現在大ヒット公開中の日本映画『星ガ丘ワンダーランド』は、20年前に失踪した母親をめぐる極上のミステリーで、主役級の超豪華キャストが集った贅沢な一作だ。その本作でキーマンとなる母親を演じた女優が、自身も二児の母である木村佳乃。多面的な母親像を演じることになったエピソードのほか、偶然にも女優生活20年という節目を迎え、近年ではバラエティーなどで新境地を拓いたことの感想など、さまざまなテーマで語ってもらった。
――とても引き込まれるストーリーでしたが、脚本の第一印象はいかがでしたか?
柳沢(翔)さんの書かれた脚本がとても面白く、その一言に尽きます。わたしも引き込まれてしまいましたね。わたしが演じる母親役は演じる上で難しいことが多そうだと思いましが、演じたいという想いが勝りました。すでに亡くなっている、想い出の中の母親なので、4人の子どもたちの母親像も異なっているので、その点は深く考えました。
――確かに、劇中では丁寧な演じ分けをされていると思いました。
想い出は時が経ってくると、変わってしまうものでもありますよね。だから、4人の子どもたちの母親像は、それぞれ別の人間のように変化している。柳沢さんも意図的に表情が見えないように、髪の毛を中心に映しているシーンも作っていました。それは母親のイメージがないから、そういう意味のシーンになっているんです。
――作品を通して、柳沢監督は、とても繊細な方だろうなと思いました。
そうですね。とても面白い方です(笑)。よくお話になるようなテンションが高いタイプの方ではなく、わたしよりも年下で初めての長編演出とうことで、そうとう緊張もなさっていたんです。とても丁寧に言葉を選びながら、一生懸命演出していただいたことが印象に残っています。だから、監督が思い描く主人公・温人の母親像を演じたいと思いましたね。
――また、主演の中村倫也さんとは過去にも共演されていて、今回は感慨深いものもありそうですね。
以前朝ドラで共演した時に比べて、はるかに成長していてびっくりしました。その時は口数が少なくてぶっきらぼうでしたが(笑)、演技に対するストイックな姿勢や真摯な態度は変わらないままでした。彼が主演を務める映画に、こういう形で出られることは本当に幸せなことでした。彼の成長を感じられたので、それが一番うれしかったですね。
――さて、1996年にテレビドラマに出られたわけですが、女優デビュー当時と今現在とで、仕事へのスタンスに変化はありますか?
時間の配分が変わりました。昔は独り身でしたが、今は結婚して子どももいて家庭があるので、そこに割く時間がありますよね。だから、昔に比べたら時間的に余裕があるほうではないかもしれません。結婚して、ずいぶん変わったと思います。それまでは一人で自由でしたが、名字も変わって。甘えちゃいけないんだなって、意識がすごく変わりました。
――最近では、バラエティー番組で活躍する姿を拝見する機会も増えました。
『世界の果てまでイッテQ!』の影響が大きかったみたいです。わたしの見方が変わったとおっしゃる方も増えました(笑)。『イッテQ!』も自分が出たかったんですよ。妊娠して子育てをしてテレビを観る時間が増えた時に、家族で楽しめてためになるバラエティーっていいなと思ったことがきっかけです。出てみたいと思っていたら、実現したんです。
――今日はありがとうございました。映画『星ガ丘ワンダーランド』、初めて観る方には、どのようにおすすめしますか?
一言で言うと、心が温まるミステリー、とご紹介したいです。倫也君をはじめ、素晴らしいキャストの皆さんが集まっていて、柳沢さんにとっても初めての監督作品で、この先も活躍されると思います。映画『星ガ丘ワンダーランド』、ぜひ観てください。
映画『星ガ丘ワンダーランド』は、大ヒット公開中!
(C)2015「星ガ丘ワンダーランド」製作委員会
■参照リンク
映画『星ガ丘ワンダーランド』公式サイト
hoshigaoka-movie.com
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