ゾウのThongsri、17歳。タイはチェンマイのゾウキャンプで暮らしている。この動画を観ると、ゾウがいかに賢く、思いやりがある動物かがよくわかる。
https://youtu.be/HrBQliOsU2U
男性2人がもみ合っているが、やられている方はThongsryの飼育員。彼に普段から世話してもらい、懐いているのだろう。彼を救おうと、Thongsryは鳴き声をあげ走って駆けつけてくる。敵を追い払ったあとも、男性の周りをぐるぐると歩き、あたりを警戒しているようだ。仲間がいじめられたら、助けたいと思うのはヒトもゾウも同じこと。
動画の冒頭を観るとわかるが、実はこれはヤラセ。ゾウのパートは本当だが、男性2人のもみ合いは芝居だ。ゾウの勇姿を撮影するためにやったことだろうが、Thongsryの必死さをみると心が痛む。
チェンマイには、動画のようなゾウキャンプが複数存在する。ゾウの世話をするのはゾウ使いと呼ばれるゾウとコミュニケーションをとることができる人々。彼らは、かつて資材運搬の主力であったゾウを乗りこなし仕事をしていた。現在では、観光としてゾウキャンプで指揮をとっている。キャンプを訪れる観光客は、ゾウにエサをやり、背中に乗って山や川を散歩する1日ゾウ使い体験ができる。ゾウは賢い。
文・そうこ
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