あっと言う間に過ぎ去った正月休み。皆さまいかがお過ごしだっただろうか。帰省や旅行、家でゴロゴロ、思い思いに過ごしたことであろう。気付いてみれば職場、学校に行って何だかやる気が出ないあなた。ショック療法でやる気を取り戻してみては?

ということで正月明けて早々にホラー映画の良作が大量に公開される中、どれを選べば間違いないか、厳選オススメレビューでご紹介しよう!

■『イット・フォローズ』


まずは今週金曜日1月8日より公開される『イット・フォローズ』。「それがついてくる」というズバリなタイトル通り、"それ"と呼ぶほかにない存在が死ぬまで歩いて向かってくる悪夢レベルのホラー映画。"それ"は人からうつされ、"それ"は決して走らずにゆっくりと歩いてくる。"それ"は人間の形をしているが、時と場合によって姿を変える。そして、"それ"に捕まったら必ず死ぬ。ユニークなのが"それ"は他人にうつすことが可能で、その方法が性行為であるということ。コメディにも転じかねないこの設定で終始肝を冷やすとは誰が想像できたであろうか。俊英デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の演出技量に脱帽。とにかく主人公と気持ちがシンクロし、"それ"が画面の端々にいるのではないかという恐怖観念に捕らわれる。

https://youtu.be/ts3EZC9pPDw



■『クリムゾン・ピーク』


2本目は同日に公開となる『クリムゾン・ピーク』。『パシフィック・リム』『パンズ・ラビリンス』の鬼才ギレルモ・デル・トロ監督作品で注目度高し!死者と通じ合うことのできる主人公イーディスは死んだ母親の霊に「クリムゾン・ピークに気をつけなさい」と警告を受ける。社交界で出会った二人に結婚を迫られる中、父親が不可解な死を遂げる。その後、トーマスとの結婚を選び彼の豪華な屋敷で暮らすことに。そこは白雪に血のように赤い粘土の色素が滲み出す「クリムゾン・ピーク(深紅の山頂)」と呼ばれていた。『ミミック』や『ブレイド2』などでお馴染みのクリーチャー技巧も如何なく発揮されており、耽美な雰囲気と物質的な醜悪が絶妙に混ざり合う。監督のこだわりを随所に垣間見れる必見のゴシックホラー。

https://youtu.be/5D7F_4_xlVY



■『グッドナイト・マミー』


3本目はヒューマントラストシネマ渋谷の名物企画"未体験ゾーン"で1月12日より公開される『グッドナイト・マミー』。双子の兄弟のもとにある日、整形手術をした母親が帰っくる。しかし、その母親の様子がおかしく、頭部を包帯でぐるぐる巻きにし、性格も別人のように変わっている。兄弟は本当の母親とは信じられず、彼女を試していくが、それは次第に度を越したものになっていく。「果たして彼女は本当の母親なのか。」この一点に注目を引きつけるが視野を広くして観ることをお勧めしたい。この映画のからくりが次第にわかっていく快感とともに未曾有の恐怖が押し寄せてくる。2015年ベスト級のホラー『ババドック ~暗闇の魔物~』に並ぶドメスティック・ホラーの傑作。

https://youtu.be/9-Ka62jcO_8



■『インシディアス 序章』​


ラストを飾るのは1月16日より公開の大ヒット『インシディアス』シリーズの最新作『インシディアス 序章』。序章とある通り今までの2作の前日譚として構成される。高校生のクインは亡き母リリーと交信を試みるために霊能者エリーズのもとを訪れる。だがエリーズはすでに霊能者を引退していたため話だけを聞くことに。すると、エリーズはクインにある霊が憑りついていることに気づく。霊の力に悩まされるクインを見かねた父親はエリーズに助けを求めるが...。監督を全作までのジェームズ・ワンからリー・ワネルへとバトンタッチ。「いるかな、いないな。いるかな、いるー!」という期待を裏切らないショック描写をもはや監督の思うツボにはまって楽しみたい。キャストは一新しているが圧倒的包容力の持ち主である霊媒師エリーズのほかにもドジでファニーなゴーストバスターズ"スペック&タッカー"も健在!

https://youtu.be/n2rRYQ_kxWY


恐さもいろいろな種類があるが、あなたはどのホラーを観るかお決まりになっただろうか?年初はホラーを観に映画館へ!

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