こんばんは、“狩りぷれっくす”管理人の江野本ぎずもです。
はてさて今回は、カプコンTV!でたびたびスーパープレイを披露してくれたモンハンフェスタ'15狩王の“∞ -インフィニティ-”チームのおふたりにインタビュー! カプコンTV!でのプレイをご本人にたっぷりとふり返ってもらいました。
なお、狩猟スタイルや狩技に対する印象は彼らの個人的な見解であること、お話をうかがったのは『MHX』発売はおろか体験版も配信前で、彼らも『MHX』をほとんど触れていない状態のいわばファーストインプレッションであること、それから、ふたりとも江野本にとってはただの友だちなのでインタビューと言ってもざっくばらんな雑談であることをあらかじめご了承いただければと思います。
それでは、はじまりはじまりー!
▲∞ -インフィニティ-のおふたり。左がGoddyさんで、右がのんさん。
■第28回カプコンTV!
カプコンTV!#28『モンスターハンタークロス』 特集 PART1
カプコンTV!#28『モンスターハンタークロス』 特集 PART2
――カプコンTV!に最初に出演したのは、第28回。このときはゴッディひとりだけで、のんさんはいなかったんだよね。
Goddy そういえばそうだったね。
――なので、まずはゴッディにだけ話を聞きます。最初にドスマッカォ、次にナルガクルガをプレイしたんだけど、覚えてる?
Goddy えっとね……全然覚えてない!!
――こらー、はっきり言うなー! ドスマッカォのときは、ストライカーの太刀を使ってたんだけど。
Goddy あー、闘技場でやったやつか。あのときは夏の“クロス”体験ツアーバージョンだったから、両方とも闘技場だったんだよね。
――よかった、思い出してくれて。ストライカー×太刀、どうだった?
Goddy 移動斬りができなくて最初はちょっと慣れなかったかなあ。でも、『MHP 2nd G』の太刀に戻った気がして、なんだか懐かしかった。狩技がある昔の太刀って感じで。
――ふむふむ。狩技は“練気解放円月斬り”を使ってたね。
Goddy たしか、乗り攻防後のダウン中とかに使ったんじゃなかったっけ? 最初のうちはダウンしたら頭に回り込んでたんだけど、途中から尻尾のほうも肉質やわらかいことに気がついて、頭と尻尾どっちも狙ってた気がする。
――そもそも最初に頭を狙ったのはなんでなの? 頭がいちばんやわらかそうと思ったから?
Goddy そう。あとは、1回攻撃してみたらエフェクトの大きさとかでわかるでしょ?
――わかるけど、でもあの生放送中によく落ち着いて対応できたなあと思って。しかも、本番中に肉質がどうのって言って、小嶋(慎太郎プロデューサー)さんに「発売前に肉質バレするな」って怒られてたし(笑)。
Goddy はい、ごめんなさい(笑)。
――ナルガクルガのほうは、ストライカーのハンマーを使用。橋本(ケンイチ)さんがエリアルのライトボウガン、池田ショコラちゃんがギルドのハンマー、ゴー☆ジャスさんがエリアルのスラッシュアックスでした。
Goddy そうだっけ??
――そうだよ! 印象的だったのは、開幕で咆哮回避失敗してたでしょ(笑)。
Goddy それは覚えてるー! でも、その後の咆哮回避は全部成功してたはず。
――おお、そうだったんだ! あ、あとさ、気絶させる前に「そろそろかな」って言ってたところ、頭に何回当てたか数えてたの?
Goddy 数えてたというか……なんかね、ティガが教えてくれた気がする。「そろそろスタンするかもー」って。
――ティガレックスが!? ナルガ狩ってるのに??
Goddy ナル……ティガが教えてくれるの!!
――……ティガを狩りすぎて、幽霊が見えるようになっちゃったと(笑)。
※この人はティガレックスが大好きすぎて、ひたすらティガの頭をハンマーでぷちぷちしていた時代があったのです。
Goddy そうそう、頭の中にティガがふよふよーって現れて教えてくれるんだよ。知らなかったの?
――初耳だよ!!
Goddy ……て、書けないことばっかり言ってごめんなさい(笑)。
――いいよ、いまのも全部書いちゃうから。
Goddy えええー! 大丈夫かな(笑)。
――それはともかく、初のカプコンTV!出演、やっぱり緊張した?
Goddy 本番始まる前とかは緊張してヤバかった……。でも、プレイ中はただ楽しかっただけかな。
――たくさんの人が見ている前でプレイするほうが緊張しそうなものだけど……。
Goddy それはね、楽しいに決まってるじゃん! 発売前に『MHX』が遊べるんだから!
――そうはっきり言われちゃうと納得なんだけど……その単純さが君を狩王にしたのかもしれない(笑)。
■TGS2015 カプコンTV!SP
【TGS2015最速アップ】カプコンTV!SP モンスターハンタークロス 対決プレイ!
――ここからは、のんさんにも加わってもらって、TGS最終日カプコンTV!SPでのプレイをふり返りたいと思います。このときは、橋本さんとモンハン部のモテヤマ編集長のおふたりとタイムアタック対決をしたんだよね。
Goddy あのときもナルガの前にドスマッカォやったんじゃなかったっけ?
のん そうだったね。ドスマッカォのほうは両チームとも討伐できて、そんなにタイム差はなかったはず。
――ドスマッカォでは、のんさんがブシドーのランス、ゴッディがブシドーのハンマーを使ってました。
のん あのブシドー×ランスは、ドスマッカォ相手によさを活かしきれなかった印象ですね……。
――それは動きを知らない初見のモンスターだったから?
のん いや、動きを知っていたとしても、ドスマッカォはブシドーを活かしにくいと思います。攻撃モーションが大きくてわかりやすいモンスターのほうが、どちらかというとブシドーは合うんじゃないかな。
Goddy だね。ドスマッカォ相手のブシドー×ハンマーも結局、気絶させられなかったし……。
のん その後のナルガのほうは、事前に練習もさせてもらっていたんだけどね。
――たしかに、ドスマッカォは本番中、いきなり話を振られた感じだったよね。じゃあ、ナルガについて聞きたいんだけど、武器はゴッディがブシドー×ハンマーで、のんさんがストライカー×ヘビィボウガン。これは、なんでこの武器にしたの?
Goddy ふたりの好きな武器!(即答)
――それぞれの得意武器を選んだ感じ?
のん そうですね。あのTGS試遊バージョンは4人用に調整されていたんで、ふたりだと討伐はかなりギリギリだったんです。ほんとに得意な武器じゃないと制限時間内に討伐できないと思って。
――なるほど。スタイルはどうやって決めたの?
Goddy ハンマーは、ただブシドーを使ってみたかっただけ!(笑)
のん まず、番組としてはできるだけギルド以外の3つから使ったほうがいいだろう、っていう前提があったよね。やっぱり新しいものを見せたいですし。ヘビィボウガンは、シングルプレイならブシドーでもいいんですけど、ふたりならストライカーのほうがいいかなと思って採用しました。
――そんなブシドー×ハンマーとストライカー×ヘビィボウガン、それぞれ何を見せようとしたプレイだったのか教えてください!
Goddy ブシドー×ハンマーは、とにかくジャスト回避して、そこからの派生の強溜めを頭に当てる。それしか考えてなかった。
――ジャスト回避からの強溜め、おもしろいように決まってたよね。ギルドスタイルよりもやりやすかった?
Goddy ぶっちゃけ、アクションに自信のない人にはギルドよりブシドーがオススメ(笑)。ブシドーのほうが避けやすいし、強溜めの威力も大きいしね。
――ジャスト回避のタイミング自体は、「回避性能+3がついてるようなもの」って言う人もいるくらい、そんなに難しくはないんだよね。
Goddy うん、ぎずもさんにできるくらいだから、わりと簡単(笑)。ただし、ジャスト回避前提の立ち回りになって手数が伸びないから、ふつうに咆哮回避ができる人はギルドのほうがいいと思う。ブシドー使ってるとなんでも避けられるから下手になる気がするし。
――ちなみに、あの強溜めって通常の溜め攻撃に比べてどれくらい強力なんだろう?
Goddy そのへんは体感ではまったくわからなかったな。体験版でちゃんと検証してみたいと思ってるけど。
――じゃあ、ヘビィボウガンのほうはどうでしたか?
のん 練習中、狩技の“火薬装填”でリロードのモーションをキャンセルできることに気がついて、「完全にこのためにあるのでは!?」って使ってましたね(笑)。ストライカーだと狩技ゲージが溜まるの早いから、ちょうど1リロード分撃ちきるころに火薬装填が使えるようになってるんです。だから、リロードしてすぐ火薬装填使ってキャンセルして、またリロードして火薬装填……って、そのくり返し。
Goddy そういえばそうだったねー。ヘビィボウガンはガチで立ち回るならストライカーがよさそうだったよね。しゃがみがない分、ほかが強くなっているから。
のん しかも、ギルドスタイルだとたまに誤操作でしゃがんじゃうことがあったんだけど、ストライカーならそもそもしゃがめないから操作ミスも起きないというね(笑)。
――もうひとつの狩技、“スーパーノヴァ”はどうやって使ってたの?
