃でとても綺麗な写真が撮れました。
取材を抜きにしても満足いく旅だったため、
その後にプライベート旅行でも白州蒸溜所を訪れています。


■第3弾 山崎蒸溜所編を振り返る
第2弾がサントリーウイスキーだったので第3弾はメーカーを変えて
ニッカウイスキー……の流れのはずですが、白州編完結の目処が立ったときに
「残りの山崎と余市をどうするか」と思い、余市は日本のウイスキーの理想郷、
そこに蒸溜所出張編のラストを当てはめるべきだと決めたため
第3弾は引き続きサントリーウイスキーの山崎蒸溜所となりました。
同時に第4弾は余市蒸溜所と決まりました。以後、その考えに基づいて
今後の制作スケジュールも立てられます。
山崎蒸溜所見学は無料見学ではなく有料セミナーに参加しています。
無料見学には無い、香りや味から銘柄を当てるブラインドテイスティングや
有料試飲で普段味わえない銘柄を飲むだけで1話丸々使うなど
「ウイスキーを愉しむ」流れを意識しました。
逆に言えば第1弾・2弾は「ウイスキーを知る」流れでした。
編集的には割りと自分好みに仕上がっていたのでたまに見直します。
山崎編完結後、サントリーウイスキーは世界的な品評会で
高い評価を受けて世界に名を馳せる「山崎」ブランドとなりました。
今や蒸溜所見学も予約で一杯だとか。
自分が取り上げた場所がこんなに大きく世間の話題になるとは思っていませんでした。
なお完結後にプライベート旅行でも山崎蒸溜所を訪れています。


■第4弾 余市蒸溜所編を振り返る
最終話、日本のウイスキーが創られた理想郷、余市蒸溜所。
オープニング・エンディングの飛行機シーンにFSXを使ったり
竹鶴政孝とニッカの歴史を回想するなど今までに無い
編集とストーリー構成を組みました。
FSXを使ったシーンは「実写じゃねーじゃん!」と批判を食らうかと
ビクビクしながら作りましたが特に苦情は無かったようで。
実写ではないからこそ、実写で絶対映せないような角度からの
離着陸・飛行シーンを盛り込みました。

▲ただFSXの画面をキャプチャしただけじゃないです。

▲どの計器が何の計器とかどうでもいい。
 計器の針が振れて数値が上がりエンジン音が高まれば直感的に「離陸」と感じる。
 さらにBGMのタイミングにも合わせて視覚と聴覚で伝える構成。
もちろんFSXの離着陸操縦は全て私が行っております。
中盤でのお墓参りというのも過去に例の無いシナリオでした。
構想段階でお墓参りは旅m@s的に大丈夫かな…と考えましたが、
やっぱりここが長い蒸溜所出張編のたどり着くべき場所だったと
強く感じたので制作に踏み切りました。
第1弾でウイスキーとは何なのか、蒸溜所とは何なのか。
第2弾でウイスキーは蒸溜所・環境で大きく変わる、その違いを。
第3弾でウイスキーを愉しむ。ただ呑んでm@s。
第4弾でウイスキーの歴史、そして今も受け継がれるその知識・技術・情熱。
短いながらも世界に誇れる歴史ある日本のウイスキーだからこそ
この順番でも編集が出来たと思います。
逆に余市蒸溜所から第1弾を作り始めたら完結出来なかったかもしれませんね…。
後半では蒸溜所見学とは関係ない飯テロをかましましたが、
やはり北海道に行ったからにはやっておくべきだと思いました。
そのため1話丸々を夕食回に使い、思い切ってタイトル詐欺をかましました。
たまには斜め上の発想も大事かと。
エンディングに向けては十数秒のためだけに手描きイラストを描いたり
離陸シーンのキャプチャーで編集の遅れが目立ったと思います。
時間をかけてでも自分が思う出張編の最後に向けて作らせてもらいました。
余市蒸溜所は朝ドラ「マッサン」の影響で混みあっているそうですね。
多くの人に知ってもらうのは嬉しいですが、
余市蒸溜所は賑やかな雰囲気はあまり似合わない気が。
ちょっぴり複雑な気分です。


■コメント返し編を振り返る
実際にバーへ行ったため、電車代含め制作費が7000円くらいかかっています。
まさかコメント返し編を作るのにお金がかかるとは(´ω`;)
皆様、たくさんのコメントをありがとうございました。


■朝ドラ「マッサン」と蒸溜所出張編
余市編を作っていた2014年1月、次の連続朝ドラ「マッサン」が
ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝を題材にした番組だと知り
旬なネタに当たったなーと思う反面、プレッシャーも感じました。
もしかしたら余市蒸溜所というキーワードから自分の動画に
流れてくる可能性もゼロではない…だからこそ中途半端な編集では
申し訳ないと勝手に思い込んで編集していました。勝手な思い込みってコワイネー。
「マッサン」も視聴していますが、やはりNHK…というか制作のプロですね。
演出やシナリオの展開や膨らませ方には負けます。
しかし、向こうは商用、こちらは同人です。
そもそも張り合うものではないですし、番組が始まったから俺の動画も見てよ!と
声を大にして自己主張するものではない。
偶然、余市蒸溜所の旅m@sを見つけて「なんじゃこりゃ?」と
クリックしてもらう程度で大満足です。
偶然にも朝ドラとネタが被っただけの話で
自分の作りたいもの・表現したいものを作ってきただけです。


■参考動画

主に余市蒸溜所編で非常に参考にさせていただきました。


■今後の予定
はるちは温泉旅行記「湯煙の向こう側へ!」
…いえ、嘘です。
またブロマガを書きます。大事なお知らせがあります。(予定)

コメント

かぜかぜ
No.1 (2014/12/14 21:44)
旅m@s巡りをしている際に偶然見つけました。
作並のニッカは近いので何回も行ったのですが、この動画を見て他の蒸留所巡りをしようかと思ってます。
白州は是非行きたいですね

ぬるぽさん
No.2 (2014/12/14 22:02)
まだ日本には明石、秩父、知多等の蒸留所もありますのでもしそちらにもご興味があれば期待しています!
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