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次期朝ドラヒロイン、若手女優・高畑充希が同世代の女優の中で抜きん出る理由

2016/01/30 12:30 投稿

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今年に入ってから視聴率が22%を割ることのない好調を続けているNHK朝ドラ『あさが来た』。放送は残り約2ヵ月となったが、ヒロインの白岡あさを演じる波瑠は一躍知名度を高めて、今後の活躍が期待されている。朝ドラヒロインはもともと"若手女優の登龍門"といわれ、前作『まれ』の土屋太鳳もその後、大ヒットドラマ『下町ロケット』(TBS系)に出演し、公開中の映画『orange−オレンジ−』や8月公開予定の『青空エール』で主演を務めている。


そして、4月スタートの『とと姉ちゃん』では、戦後に女性のための実用雑誌を創刊したヒロインの小橋常子を高畑充希が演じる。彼女にとっても大きなステップアップになることは間違いないが、すでに現在の1月クールで2本の連続ドラマに出演中。朝ドラが始まる直前に助走をつけるかのような異例の展開だ。

現在24歳で若手実力派女優の1人として名前の挙がる高畑だが、同世代の他の女優と決定的に違うのは、舞台でキャリアを積んできたこと。幼少の頃から親に連れられてよく観劇に行き、13歳で現在所属するホリプロが募集した『山口百恵トリビュートミュージカル ブレイバックpart2〜屋上の天使』の主役オーディションに合格。ミュージカル『ピーター・パン』の主役(8代目)を6年にわたり続け、17歳のときには『奇跡の人』でヘレン・ケラー役も務めるなど、ごまかしの利かない舞台で演技力を磨いてきた。


そこから、映画『書道ガールズ!!』やドラマ『Q10』(日本テレビ系)など映像にも徐々に進出。2013年度後期の朝ドラ『ごちそうさん』では杏が演じたヒロインの嫁ぎ先の義理の妹役で、内向的な性格から殻を破る姿を見事に演じた。アーティストデビューもしている歌唱力を活かし、喫茶店の街頭宣伝をする場面で歌った「焼氷有りマスの唄」も評判に。最近では、NTTドコモのCMで♪ドコモ光〜と歌っているのも印象的だ。

去年も舞台2本に出演しつつ、近年は大河ドラマ『軍師官兵衛』(NHK)や映画『アオハライド』など、映像の仕事が増えている。舞台育ちの人気俳優は劇団出身の小日向文世、佐々木蔵之介、堺雅人らがいるが、高畑のような若手女優では珍しい。


現在出演中の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)では、男性主人公の高良健吾の恋人役。「人生初のお色気担当」とのことで、1話から一緒に寝ていた布団で自ら彼の上になってキスするシーンも。『東京センチメンタル』(テレビ東京系)では、吉田鋼太郎が演じるバツ3の和菓子職人の店の元気なアルバイト店員役。看板娘として、毎回淡い恋をしては破れる吉田と軽妙な掛け合いを見せている。

ズバ抜けた美形ではないものの、脇役で存在感を発揮してきた高畑。同世代のかわいい女優が現れては消えていったなかで着実にキャリアを重ね、いよいよ主役を務めるのが朝ドラ『とと姉ちゃん』だ。放送中の2本のドラマを観るにつけ、4月から彼女の演技をたっぷり堪能できるのが今から楽しみになってくる。実力でのし上がってきた彼女が大ブレイクすれば、ドラマ界のスター主義のキャスティングにも変化が起きるかもしれない。

文・斉藤貴志



新月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」放送スタートまで、あと3日

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