のん スーパーノヴァは、必ず当たるところでしか撃ってないですね。ワナにかかったとか、確定モーションで威嚇するとか、隙があるところで。
――ふつうの立ち回りの中ではなかなか当てにくいのかな?
のん 撃ってから発生までに時間があるんで、ふつうに動いているときに撃つんじゃダメですね。
Goddy 竜撃砲みたいな感じ?
のん 竜撃砲よりは当てにくいんじゃないかなあ。溜めが長いのと、爆発までの距離感を測らないといけないから。竜撃砲は密着して撃っても当たるでしょ?
――そっか、距離を保たないといけない難しさもあるのか!
のん LV2 貫通弾かLV3のクリティカル距離でちょうど当たるくらいじゃないかな。たぶん、動画を観てもらうとスーパーノヴァ撃つ前にちょっと後ろに下がったりとか位置調整しているのがわかると思います。微調整しながら使ってましたね。
Goddy さすが!
のん スーパーノヴァはふつうに使うとちょっと扱いにくいんですよ。地面に当たると吸われちゃうから、空中で爆発させないといけないし。
――質問! スーパーノヴァって、味方に当たったときはどうなるの?
のん ひるませますね。だから、ちょっと上に向けて当たらないようにしたりはしてます。
Goddy こっちはこっちで、爆発に合わせてスーパーアーマーがつく攻撃使ったりね。
――ふむふむ、しっかり対策してあったわけね。あと、のんさんは“絶対回避”は使ってた?
のん アイテムを使いたいときとか、ヘビィボウガンは武器をしまうのがちょっと遅いんで絶対回避で距離を取りつつ武器をしまって、とかやってましたね。
Goddy なるほどねー。頭いいわ、その発想は。
――ハンマーとヘビィボウガンがうまいこと共存してすごいなあと思ってたけど、裏ではそんなことまでしていたとは……! これは何度でも動画を見返したくなる!!
のん このときは、本番前に数時間は練習することができたので、かなりクオリティ高かったと思います(笑)。
――ちなみに、相手のカプコンTV!チームは残念ながら制限時間内に討伐できなかったわけだけど、君たちは練習の最初から討伐できていたの?
のん 最初から討伐はできたけど、30秒~1分残しとかでギリギリだったはず。調子のいいときで3分残せたくらい?
Goddy そうだったね。事故ったらヤバイとは言ってた。
――でも、十分に練習もできて、本番でも満足のいく立ち回りができた感じ?
Goddy うん、お互い自由に動いて、それがうまいことはまった感じ。
のん もともと武器の組み合わせとしては、お互いがつねに攻撃できて、足の引っ張り合いのない組み合わせですからね。
――ふたりともいちばん得意な武器だしね。あれ、でもフェスタの本番でハンマーとへビィボウガンの組み合わせでやったことってあったっけ?
のん ありますよ!
Goddy ハンマー・ランスが多い中、うちらはハンマー・へビィボウガンでやったやつね(笑)。
――ああ、フェスタ'15の準決勝、テオ・テスカトル!! あれもすばらしいプレイだった! 動画で見返しておきます!!
モンスターハンターフェスタ'15 決勝大会
※モンハンフェスタ'15決勝大会準決勝のクエストは、テオ・テスカトル討伐。準決勝に進んだ4チームのうち、∞ -インフィニティ-と、彼らとゆるやかな協力関係にあって武器構成の情報も共有していた“UNKNOWN”がハンマー×へビィボウガンを選択。準決勝で戦ったほかの2チームを始め、1回戦敗退となってしまったチームでもハンマー×ランスが多かったのだとか。
■第29回カプコンTV!
カプコンTV!#29『モンスターハンタークロス』 特集 PART1
カプコンTV!#29『モンスターハンタークロス』 特集 PART2
――さて、お次は物議を醸した第29回カプコンTV!。このときも最初はドスマッカォに行っていて、3人ギルドスタイルでした。ゴッディがギルド×チャージアックス、のんさんがギルド×片手剣、そして橋本さんがギルド×操虫棍を使用。
のん これも練習まったくなしのぶっつけ本番で、あんまり話せることが……。
――観ていて気になったのは……ゴッディがチャージミスってたことかな(笑)。
Goddy ヘタクソでごめんなさい(泣)。
のん いやでも、チャージアックスの連携はふだんからちゃんと使ってないととっさには難しいって。このときは練習もできてないし、そもそもソフト発売前だし、得意武器でもないとそこまでは……。
――うん、いろいろな武器を見せたいってことで不慣れなものに挑戦しているのかなと思ったよ。ま、ゴッディはフェスタ本番でもチャージアックス使って、チャージミスしてましたけどね♪
Goddy はい、フェスタでも2回やりました(笑)。
――お家芸ってことにしておこ(笑)。
モンハンフェスタ'15決勝大会決勝
※モンハンフェスタ'15決勝大会決勝のクエストは、極限状態のイビルジョーと極限状態のジンオウガの狩猟! ∞ -インフィニティ-は、双剣(のんさん)とチャージアックス(ゴッディ)で挑んだのでした。
――じゃあ、ナルガクルガの話にいきましょうか。このときはゴッディがエリアル×大剣、のんさんがエリアル×狩猟笛、橋本さんがエリアル×操虫棍でした。
Goddy これは、前回ブシドーもやったし、今回はエリアルを見せたいって番組のほうから話があったんだよね。
――その中で、大剣と狩猟笛を選んだのは?
のん お互いの相性がいいからですね。
Goddy それと、この日は自分だけ少し練習できたんだけど、ひとりでやってみたときに意外とエリアル×大剣が速かったんだよね。ハンマーで5分半くらいのところ、エリアル×大剣で7分半くらいだったから、いけるんじゃないかと思って。
のん そういえば、このときはオレ、仕事終わりでほとんど練習できなかったんだっけ。
Goddy そうそう。ふたりでちゃんと練習してれば倒せたんだよ!(笑)
のん 事前にモーション確認くらいしかできなかったもんね。そりゃグダグダになる理由もわかるわな……。
Goddy 完全にそれだわ……。
――えっと、なんかふたりの間で答えが出ちゃったみたいだけど(笑)。とりあえず、最初から聞いていきたいと思います。開幕は、ゴッディがまたしても咆哮回避を失敗。
Goddy ナルガは怒り状態は咆哮回避しやすいけど、非怒りは難しいんだって!!!
のん あー、まあたしかに(笑)。タイミングが違うからね。
Goddy 非怒りはほんと苦手……。ナルガってほとんど怒り後しか咆哮しないから、非怒りの咆哮って発覚時だけじゃん。あんまり機会がなくて練習してないから、失敗しやすいんだと思う。
――なるほどねー。咆哮回避失敗した後、すぐに音爆弾を投げてたけど、これはなんで?
Goddy すぐに怒らせるため!
のん 怒り中のほうが肉質がやわらかいからだよね。それに、怒ってないと移動距離の長い攻撃とかが多いから、怒り中のほうが狩りやすいと思います。
――咆哮させるのも目的なのかな、と思ってたんだけど……。
Goddy そう、それもあるね。ハンマーでやるときも絶対、使ってる。
――途中で大タル爆弾をいきなり置いてたこともあったけど、それも音爆弾の効果を狙ってたんだよね?
Goddy そうだったと思う。
――で、最初のうちは失敗しちゃったけど、エリアル×大剣は咆哮を起点にしたいのかなと思った。咆哮をエア回避して、頭部あたりで踏みつけ跳躍して高速溜め3を頭に入れたいのかな、って。
Goddy そうそう、合ってる合ってる。
――おお、やっぱり! 踏みつけ跳躍はどこでしようとしてたの? 左か右のブレイド?
Goddy 頭で跳ぶのがいい感じだった。スライドパッド入力しなければそのままの場所で跳んで、そのまま溜め3入れられるから。ただ、本番ではブレイドで跳んじゃってパッド入力して調整しようとして、結局スカったりとかも……。
――それは、とにかく弱点の頭部にこちらのいちばん強い攻撃を合わせることを考えた、ってわけだよね?
Goddy そだね。どこで跳んでも高速溜め3できればいいんじゃなくて、頭に当てるのには咆哮回避して跳ぶのがよかった、ってこと。ギルドスタイルと比べても頭狙いで溜められるタイミングが多いから、ナルガに大剣でいくならギルドよりエリアルのほうが速いんじゃないかなあ。
――それは実際試してみたの? それとも感覚値?
