3月18日(金)より公開となる映画『リリーのすべて』。本作は、今から80年以上も前に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語だ。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻が織りなす魂の触れ合いのドラマを、心揺さぶる演技と演出で綴りあげた感動作である。
本作は、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門を受賞し、『レ・ミゼラブル』で世界中の観客を涙させた巨匠トム・フーパー。そして、車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士を演じた『博士と彼女のセオリー』で英米のアカデミー賞を制覇し、若手演技派スターのトップに躍り出たエディ・レッドメインが『レ・ミゼラブル』に続いてタッグを組んだ。
「脚本を初めて読んだ時、3回も泣けた」と語る通り、フーパー監督は、この物語に大きな衝撃を受けたとその印象を語る。「この作品は素晴らしいラブ・ストーリーで、私自身とても感動したよ。どんな結婚生活や人間関係であれ、変化はつきものだと思う。この作品で描かれている結婚生活では特に、とても大きな変化が起こった。そんな変化に対して2人が真摯に向き合う様は、思いやりや優しさにあふれていて、とても感動的なんだ」
そうして物語を作り終えてみると、自身がオスカー像を手にした『英国王のスピーチ』と共通点がある事に気付いたという。「僕にとってこの作品は『英国王のスピーチ』と関連したテーマを持っている。吃音症が原因で心を閉ざした男が、温かい友情によって救われる、そしてどちらも、現実の自分と理想の自分との間にある壁をどうやって乗り越えるかというテーマがあるんだ」
『英国王のスピーチ』でジョージ6世を演じるにあたって、常にリスペクトの心を持って演じることを心がけ、キャラクターへの愛を持って、誠実に役作りに取り組んだコリン・ファースと同様に、誠意を持ってリリーに向き合ってたエディ。『博士と彼女のセオリー』で筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されたスティーヴン・ホーキング役を同じく、特殊メイクに頼らず役作りに全霊を捧げた。
リリーとエディの向き合い方について「これはエディと私が時間をかけて話し合ったことなんだが、彼がリリーを演じるというのは女性のマネをすることではなく、彼の中に存在する"女性"を解き放つということなんだ」と語ったフーパー監督。「だから、リリーが自分の中にある女性性をあらわにしたのと同様、エディの中にある女性的な部分を表現していくことにした。外見的なプロセスではなく、すでに心の中に存在しているものを表に出すという行為だったんだ」と振り返り、エディの完璧な役作りを称賛した。
『英国王のスピーチ』、そして『リリーのすべて』で描かれる、本当の自分になるというテーマ。勇気をもらえるその姿をぜひ劇場で目撃してほしい。
https://youtu.be/k9_zm6U4GVo
『リリーのすべて』は2016年3月18日(金)全国公開
(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
■参照リンク
映画『リリーのすべて』公式サイト
lili-movie.jp
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