カリフォルニア州にある世界で一番高い木「ハイペリオン(Hyperion)」をご存知だろうか?
https://youtu.be/sIoZ0J7x1Cg
「世界で一番高い木」といえば、2006年8月までは米カリフォルニア州<ハンボルト・レッドウッズ州立公園>にある369フィート(約112メートル)のセコイアの木だと言われていた。「自由の女神」(93.1m)より高いといえば、イメージが湧きやすいだろうか。
しかし、植物学者のクリス・アトキンソン、マイケル・テイラーによって、それよりも高い3本の木が同公園内に存在する事実が判明。最も高い木は「ハイペリオン」という名前で呼ばれている。
2006年9月に2人の植物学者から報告を受け、フンボルト州立大学の生態学者スティーブ・シレットが実際に木のてっぺんまで登り、テープを使って木の高さを正確に測量。一番低いところにある枝でも25階の高さなので、クロスボーで釣り糸を枝に掛け、さらにロープを木に巻きながら、数時間かけてハイペリオンに登ったという。
結果は高さ379.1フィート(約115.5メートル)。元・世界一高い木よりも10フィートは高かった。生態学者スティーブ・シレットによると、ハイペリオンは樹齢600年ほど。木の世界ではまだ若く、人間でいえば20歳前後ぐらいとのことなので、今後の成長も期待できるかもしれない。
しかし、そんなハイペリオンが生えている場所は、心ない観光客によって傷つけられないよう非公開となっており、森林の保護が続けられている。
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