伝説的なタイトルのシリーズ最新作『セーラー服と機関銃 -卒業-』に、「1000年に一人の逸材」「天使すぎる!」と人気の橋本環奈が主演した。「演じることは正解がないことで奥が深いなって思います」と語る彼女は、主人公の星泉というキャラクターをどのように表現したのか。"目高組"四代目組長・を堂々と演じきった、女優・橋本環奈のインタビュー。
――本作は伝説的なシリーズの最新作、そして主演を務めるということで、撮影前、撮影中と相当なプレッシャーを感じたのではないでしょうか?
確かにありましたが、いざ撮影に入ってしまえば、わたし以外代わる人はいないわけですから、そんなことを考えてもしようがないよなと自分を鼓舞し役に臨みました。プレッシャーはありつつも、だんだんと薄まっていった感覚があります。また、映画を観てくださるお客さんの反応も気になりましたが、それよりも、より多くの方にこの映画の良さを伝えたいという使命感の方が強く、とにかく多くの方々に観ていただきたいという気持ちでした。
――弱小暴力団"目高組"四代目組長・星泉を演じる上でリクエストは?
明確なものはなかったと思いますが、撮影に入る前2か月間、前田監督やスタッフ、キャストの皆さんと一緒にリハーサルやらせていただいて、星泉という役を皆で作り上げていきました。いろいろな案が生まれました。現場で作って、見つけて行く作業でしたね。現場では目高組の四代目ということで「組長」と呼ばれていて、リハーサルの時に稽古が終わってお昼ご飯を皆で一緒に食べている時に、「組長!」と呼ばれた時は恥ずかしかったですね。でも、なれるものだなって。快感? カイカンだったと思います(笑)。
――橋本さんだからこその星泉像の創造については、いかがですか?
自分らしい星泉を作ることに関しては、精一杯全身全霊で取り組みましたが、これから作品をご覧になる皆さまにその判断は委ねたいです。明確な言葉での説明は難しいのですが、根底にある強さであったり、堂々としているところであったり、ついていきたくなるところなどに、今回の泉らしさが出るよう集中しました。その象徴的な場面が、敵対する組織に乗り込んで機関銃を撃つシーンだと思います。泉は「もしかしたらあなたたちに任せたほうが、いい世の中になるかもしれない」と言うんですが、でも自分ではいいとは思っていない。泉の中に葛藤があってのことで。このシーンこそが、この映画ならではの星泉を描いているんじゃないかなと思っています。
――"迷い"を描いているシーンでした。
あのシーンで泉はもう1回機関銃を撃とうとするんです。それは、自分を通すことでもあるのですが、自分勝手にやっているだけだと言われると、自分でも、何が正しいのかがわからなくなってしまうというような感覚もある。それでも泉自身は、伯父さんが遺してくれた街を汚したくない、守りたい一心だったと思うんです。その迷いがこの作品らしい現代の星泉を表しているように思います。
――この作品と出会って、演じることへの理解は深まりましたか?
1か月間の撮影が終わって、クランクアップの時、なんともいえないものがこみあげてきました。明日から撮影がないんだっていう悲しみもありましたが、達成感と関わっていただいた皆さまへの感謝の気持ちで一杯になりました。
演じることは正解がないことで奥が深いなって思います。自分たちが思っていることが全部正解かもしれないし、間違っているかもしれない。監督の「好きにやっていいよ」というその一言も答えのひとつだと思う。私自身もまだ知らない新しい自分を見つけていくことが、演じることなのかなって、『セーラー服と機関銃 -卒業-』で学びましたね。
映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』は、大ヒット上映中!
■参照リンク
映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』公式サイト
sk-movie.jp
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