Goddy 感覚。実際には試してないからわかんないけど、ギルドだとそこまで溜めるタイミングなくない?
のん えー、そうかなあ。ナルガ大剣なんて溜めゲーじゃん?
Goddy え、そう?? いつ溜めるのか全然わからない!
のん いやいやいや、あなた昔やってたでしょ!(笑)
モンハンフェスタ’08名古屋大会リポート(PCから視聴ください)
※ゴッディは、別の相方さんと“Effort Cristal”というチームでモンハンフェスタ'08名古屋大会に出場。地区大会決勝のクエストはナルガクルガで、大剣・狩猟笛のチームが多い中、大剣・大剣でナルガの振り向きに揃って溜め3を当てるという“シンクロプレイ”を披露し、全ハンターを震撼させたのです。ちなみに、江野本はこのプレイにいたく感動し、インタビューさせてもらったことがきっかけで仲よくなったのでした。エフォクリのシンクロプレイはフェスタ史に残る伝説!
Goddy あれは『MHP 2nd G』のナルガだからできたんだって! いまのナルガは振り向かない!
――なにその叙情的な表現は(笑)。まあでも、『MHP 3rd』以降はその場で回転とかもするようになっちゃったしね。
のん そうなのかなあ、うーん。
――踏みつけ跳躍から頭部に当てるのは、そんなに難しくはないの?
Goddy 慣れればね。咆哮だけじゃなくて、尻尾振りでもエア回避して頭を狙える。ただ、カプコンTV!本番ではナルガが尻尾振りをやってこなかったんだよね。たぶん、ちゃんと練習すればほかの行動でも頭に当てられるようになると思う。
――少ない練習時間では、安定して頭部に溜め3を当てられるのが咆哮と尻尾合わせだったわけね。
Goddy そうだね。
――じゃあ、のんさんが使ってた狩猟笛は?
のん 正直、狩猟笛のほうはエリアルで来たから跳べるときに跳ぼう、くらいでしたね。
――しっかり気絶も取れていたけど、ダウン中も地上で頭部を殴ってたもんね。
のん ですね。
――そんなこんなで、最後はナルガが脚を引きずったけどエリアチェンジしちゃって、移動先で大剣が咆哮回避からの踏みつけ跳躍で高速溜め3をキレイに決めたものの、時間切れになってしまいました。
Goddy たしか、咆哮回避からの高速溜め3を頭に当てられたの初だったんじゃないかな。
――そっか、やりたかったことが最後の最後にやっと……。
Goddy 練習ではもっとできてたんだけどね……。立ち上がりがグダっちゃって、結局最後までそのままで。あれはほんと悲しかった。ちゃんと見せたかったなあ……。
――生放送では「やばい」とか「だめだー」って声しか拾ってないから、なんだか終始グダっているように見えてしまったと思うんだけど、でも、やろうとしていたことのレベルは前回以上でしょう? ブシドー×ハンマーはナルガの咆哮をジャスト回避してたけど、エリアル×大剣はその咆哮を前転回避しようとしてたんだから。
Goddy うん、それは間違いない。
――より難しいことに挑戦して、結果として失敗してしまったのが第29回。それだけは、このインタビュー記事を読んでくれた方に伝わるといいなあと思います。
のん 伝わってくれるといいですねー。メディアの人が言ってくれないと、僕らは弁解もできないので……。
■第32回カプコンTV!
カプコンTV!#32 ラギアクルスに挑む!『モンスターハンタークロス』 特集 PART1
カプコンTV!#32 ナルガクルガVS狩王『モンスターハンタークロス』 特集 PART2
――それでは、第29回のリベンジとなった第32回の話を。最初は、ラギアクルスで新しく発表された3つめの狩技を見せるプレイでした。ゴッディはストライカー×ハンマーで、のんさんはストライカー×ランス、そしていっしょにプレイした真島ヒロ先生がストライカー×大剣。
Goddy ラギアは楽しかったー!!
――見たことない攻撃があって、観てるほうもワクワクしてたよ! 狩技はどうだったんでしょ?
Goddy ハンマーは新たに“タイフーントリガー”が使えたんだけど、1回目は操作方法がわからずに追加攻撃をしないでぐるぐる回って終わった(笑)。で、2回目は最後にボタン押さなくちゃいけないやつだって気づいたんだけど、1回転くらいで押しちゃってもったいないことに……。
――残念(笑)。
のん ランスは“スクリュースラスト”っていう大きく突いて衝撃波が出るやつなんだけど、斬れ味がけっこう消費されたからヒット数が多いんじゃないかなと思った。確定の威嚇モーションとかに合わせないと、発動後の隙が大きくて使いどころが難しかったです。
――ふむふむ。狩技ゲージが溜まり次第、どんどん自己申告で狩技を見せていく感じだったしね。
のん ですね。こっちが画面映ってないときでも常にゲージ溜まった状態だとなんなので、裏で使ってましたけど。
Goddy え、そうなんだ。ずっと使わないで待ってたわ(笑)。
――そして、リベンジのナルガクルガ。ゴッディが再びブシドー×ハンマー、のんさんがギルド×操虫棍だったけど、これはどうして?
Goddy リベンジで何を使ってもいいってことだったのと、今回はこっちがギリギリまで仕事でまったく練習できなかったから、前に使ったことのあるブシドー×ハンマーに。
のん さすがに今回は討伐しなくちゃまずいだろうってことで、無難なギルド×操虫棍。ブシドーで操虫棍もいいかなと思ったんですけど、ブシドーってシングルプレイ向けなんですよね。自分に攻撃がこないとジャスト回避につなげられないから、マルチだといまいち活かせないかなと思って。
――あー、なるほど! たしかにターゲットが分散するとブシドーで手数増やすのは難しいかも。
のん シングルだったらそれなりに動けてたんですけどね。基本、どの武器でもブシドーはシングル向けになるんじゃないかと思います。こっちを向いてくれる前提の立ち回りなので。
――操虫棍と言えば、乗らなかったのを不思議がっている方もいました。
のん 今回、乗りの蓄積値が上がっていて、乗りにくいんですよ。じつはハンマーに吹っ飛ばされたときにけっこうジャンプ攻撃を当てていたはずなんだけど、それでも乗れなかったんです。乗ることを目的にしてジャンプ攻撃するのは、あまりリターンが見込めないのでしてないですね。
――乗りよりはダメージ効率を取った感じだね。そういえば、ハンマーはけっこうカチ上げちゃってたような。
Goddy それは、TGSのときはのんさんがヘビィボウガンで干渉しなかったけど、今回は近接同士だからね。でも、初めて気がついたことがあって、スピニングメテオはぶんぶん振り回してるときも吹っ飛ばす判定があった! シングルプレイではいいけど、マルチでは使いどころを選ばないとね。
のん そもそもナルガに関しては、ひとりかふたりのほうがうまく見せられる、ってところがあると思うんだけど。
――それは、上手下手関係なしに人数が多くなるとどうしてもゴリ押しになって魅せるのが難しい、ってこと?
のん ですね。ターゲットをコントロールできないとちょっとつらいです。ハンマーなんて、人が増えたらそれだけで不利ですしね。うまい人がひとりでやっているのと、そこに練習をしていない人が加わったのでは、ひとりのほうが速いなんてザラにある話で。
――う……身に覚えがありすぎる! いつもご迷惑をおかけしております(笑)。でも、とにもかくにも制限時間内に討伐できて、リベンジ成功だよね。
Goddy うん、とりあえずホッとした!!
――この回もやっぱり、ブシドー×ハンマーのジャスト回避がすごいって声が多かったね。「ナルガの咆哮までジャスト回避するなんて!」とか。第28回はふつうに咆哮回避してたし、第29回も咆哮回避前提の立ち回りに挑戦してたんだけど、ジャスト回避ってやっぱりわかりやすいんだろうなあ。
のん リオレウスとかリオレイアの咆哮を避けるのはたしかにすごいと思うけど、ナルガは簡単ですよ(笑)。
Goddy うん、咆哮回避が簡単なのはティガとナルガ。イビルジョーがやりやすいって人もいるけど、オレは全然……。慣れてないからかな。
のん それもあると思う。レウスとかだったら、火球ブレスをすり抜けて回避するほうが全然楽だよね。
Goddy それは超簡単! レウスレイアの咆哮は、シリーズによってできたりできなかったりするしね。
――ちなみに、ふたりはナルガの咆哮ってどれくらいの確率で回避できるの?
のん んー、第32回のカプコンTV!本番では8割くらい回避してたと思います。
Goddy 実際に検証したら、自分は6割くらいかな。半分は超えると思うけど、8割は絶対いかない。けっこう失敗しちゃう。
――じゃあ、モンハンフェスタのクエストとかで咆哮回避前提の作戦って立てる?
