現地時間7日に開催された第50回スーパーボウル。その視聴者数たるや、2015年は前年の記録を上回る1億1400万人もの数で、アメリカのコマーシャル業界にとっては最も力を入れるべき「CM枠」としても知られている。そんな中、2016年のコマーシャルで特に目立ったのがクラシック・ロックの名曲を使用したCMの数々だ。
ホンダ(アキュラ)はヴァン・ヘイレンの「悪魔のハイウェイ(Runnin' With the Devil)」(1978)を使用した最新のNSXヴァージョンと、クィーンの「愛にすべてを(Somebody to Love)」(1976)をヒツジがアカペラでコーラスする内容のCMを投入。
https://youtu.be/AfsZ9tXnv5M
https://youtu.be/kTaCT8ZmdJA
アウディは、先日逝去したデヴィッド・ボウイの名曲「スターマン(Starman)」(1972)を、ロケットの映像と組み合わせ最新のR8の加速力をアピールする内容。奇しくも、ボウイの訃報の中、過去の名曲が再注目されている時期なので大きな印象を与えたに違いない。
https://youtu.be/yB8tgVqmKzw
ヒュンダイはELOの最新作から「When I Was a Boy」(2015)を使用し、エンジン性能をアピールしたドラマ仕立てのものと、若干物騒な歌詞が車のCMとは不釣り合いなセレクションにも聴こえる、クイーン「地獄へ道づれ(Another One Bites the Dust)」(1980)を使用。自動車メーカー各社のCMがロックレジェンドたちの楽曲で埋め尽くされた。
https://youtu.be/I-A_A5sUoqA
また、自動車メーカー以外だと、エアロスミス「ドリーム・オン」を起用し、スティーブン・タイラー本人も出演する、フルーツ・キャンディ「スキトルズ」CMや、ニルソンの名曲「ウィズアウト・ユー」を起用し、ヘインズのホットドッグを背中に乗せたダックスフントがシュール過ぎるケチャップとマスタードのコマーシャルも先週の公開時に大反響を呼んだ。
https://youtu.be/aNN9nL2vppM
https://youtu.be/21ivbtgqJkg
歌謡曲の懐メロの替え歌や、洋楽の定番曲をしたコマーシャルは日本でも非常に多いが、アメリカでも幅広い年齢層が観戦するスーパーボウルに向け、誰もが知っている曲をCMに使用する傾向が増えている。
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