たった4日間で簡単に建てられる一軒家が話題になっている。
https://vimeo.com/81180775
Pop-Up House: the affordable passive house from Popup House on Vimeo.
フランスの建築事務所<Multipod Studio>が、まるでIKEAの家具のように平箱包装された、電動ドライバーだけ使って4日間で建設できる「ポップアップハウス」(http://www.popup-house.com/en/)を販売中だ。デザインの発表は2014年だが、今年2月に複数のメディアに取り上げられたことで再び注目を集めている。
ポップアップハウスのプロトタイプは、2014年にフランスのエクス=アン=プロヴァンスに建てられた。キッチン、ダイニング、リビング、テラス、バスルーム2つ、オフィス、ベッドルーム3つを備え、一見普通の家となんら変わりない。違うのは建設のプロセスだけで、なんと電動ドライバーさえあれば、たった4日間で簡単に建設できるというである。ちなみに解体するときも4日かかるらしい。
木製のブロックはリサイクルが可能。防水の単板積層材と発泡ポリスチレンフォーム断熱材を採用することで、家の断熱性能を高める効果を発揮する。世界のエネルギー消費の28%は、暖房器具のために使用されているとも言われており、家庭や企業においても暖房に使う電気代は大きい。そこで、手頃なコストで優れた断熱を採用し、暖房が不要な家を開発するに至ったというわけだ。
現在はフランス国内のみでの販売だが、1平方メートルにつき1,200~1,900ドル(約13万6千円〜21万5千円)でオーダー可能。ポップアップハウスを建てたい場合は、予算と場所を決めて建築事務所に連絡し、相談しながら最終的なデザインを決定する。その後キットが送られてくるので、実際に組み立てるという流れだ。追加で1,640ドル(約18万6千円)を支払えば、建設マニュアルが届くか、建設チームが派遣されるサービスもある。
共同設立者のCorentin Thiercelinさんは、ポップアップハウスについて「どんな家も作れます。こじんまりした居心地のいいカントリーロッジから、都会的な2階建て住宅、広いオフィスまで...」と説明している。
今後は、アメリカとイギリスでの展開も予定しているとのこと。低コストで建てられる持続可能なポップアップハウスは、未来の建築を担う存在になるかもしれない。
【参照リンク】
http://www.odditycentral.com
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