のん それはないですねえ。
Goddy フェスタ'15決勝1回戦の渾沌に呻くゴア・マガラみたいに“回避性能”がついている場合はやるけど、スキルがないならやらない。一発勝負の本番では絶っ対、失敗するから!! でも、'15で準優勝だった“打倒T”とかはそういう作戦を立ててくるよね(笑)。
のん そう、はまったときはやっぱり速いからね。ただし、本番では失敗する確率が高いんです。
Goddy '15準決勝のテオ・テスカトルがまさにそんな感じ。打倒Tの作戦は、テオが怒って、顔が上に上がった瞬間にハンマーの振り上げでスタンさせるっていう。0.1秒くらいのタイミングで当てなくちゃいけないんだけど、それ前提の作戦を立てて、実際に本番でも成功させて準決勝ではいちばん速かった。
のん でも、3位になった“ここをキャンプ地とする”は同じ作戦で、まさにそこでミスしてる。そういうのを成功させちゃうのが呂布(打倒Tのおひとり)で、あいつと組む場合はその作戦ができるけど、ほかの人にはできないってこと(笑)。
――えっと、その作戦は成功すると何がいいの?
のん 単純に咆哮を避けるために離れる必要がないですよね。その分、攻撃できます。
Goddy それに、ひるみ値管理のためにもいいんだよね。その代わり、そこで失敗したらすべてが崩れる。フェスタでは最速が出る作戦じゃダメで、安定していいタイムを出すことがいちばん重要だから、うちらは同じ作戦を思いついたけどやらなかったんだよ。本番では絶対失敗するからやめよう、って。
――結果的にはそれで準決勝を勝ち抜くことができたけど、リスクを背負って一か八かの作戦できたチームが成功させる可能性もあったわけだよね?
Goddy そう、打倒Tのグループはまさにそれがやりたかったんだと思う。
――なるほど……。チーム、グループによっていろいろなスタンスがあると……。奥が深い!!
モンスターハンターフェスタ'15 狩王決定戦 準決勝【打倒Tチーム】
※モンハンフェスタ'15決勝大会準決勝を1位通過したのが、打倒T。打倒Tにも武器構成や作戦などを情報共有しているグループがあって、3位になった“ここをキャンプ地とする”もそのひとつでした。決勝大会に上がってくるチームはほとんどがこうしてどこかのグループに属していて、“団体抗争”の側面もあるのだそうです。
■モンハンフェスタについて!
――では、せっかくモンハンフェスタの話が出たので、それを締めにしましょか。モンハンフェスタ'16狩王決定戦が発表されたけど、君らは出ないの?
のん おそらく出ないです。
Goddy 自分は前回の決勝で「引退する」って言っちゃったし、今回は見て楽しみたいなあと思ってる。そんで、ニヤニヤしたい(笑)。フェスタの会場には遊びに行くし、狩王決定戦も練習なしに参加するかもしれないけどね。
※ゴッディはモンハンフェスタ'15で優勝し、コメントを求められた際に「これでフェスタは引退します」と宣言したのです。ゲームの大会に引退とかあるの!? と驚かれた方もいたかと思うんですけど、ただの遊びじゃなかったことは彼らの言葉を聞けばわかります……。
のん ガチガチに平日は仕事終わって帰ってきたら練習、休みの日は練習して疲れたから仮眠取ってまた練習して……みたいなのは、ちょっともう無理です(笑)。
Goddy うん、あのつらさは経験しないとわからないと思う。正直、地獄だもん。
のん オレらがどれだけふだんの生活で気を遣ってるか、何を犠牲にしてやってるかって、わからないと思うんですけど……。
――狩王決定戦は誰でも挑戦できるけど、君らの場合はディフェンディングチャンピオンとして注目され、期待もされてきたわけで……。ストレスでいろいろあったことも聞いてるし、やるにしてもやらないにしてもそんなお気楽なもんじゃない、ってことはわかる。
Goddy 作戦が固まってからは楽しいんだけどね。迷走中がほんとにつらい、ヤバイ……。
のん 勝てると思うからやるんであって、勝てる見込みなかったらほんとにやりたくないもんな……。
――じゃあ、次に狩王を目指す人に助言するとしたら、「オレらと同じくらい苦しめ」?
Goddy そう、苦しめばなれるよ(笑)。
のん その覚悟があるか、ってことですね。
――覚悟以外で必要なものは?
のん あとは経験でしょうね。どういう練習をしたらいいのか、運要素をどう削いでいくのか。ここはほかのチームが絶対に速いから博打をしたほうがいいとか、安定策でいったほうがいいとか、そのへんは経験論になると思う。自分たちがこれくらいうまいから、ほかのチームもこれくらいのタイムを出してくるだろう、ってこともわかってないとダメだし。
Goddy それと、意外と大事なのが事前の情報。うまく駆け引きして、ほかのチームの情報を引き出して、そこからボーダーになるタイムを割り出したりもする。ちょっとした情報でも、どの武器を使っているかわかったりするんだよね。だから、強豪チームと関わることも重要。
のん Twitterの情報も重視して、いろいろ調べてたよね。フェスタに参加する人じゃなくても、シングルプレイでのタイムをツイートしてたりして参考になるんです。ただ、以前に比べるとそういう情報はみんなつぶやかなくなってるけど。
――うんうん。地区大会でも決勝大会でも、複数のクエストをやらなくちゃいけないから力の配分が必要だし、どの武器構成がいちばん速いかじっくり試す時間はないもんねえ。フェスタは情報戦でもある、と。
のん あとは、運がないと無理です。
Goddy そう、運は大事!
――でも、それは自分たちではどうにもできないことでしょ?
Goddy 運はね、練習しまくれば勝手についてくる!!
――なにその名言!(笑)
のん 持ってる、ってやつね(笑)。
――ていうか、少なくともフェスタに関しては、ゴッディは日本でいちばん持ってる人なんじゃないのー?
Goddy 優勝賞品がベルトとかコートのときは持ってるけど、トロフィーのときは持ってないよ(笑)。
※彼は、モンハンフェスタ'07で全国4位(Gotsummer)、'08で準優勝(Effort Cristal)、'09で優勝(arties)、'11で優勝(∞ -インフィニティ-)、'13で準優勝(∞ -インフィニティ-)、'15で優勝(∞ -インフィニティ-)と、歴代フェスタすべて決勝大会に勝ち進んで誰よりも好成績を収めているのですが、優勝賞品がトロフィーのときだけ優勝できていない不運の人です。ちなみに、のんさんとのチームは∞ -インフィニティ-で、それ以前は別の人と組んでいました(GotsummerとEffort Cristalは、チーム名は違うけど同じ相方さん)。
のん まあ、最大限の努力をした上での話ですよね。それでもお互いの力が拮抗しているときに、相手がミスをしてくれたり、相手のモンスターの行動運が悪かったりして、なんとか勝つってときもあります。そのへんは完全に運なのかなあ、と。
――ふむふむ。最後は、人事を尽くして天命を待つ、と。
ふたり それです!!
――これまでいちばんプレッシャーのかかる位置で、真っ向からそれと立ち向かい、なおかつ勝ち続けてきたふたりだからこそ言えることなんだろうなあ。フェスタで∞ -インフィニティ-が見られなくなるのは残念だけど……でも改めて、お疲れ様でした! というところで、このインタビューも終わります。ありがとうございました!!
さて、∞ -インフィニティ-が出場しないことで一枠空いた?と思われるモンスターハンターフェスタ'16狩王決定戦ですが、昨日ついに大会クエストが発表ー!
なんと今回は初めて、地区大会の会場ごとに決勝クエストが異なるんですよー!
東京はディノバルド、大阪はタマミツネ、福岡はラギアクルス、名古屋はライゼクス、仙台はガムートですって。
もうめっちゃ楽しみ!!
これは全会場観に行くしかないじゃーん!!!
これまでは東京、大阪、福岡くらいで我慢してたけど、今回はほんとにあとふたつ行ってしまいそうです……。
女子ハンター/親子ハンター日本一決定戦のほうも決勝クエストは会場別で、女子ハンターのほうは歴代パッケージモンスターがお相手!
こっちも想像するだけで手に汗握りますよね!
クエストが配信されたらすべて試してみるのも楽しみー♪
モンハンフェスタ’16の大会詳細については、コチラのファミ通.comの記事をご確認ください。
恒例のイラストコンテストも発表されているので、興味のある方は要チェックですよー!
ところで、本日は『モンスターハンタークロス』発売前日。
あと何時間かで、ほんとに発売されちゃうんですよね。
早くその時がきてほしいような、まだもう少しだけ待っていたいような……。
今夜は眠れそうにありません。
ていうかワタクシ、明日の朝、発売記念イベントが始まるまでに体験版を使ったプレイ動画をUPする予定なので、寝たくても寝られません。
ソフトが発売されたら、ちょっとだけ、寝たいな…………。
皆さまは、素敵な発売前夜をお過ごしください――!
はてさて今回は、カプコンTV!でたびたびスーパープレイを披露してくれたモンハンフェスタ'15狩王の“∞ -インフィニティ-”チームのおふたりにインタビュー! カプコンTV!でのプレイをご本人にたっぷりとふり返ってもらいました。
なお、狩猟スタイルや狩技に対する印象は彼らの個人的な見解であること、お話をうかがったのは『MHX』発売はおろか体験版も配信前で、彼らも『MHX』をほとんど触れていない状態のいわばファーストインプレッションであること、それから、ふたりとも江野本にとってはただの友だちなのでインタビューと言ってもざっくばらんな雑談であることをあらかじめご了承いただければと思います。
それでは、はじまりはじまりー!
▲∞ -インフィニティ-のおふたり。左がGoddyさんで、右がのんさん。
■第28回カプコンTV!
カプコンTV!#28『モンスターハンタークロス』 特集 PART1
カプコンTV!#28『モンスターハンタークロス』 特集 PART2
――カプコンTV!に最初に出演したのは、第28回。このときはゴッディひとりだけで、のんさんはいなかったんだよね。
Goddy そういえばそうだったね。
――なので、まずはゴッディにだけ話を聞きます。最初にドスマッカォ、次にナルガクルガをプレイしたんだけど、覚えてる?
Goddy えっとね……全然覚えてない!!
――こらー、はっきり言うなー! ドスマッカォのときは、ストライカーの太刀を使ってたんだけど。
Goddy あー、闘技場でやったやつか。あのときは夏の“クロス”体験ツアーバージョンだったから、両方とも闘技場だったんだよね。
――よかった、思い出してくれて。ストライカー×太刀、どうだった?
Goddy 移動斬りができなくて最初はちょっと慣れなかったかなあ。でも、『MHP 2nd G』の太刀に戻った気がして、なんだか懐かしかった。狩技がある昔の太刀って感じで。
――ふむふむ。狩技は“練気解放円月斬り”を使ってたね。
Goddy たしか、乗り攻防後のダウン中とかに使ったんじゃなかったっけ? 最初のうちはダウンしたら頭に回り込んでたんだけど、途中から尻尾のほうも肉質やわらかいことに気がついて、頭と尻尾どっちも狙ってた気がする。
――そもそも最初に頭を狙ったのはなんでなの? 頭がいちばんやわらかそうと思ったから?
Goddy そう。あとは、1回攻撃してみたらエフェクトの大きさとかでわかるでしょ?
――わかるけど、でもあの生放送中によく落ち着いて対応できたなあと思って。しかも、本番中に肉質がどうのって言って、小嶋(慎太郎プロデューサー)さんに「発売前に肉質バレするな」って怒られてたし(笑)。
Goddy はい、ごめんなさい(笑)。
――ナルガクルガのほうは、ストライカーのハンマーを使用。橋本(ケンイチ)さんがエリアルのライトボウガン、池田ショコラちゃんがギルドのハンマー、ゴー☆ジャスさんがエリアルのスラッシュアックスでした。
Goddy そうだっけ??
――そうだよ! 印象的だったのは、開幕で咆哮回避失敗してたでしょ(笑)。
Goddy それは覚えてるー! でも、その後の咆哮回避は全部成功してたはず。
――おお、そうだったんだ! あ、あとさ、気絶させる前に「そろそろかな」って言ってたところ、頭に何回当てたか数えてたの?
Goddy 数えてたというか……なんかね、ティガが教えてくれた気がする。「そろそろスタンするかもー」って。
――ティガレックスが!? ナルガ狩ってるのに??
Goddy ナル……ティガが教えてくれるの!!
――……ティガを狩りすぎて、幽霊が見えるようになっちゃったと(笑)。
※この人はティガレックスが大好きすぎて、ひたすらティガの頭をハンマーでぷちぷちしていた時代があったのです。
Goddy そうそう、頭の中にティガがふよふよーって現れて教えてくれるんだよ。知らなかったの?
――初耳だよ!!
Goddy ……て、書けないことばっかり言ってごめんなさい(笑)。
――いいよ、いまのも全部書いちゃうから。
Goddy えええー! 大丈夫かな(笑)。
――それはともかく、初のカプコンTV!出演、やっぱり緊張した?
Goddy 本番始まる前とかは緊張してヤバかった……。でも、プレイ中はただ楽しかっただけかな。
――たくさんの人が見ている前でプレイするほうが緊張しそうなものだけど……。
Goddy それはね、楽しいに決まってるじゃん! 発売前に『MHX』が遊べるんだから!
――そうはっきり言われちゃうと納得なんだけど……その単純さが君を狩王にしたのかもしれない(笑)。
■TGS2015 カプコンTV!SP
【TGS2015最速アップ】カプコンTV!SP モンスターハンタークロス 対決プレイ!
――ここからは、のんさんにも加わってもらって、TGS最終日カプコンTV!SPでのプレイをふり返りたいと思います。このときは、橋本さんとモンハン部のモテヤマ編集長のおふたりとタイムアタック対決をしたんだよね。
Goddy あのときもナルガの前にドスマッカォやったんじゃなかったっけ?
のん そうだったね。ドスマッカォのほうは両チームとも討伐できて、そんなにタイム差はなかったはず。
――ドスマッカォでは、のんさんがブシドーのランス、ゴッディがブシドーのハンマーを使ってました。
のん あのブシドー×ランスは、ドスマッカォ相手によさを活かしきれなかった印象ですね……。
――それは動きを知らない初見のモンスターだったから?
のん いや、動きを知っていたとしても、ドスマッカォはブシドーを活かしにくいと思います。攻撃モーションが大きくてわかりやすいモンスターのほうが、どちらかというとブシドーは合うんじゃないかな。
Goddy だね。ドスマッカォ相手のブシドー×ハンマーも結局、気絶させられなかったし……。
のん その後のナルガのほうは、事前に練習もさせてもらっていたんだけどね。
――たしかに、ドスマッカォは本番中、いきなり話を振られた感じだったよね。じゃあ、ナルガについて聞きたいんだけど、武器はゴッディがブシドー×ハンマーで、のんさんがストライカー×ヘビィボウガン。これは、なんでこの武器にしたの?
Goddy ふたりの好きな武器!(即答)
――それぞれの得意武器を選んだ感じ?
のん そうですね。あのTGS試遊バージョンは4人用に調整されていたんで、ふたりだと討伐はかなりギリギリだったんです。ほんとに得意な武器じゃないと制限時間内に討伐できないと思って。
――なるほど。スタイルはどうやって決めたの?
Goddy ハンマーは、ただブシドーを使ってみたかっただけ!(笑)
のん まず、番組としてはできるだけギルド以外の3つから使ったほうがいいだろう、っていう前提があったよね。やっぱり新しいものを見せたいですし。ヘビィボウガンは、シングルプレイならブシドーでもいいんですけど、ふたりならストライカーのほうがいいかなと思って採用しました。
――そんなブシドー×ハンマーとストライカー×ヘビィボウガン、それぞれ何を見せようとしたプレイだったのか教えてください!
Goddy ブシドー×ハンマーは、とにかくジャスト回避して、そこからの派生の強溜めを頭に当てる。それしか考えてなかった。
――ジャスト回避からの強溜め、おもしろいように決まってたよね。ギルドスタイルよりもやりやすかった?
Goddy ぶっちゃけ、アクションに自信のない人にはギルドよりブシドーがオススメ(笑)。ブシドーのほうが避けやすいし、強溜めの威力も大きいしね。
――ジャスト回避のタイミング自体は、「回避性能+3がついてるようなもの」って言う人もいるくらい、そんなに難しくはないんだよね。
Goddy うん、ぎずもさんにできるくらいだから、わりと簡単(笑)。ただし、ジャスト回避前提の立ち回りになって手数が伸びないから、ふつうに咆哮回避ができる人はギルドのほうがいいと思う。ブシドー使ってるとなんでも避けられるから下手になる気がするし。
――ちなみに、あの強溜めって通常の溜め攻撃に比べてどれくらい強力なんだろう?
Goddy そのへんは体感ではまったくわからなかったな。体験版でちゃんと検証してみたいと思ってるけど。
――じゃあ、ヘビィボウガンのほうはどうでしたか?
のん 練習中、狩技の“火薬装填”でリロードのモーションをキャンセルできることに気がついて、「完全にこのためにあるのでは!?」って使ってましたね(笑)。ストライカーだと狩技ゲージが溜まるの早いから、ちょうど1リロード分撃ちきるころに火薬装填が使えるようになってるんです。だから、リロードしてすぐ火薬装填使ってキャンセルして、またリロードして火薬装填……って、そのくり返し。
Goddy そういえばそうだったねー。ヘビィボウガンはガチで立ち回るならストライカーがよさそうだったよね。しゃがみがない分、ほかが強くなっているから。
のん しかも、ギルドスタイルだとたまに誤操作でしゃがんじゃうことがあったんだけど、ストライカーならそもそもしゃがめないから操作ミスも起きないというね(笑)。
――もうひとつの狩技、“スーパーノヴァ”はどうやって使ってたの?
のん スーパーノヴァは、必ず当たるところでしか撃ってないですね。ワナにかかったとか、確定モーションで威嚇するとか、隙があるところで。
――ふつうの立ち回りの中ではなかなか当てにくいのかな?
のん 撃ってから発生までに時間があるんで、ふつうに動いているときに撃つんじゃダメですね。
Goddy 竜撃砲みたいな感じ?
のん 竜撃砲よりは当てにくいんじゃないかなあ。溜めが長いのと、爆発までの距離感を測らないといけないから。竜撃砲は密着して撃っても当たるでしょ?
――そっか、距離を保たないといけない難しさもあるのか!
のん LV2 貫通弾かLV3のクリティカル距離でちょうど当たるくらいじゃないかな。たぶん、動画を観てもらうとスーパーノヴァ撃つ前にちょっと後ろに下がったりとか位置調整しているのがわかると思います。微調整しながら使ってましたね。
Goddy さすが!
のん スーパーノヴァはふつうに使うとちょっと扱いにくいんですよ。地面に当たると吸われちゃうから、空中で爆発させないといけないし。
――質問! スーパーノヴァって、味方に当たったときはどうなるの?
のん ひるませますね。だから、ちょっと上に向けて当たらないようにしたりはしてます。
Goddy こっちはこっちで、爆発に合わせてスーパーアーマーがつく攻撃使ったりね。
――ふむふむ、しっかり対策してあったわけね。あと、のんさんは“絶対回避”は使ってた?
のん アイテムを使いたいときとか、ヘビィボウガンは武器をしまうのがちょっと遅いんで絶対回避で距離を取りつつ武器をしまって、とかやってましたね。
Goddy なるほどねー。頭いいわ、その発想は。
――ハンマーとヘビィボウガンがうまいこと共存してすごいなあと思ってたけど、裏ではそんなことまでしていたとは……! これは何度でも動画を見返したくなる!!
のん このときは、本番前に数時間は練習することができたので、かなりクオリティ高かったと思います(笑)。
――ちなみに、相手のカプコンTV!チームは残念ながら制限時間内に討伐できなかったわけだけど、君たちは練習の最初から討伐できていたの?
のん 最初から討伐はできたけど、30秒~1分残しとかでギリギリだったはず。調子のいいときで3分残せたくらい?
Goddy そうだったね。事故ったらヤバイとは言ってた。
――でも、十分に練習もできて、本番でも満足のいく立ち回りができた感じ?
Goddy うん、お互い自由に動いて、それがうまいことはまった感じ。
のん もともと武器の組み合わせとしては、お互いがつねに攻撃できて、足の引っ張り合いのない組み合わせですからね。
――ふたりともいちばん得意な武器だしね。あれ、でもフェスタの本番でハンマーとへビィボウガンの組み合わせでやったことってあったっけ?
のん ありますよ!
Goddy ハンマー・ランスが多い中、うちらはハンマー・へビィボウガンでやったやつね(笑)。
――ああ、フェスタ'15の準決勝、テオ・テスカトル!! あれもすばらしいプレイだった! 動画で見返しておきます!!
モンスターハンターフェスタ'15 決勝大会
※モンハンフェスタ'15決勝大会準決勝のクエストは、テオ・テスカトル討伐。準決勝に進んだ4チームのうち、∞ -インフィニティ-と、彼らとゆるやかな協力関係にあって武器構成の情報も共有していた“UNKNOWN”がハンマー×へビィボウガンを選択。準決勝で戦ったほかの2チームを始め、1回戦敗退となってしまったチームでもハンマー×ランスが多かったのだとか。
■第29回カプコンTV!
カプコンTV!#29『モンスターハンタークロス』 特集 PART1
カプコンTV!#29『モンスターハンタークロス』 特集 PART2
――さて、お次は物議を醸した第29回カプコンTV!。このときも最初はドスマッカォに行っていて、3人ギルドスタイルでした。ゴッディがギルド×チャージアックス、のんさんがギルド×片手剣、そして橋本さんがギルド×操虫棍を使用。
のん これも練習まったくなしのぶっつけ本番で、あんまり話せることが……。
――観ていて気になったのは……ゴッディがチャージミスってたことかな(笑)。
Goddy ヘタクソでごめんなさい(泣)。
のん いやでも、チャージアックスの連携はふだんからちゃんと使ってないととっさには難しいって。このときは練習もできてないし、そもそもソフト発売前だし、得意武器でもないとそこまでは……。
――うん、いろいろな武器を見せたいってことで不慣れなものに挑戦しているのかなと思ったよ。ま、ゴッディはフェスタ本番でもチャージアックス使って、チャージミスしてましたけどね♪
Goddy はい、フェスタでも2回やりました(笑)。
――お家芸ってことにしておこ(笑)。
モンハンフェスタ'15決勝大会決勝
※モンハンフェスタ'15決勝大会決勝のクエストは、極限状態のイビルジョーと極限状態のジンオウガの狩猟! ∞ -インフィニティ-は、双剣(のんさん)とチャージアックス(ゴッディ)で挑んだのでした。
――じゃあ、ナルガクルガの話にいきましょうか。このときはゴッディがエリアル×大剣、のんさんがエリアル×狩猟笛、橋本さんがエリアル×操虫棍でした。
Goddy これは、前回ブシドーもやったし、今回はエリアルを見せたいって番組のほうから話があったんだよね。
――その中で、大剣と狩猟笛を選んだのは?
のん お互いの相性がいいからですね。
Goddy それと、この日は自分だけ少し練習できたんだけど、ひとりでやってみたときに意外とエリアル×大剣が速かったんだよね。ハンマーで5分半くらいのところ、エリアル×大剣で7分半くらいだったから、いけるんじゃないかと思って。
のん そういえば、このときはオレ、仕事終わりでほとんど練習できなかったんだっけ。
Goddy そうそう。ふたりでちゃんと練習してれば倒せたんだよ!(笑)
のん 事前にモーション確認くらいしかできなかったもんね。そりゃグダグダになる理由もわかるわな……。
Goddy 完全にそれだわ……。
――えっと、なんかふたりの間で答えが出ちゃったみたいだけど(笑)。とりあえず、最初から聞いていきたいと思います。開幕は、ゴッディがまたしても咆哮回避を失敗。
Goddy ナルガは怒り状態は咆哮回避しやすいけど、非怒りは難しいんだって!!!
のん あー、まあたしかに(笑)。タイミングが違うからね。
Goddy 非怒りはほんと苦手……。ナルガってほとんど怒り後しか咆哮しないから、非怒りの咆哮って発覚時だけじゃん。あんまり機会がなくて練習してないから、失敗しやすいんだと思う。
――なるほどねー。咆哮回避失敗した後、すぐに音爆弾を投げてたけど、これはなんで?
Goddy すぐに怒らせるため!
のん 怒り中のほうが肉質がやわらかいからだよね。それに、怒ってないと移動距離の長い攻撃とかが多いから、怒り中のほうが狩りやすいと思います。
――咆哮させるのも目的なのかな、と思ってたんだけど……。
Goddy そう、それもあるね。ハンマーでやるときも絶対、使ってる。
――途中で大タル爆弾をいきなり置いてたこともあったけど、それも音爆弾の効果を狙ってたんだよね?
Goddy そうだったと思う。
――で、最初のうちは失敗しちゃったけど、エリアル×大剣は咆哮を起点にしたいのかなと思った。咆哮をエア回避して、頭部あたりで踏みつけ跳躍して高速溜め3を頭に入れたいのかな、って。
Goddy そうそう、合ってる合ってる。
――おお、やっぱり! 踏みつけ跳躍はどこでしようとしてたの? 左か右のブレイド?
Goddy 頭で跳ぶのがいい感じだった。スライドパッド入力しなければそのままの場所で跳んで、そのまま溜め3入れられるから。ただ、本番ではブレイドで跳んじゃってパッド入力して調整しようとして、結局スカったりとかも……。
――それは、とにかく弱点の頭部にこちらのいちばん強い攻撃を合わせることを考えた、ってわけだよね?
Goddy そだね。どこで跳んでも高速溜め3できればいいんじゃなくて、頭に当てるのには咆哮回避して跳ぶのがよかった、ってこと。ギルドスタイルと比べても頭狙いで溜められるタイミングが多いから、ナルガに大剣でいくならギルドよりエリアルのほうが速いんじゃないかなあ。
――それは実際試してみたの? それとも感覚値?
Goddy 感覚。実際には試してないからわかんないけど、ギルドだとそこまで溜めるタイミングなくない?
のん えー、そうかなあ。ナルガ大剣なんて溜めゲーじゃん?
Goddy え、そう?? いつ溜めるのか全然わからない!
のん いやいやいや、あなた昔やってたでしょ!(笑)
モンハンフェスタ’08名古屋大会リポート(PCから視聴ください)
※ゴッディは、別の相方さんと“Effort Cristal”というチームでモンハンフェスタ'08名古屋大会に出場。地区大会決勝のクエストはナルガクルガで、大剣・狩猟笛のチームが多い中、大剣・大剣でナルガの振り向きに揃って溜め3を当てるという“シンクロプレイ”を披露し、全ハンターを震撼させたのです。ちなみに、江野本はこのプレイにいたく感動し、インタビューさせてもらったことがきっかけで仲よくなったのでした。エフォクリのシンクロプレイはフェスタ史に残る伝説!
Goddy あれは『MHP 2nd G』のナルガだからできたんだって! いまのナルガは振り向かない!
――なにその叙情的な表現は(笑)。まあでも、『MHP 3rd』以降はその場で回転とかもするようになっちゃったしね。
のん そうなのかなあ、うーん。
――踏みつけ跳躍から頭部に当てるのは、そんなに難しくはないの?
Goddy 慣れればね。咆哮だけじゃなくて、尻尾振りでもエア回避して頭を狙える。ただ、カプコンTV!本番ではナルガが尻尾振りをやってこなかったんだよね。たぶん、ちゃんと練習すればほかの行動でも頭に当てられるようになると思う。
――少ない練習時間では、安定して頭部に溜め3を当てられるのが咆哮と尻尾合わせだったわけね。
Goddy そうだね。
――じゃあ、のんさんが使ってた狩猟笛は?
のん 正直、狩猟笛のほうはエリアルで来たから跳べるときに跳ぼう、くらいでしたね。
――しっかり気絶も取れていたけど、ダウン中も地上で頭部を殴ってたもんね。
のん ですね。
――そんなこんなで、最後はナルガが脚を引きずったけどエリアチェンジしちゃって、移動先で大剣が咆哮回避からの踏みつけ跳躍で高速溜め3をキレイに決めたものの、時間切れになってしまいました。
Goddy たしか、咆哮回避からの高速溜め3を頭に当てられたの初だったんじゃないかな。
――そっか、やりたかったことが最後の最後にやっと……。
Goddy 練習ではもっとできてたんだけどね……。立ち上がりがグダっちゃって、結局最後までそのままで。あれはほんと悲しかった。ちゃんと見せたかったなあ……。
――生放送では「やばい」とか「だめだー」って声しか拾ってないから、なんだか終始グダっているように見えてしまったと思うんだけど、でも、やろうとしていたことのレベルは前回以上でしょう? ブシドー×ハンマーはナルガの咆哮をジャスト回避してたけど、エリアル×大剣はその咆哮を前転回避しようとしてたんだから。
Goddy うん、それは間違いない。
――より難しいことに挑戦して、結果として失敗してしまったのが第29回。それだけは、このインタビュー記事を読んでくれた方に伝わるといいなあと思います。
のん 伝わってくれるといいですねー。メディアの人が言ってくれないと、僕らは弁解もできないので……。
■第32回カプコンTV!
カプコンTV!#32 ラギアクルスに挑む!『モンスターハンタークロス』 特集 PART1
カプコンTV!#32 ナルガクルガVS狩王『モンスターハンタークロス』 特集 PART2
――それでは、第29回のリベンジとなった第32回の話を。最初は、ラギアクルスで新しく発表された3つめの狩技を見せるプレイでした。ゴッディはストライカー×ハンマーで、のんさんはストライカー×ランス、そしていっしょにプレイした真島ヒロ先生がストライカー×大剣。
Goddy ラギアは楽しかったー!!
――見たことない攻撃があって、観てるほうもワクワクしてたよ! 狩技はどうだったんでしょ?
Goddy ハンマーは新たに“タイフーントリガー”が使えたんだけど、1回目は操作方法がわからずに追加攻撃をしないでぐるぐる回って終わった(笑)。で、2回目は最後にボタン押さなくちゃいけないやつだって気づいたんだけど、1回転くらいで押しちゃってもったいないことに……。
――残念(笑)。
のん ランスは“スクリュースラスト”っていう大きく突いて衝撃波が出るやつなんだけど、斬れ味がけっこう消費されたからヒット数が多いんじゃないかなと思った。確定の威嚇モーションとかに合わせないと、発動後の隙が大きくて使いどころが難しかったです。
――ふむふむ。狩技ゲージが溜まり次第、どんどん自己申告で狩技を見せていく感じだったしね。
のん ですね。こっちが画面映ってないときでも常にゲージ溜まった状態だとなんなので、裏で使ってましたけど。
Goddy え、そうなんだ。ずっと使わないで待ってたわ(笑)。
――そして、リベンジのナルガクルガ。ゴッディが再びブシドー×ハンマー、のんさんがギルド×操虫棍だったけど、これはどうして?
Goddy リベンジで何を使ってもいいってことだったのと、今回はこっちがギリギリまで仕事でまったく練習できなかったから、前に使ったことのあるブシドー×ハンマーに。
のん さすがに今回は討伐しなくちゃまずいだろうってことで、無難なギルド×操虫棍。ブシドーで操虫棍もいいかなと思ったんですけど、ブシドーってシングルプレイ向けなんですよね。自分に攻撃がこないとジャスト回避につなげられないから、マルチだといまいち活かせないかなと思って。
――あー、なるほど! たしかにターゲットが分散するとブシドーで手数増やすのは難しいかも。
のん シングルだったらそれなりに動けてたんですけどね。基本、どの武器でもブシドーはシングル向けになるんじゃないかと思います。こっちを向いてくれる前提の立ち回りなので。
――操虫棍と言えば、乗らなかったのを不思議がっている方もいました。
のん 今回、乗りの蓄積値が上がっていて、乗りにくいんですよ。じつはハンマーに吹っ飛ばされたときにけっこうジャンプ攻撃を当てていたはずなんだけど、それでも乗れなかったんです。乗ることを目的にしてジャンプ攻撃するのは、あまりリターンが見込めないのでしてないですね。
――乗りよりはダメージ効率を取った感じだね。そういえば、ハンマーはけっこうカチ上げちゃってたような。
Goddy それは、TGSのときはのんさんがヘビィボウガンで干渉しなかったけど、今回は近接同士だからね。でも、初めて気がついたことがあって、スピニングメテオはぶんぶん振り回してるときも吹っ飛ばす判定があった! シングルプレイではいいけど、マルチでは使いどころを選ばないとね。
のん そもそもナルガに関しては、ひとりかふたりのほうがうまく見せられる、ってところがあると思うんだけど。
――それは、上手下手関係なしに人数が多くなるとどうしてもゴリ押しになって魅せるのが難しい、ってこと?
のん ですね。ターゲットをコントロールできないとちょっとつらいです。ハンマーなんて、人が増えたらそれだけで不利ですしね。うまい人がひとりでやっているのと、そこに練習をしていない人が加わったのでは、ひとりのほうが速いなんてザラにある話で。
――う……身に覚えがありすぎる! いつもご迷惑をおかけしております(笑)。でも、とにもかくにも制限時間内に討伐できて、リベンジ成功だよね。
Goddy うん、とりあえずホッとした!!
――この回もやっぱり、ブシドー×ハンマーのジャスト回避がすごいって声が多かったね。「ナルガの咆哮までジャスト回避するなんて!」とか。第28回はふつうに咆哮回避してたし、第29回も咆哮回避前提の立ち回りに挑戦してたんだけど、ジャスト回避ってやっぱりわかりやすいんだろうなあ。
のん リオレウスとかリオレイアの咆哮を避けるのはたしかにすごいと思うけど、ナルガは簡単ですよ(笑)。
Goddy うん、咆哮回避が簡単なのはティガとナルガ。イビルジョーがやりやすいって人もいるけど、オレは全然……。慣れてないからかな。
のん それもあると思う。レウスとかだったら、火球ブレスをすり抜けて回避するほうが全然楽だよね。
Goddy それは超簡単! レウスレイアの咆哮は、シリーズによってできたりできなかったりするしね。
――ちなみに、ふたりはナルガの咆哮ってどれくらいの確率で回避できるの?
のん んー、第32回のカプコンTV!本番では8割くらい回避してたと思います。
Goddy 実際に検証したら、自分は6割くらいかな。半分は超えると思うけど、8割は絶対いかない。けっこう失敗しちゃう。
――じゃあ、モンハンフェスタのクエストとかで咆哮回避前提の作戦って立てる?
のん それはないですねえ。
Goddy フェスタ'15決勝1回戦の渾沌に呻くゴア・マガラみたいに“回避性能”がついている場合はやるけど、スキルがないならやらない。一発勝負の本番では絶っ対、失敗するから!! でも、'15で準優勝だった“打倒T”とかはそういう作戦を立ててくるよね(笑)。
のん そう、はまったときはやっぱり速いからね。ただし、本番では失敗する確率が高いんです。
Goddy '15準決勝のテオ・テスカトルがまさにそんな感じ。打倒Tの作戦は、テオが怒って、顔が上に上がった瞬間にハンマーの振り上げでスタンさせるっていう。0.1秒くらいのタイミングで当てなくちゃいけないんだけど、それ前提の作戦を立てて、実際に本番でも成功させて準決勝ではいちばん速かった。
のん でも、3位になった“ここをキャンプ地とする”は同じ作戦で、まさにそこでミスしてる。そういうのを成功させちゃうのが呂布(打倒Tのおひとり)で、あいつと組む場合はその作戦ができるけど、ほかの人にはできないってこと(笑)。
――えっと、その作戦は成功すると何がいいの?
のん 単純に咆哮を避けるために離れる必要がないですよね。その分、攻撃できます。
Goddy それに、ひるみ値管理のためにもいいんだよね。その代わり、そこで失敗したらすべてが崩れる。フェスタでは最速が出る作戦じゃダメで、安定していいタイムを出すことがいちばん重要だから、うちらは同じ作戦を思いついたけどやらなかったんだよ。本番では絶対失敗するからやめよう、って。
――結果的にはそれで準決勝を勝ち抜くことができたけど、リスクを背負って一か八かの作戦できたチームが成功させる可能性もあったわけだよね?
Goddy そう、打倒Tのグループはまさにそれがやりたかったんだと思う。
――なるほど……。チーム、グループによっていろいろなスタンスがあると……。奥が深い!!
モンスターハンターフェスタ'15 狩王決定戦 準決勝【打倒Tチーム】
※モンハンフェスタ'15決勝大会準決勝を1位通過したのが、打倒T。打倒Tにも武器構成や作戦などを情報共有しているグループがあって、3位になった“ここをキャンプ地とする”もそのひとつでした。決勝大会に上がってくるチームはほとんどがこうしてどこかのグループに属していて、“団体抗争”の側面もあるのだそうです。
■モンハンフェスタについて!
――では、せっかくモンハンフェスタの話が出たので、それを締めにしましょか。モンハンフェスタ'16狩王決定戦が発表されたけど、君らは出ないの?
のん おそらく出ないです。
Goddy 自分は前回の決勝で「引退する」って言っちゃったし、今回は見て楽しみたいなあと思ってる。そんで、ニヤニヤしたい(笑)。フェスタの会場には遊びに行くし、狩王決定戦も練習なしに参加するかもしれないけどね。
※ゴッディはモンハンフェスタ'15で優勝し、コメントを求められた際に「これでフェスタは引退します」と宣言したのです。ゲームの大会に引退とかあるの!? と驚かれた方もいたかと思うんですけど、ただの遊びじゃなかったことは彼らの言葉を聞けばわかります……。
のん ガチガチに平日は仕事終わって帰ってきたら練習、休みの日は練習して疲れたから仮眠取ってまた練習して……みたいなのは、ちょっともう無理です(笑)。
Goddy うん、あのつらさは経験しないとわからないと思う。正直、地獄だもん。
のん オレらがどれだけふだんの生活で気を遣ってるか、何を犠牲にしてやってるかって、わからないと思うんですけど……。
――狩王決定戦は誰でも挑戦できるけど、君らの場合はディフェンディングチャンピオンとして注目され、期待もされてきたわけで……。ストレスでいろいろあったことも聞いてるし、やるにしてもやらないにしてもそんなお気楽なもんじゃない、ってことはわかる。
Goddy 作戦が固まってからは楽しいんだけどね。迷走中がほんとにつらい、ヤバイ……。
のん 勝てると思うからやるんであって、勝てる見込みなかったらほんとにやりたくないもんな……。
――じゃあ、次に狩王を目指す人に助言するとしたら、「オレらと同じくらい苦しめ」?
Goddy そう、苦しめばなれるよ(笑)。
のん その覚悟があるか、ってことですね。
――覚悟以外で必要なものは?
のん あとは経験でしょうね。どういう練習をしたらいいのか、運要素をどう削いでいくのか。ここはほかのチームが絶対に速いから博打をしたほうがいいとか、安定策でいったほうがいいとか、そのへんは経験論になると思う。自分たちがこれくらいうまいから、ほかのチームもこれくらいのタイムを出してくるだろう、ってこともわかってないとダメだし。
Goddy それと、意外と大事なのが事前の情報。うまく駆け引きして、ほかのチームの情報を引き出して、そこからボーダーになるタイムを割り出したりもする。ちょっとした情報でも、どの武器を使っているかわかったりするんだよね。だから、強豪チームと関わることも重要。
のん Twitterの情報も重視して、いろいろ調べてたよね。フェスタに参加する人じゃなくても、シングルプレイでのタイムをツイートしてたりして参考になるんです。ただ、以前に比べるとそういう情報はみんなつぶやかなくなってるけど。
――うんうん。地区大会でも決勝大会でも、複数のクエストをやらなくちゃいけないから力の配分が必要だし、どの武器構成がいちばん速いかじっくり試す時間はないもんねえ。フェスタは情報戦でもある、と。
のん あとは、運がないと無理です。
Goddy そう、運は大事!
――でも、それは自分たちではどうにもできないことでしょ?
Goddy 運はね、練習しまくれば勝手についてくる!!
――なにその名言!(笑)
のん 持ってる、ってやつね(笑)。
――ていうか、少なくともフェスタに関しては、ゴッディは日本でいちばん持ってる人なんじゃないのー?
Goddy 優勝賞品がベルトとかコートのときは持ってるけど、トロフィーのときは持ってないよ(笑)。
※彼は、モンハンフェスタ'07で全国4位(Gotsummer)、'08で準優勝(Effort Cristal)、'09で優勝(arties)、'11で優勝(∞ -インフィニティ-)、'13で準優勝(∞ -インフィニティ-)、'15で優勝(∞ -インフィニティ-)と、歴代フェスタすべて決勝大会に勝ち進んで誰よりも好成績を収めているのですが、優勝賞品がトロフィーのときだけ優勝できていない不運の人です。ちなみに、のんさんとのチームは∞ -インフィニティ-で、それ以前は別の人と組んでいました(GotsummerとEffort Cristalは、チーム名は違うけど同じ相方さん)。
のん まあ、最大限の努力をした上での話ですよね。それでもお互いの力が拮抗しているときに、相手がミスをしてくれたり、相手のモンスターの行動運が悪かったりして、なんとか勝つってときもあります。そのへんは完全に運なのかなあ、と。
――ふむふむ。最後は、人事を尽くして天命を待つ、と。
ふたり それです!!
――これまでいちばんプレッシャーのかかる位置で、真っ向からそれと立ち向かい、なおかつ勝ち続けてきたふたりだからこそ言えることなんだろうなあ。フェスタで∞ -インフィニティ-が見られなくなるのは残念だけど……でも改めて、お疲れ様でした! というところで、このインタビューも終わります。ありがとうございました!!
さて、∞ -インフィニティ-が出場しないことで一枠空いた?と思われるモンスターハンターフェスタ'16狩王決定戦ですが、昨日ついに大会クエストが発表ー!
なんと今回は初めて、地区大会の会場ごとに決勝クエストが異なるんですよー!
東京はディノバルド、大阪はタマミツネ、福岡はラギアクルス、名古屋はライゼクス、仙台はガムートですって。
もうめっちゃ楽しみ!!
これは全会場観に行くしかないじゃーん!!!
これまでは東京、大阪、福岡くらいで我慢してたけど、今回はほんとにあとふたつ行ってしまいそうです……。
女子ハンター/親子ハンター日本一決定戦のほうも決勝クエストは会場別で、女子ハンターのほうは歴代パッケージモンスターがお相手!
こっちも想像するだけで手に汗握りますよね!
クエストが配信されたらすべて試してみるのも楽しみー♪
モンハンフェスタ’16の大会詳細については、コチラのファミ通.comの記事をご確認ください。
恒例のイラストコンテストも発表されているので、興味のある方は要チェックですよー!
ところで、本日は『モンスターハンタークロス』発売前日。
あと何時間かで、ほんとに発売されちゃうんですよね。
早くその時がきてほしいような、まだもう少しだけ待っていたいような……。
今夜は眠れそうにありません。
ていうかワタクシ、明日の朝、発売記念イベントが始まるまでに体験版を使ったプレイ動画をUPする予定なので、寝たくても寝られません。
ソフトが発売されたら、ちょっとだけ、寝たいな…………。
皆さまは、素敵な発売前夜をお過ごしください――!
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