ポストシーズンが開幕し、MLBの最も熱い1ヶ月がスタートした。そんな中マイアミ・マーリンズのイチローは早々に来シーズンに向け契約を更新。昨年難航したベテランの去就は、レギュラーシーズン終了翌日という異例の早さで決着した。
まもなく42歳になるイチローは、今シーズン91安打、通算2935安打でシーズンを終えた。再契約を結ぶ球団があればMLB3000安打の大台もほぼ達成可能と言われつつも、打率はキャリア最低の.229、シーズン終了月の9月には.139と低い数字であったことから、一部では、MLBでのキャリア続行を危ぶむ声もあった。
しかしながら、5月にレドモンド前監督が解任され敏腕GM・ジェニングス氏がチームの指揮を執るという前代未聞の強行人事や、主力外野手のスタントンの負傷離脱などチームの混乱の中しっかりと若手の見本になる、ベテランらしい仕事ぶりが認められたことが幸いした。
実際のところ、イチローの今シーズンの契約のキーパーソンともいえる、ジェニングスとの信頼関係が、早期の再契約に繋がったことは明白である。最終戦にピッチャーでイチローを登板させるという特別な待遇からも二人の良好な関係を垣間見ることができるが、来シーズンはジェニングスが再び決済権のあるGM職に復帰するだけに、球団経営という観点からも、3000安打達成濃厚なレジェンドをみすみす手放すようなことはしないだろう。
ネット上では「3000本、500盗塁、600四球、350二塁打、100三塁打、1400得点」と、様々な記録が目白押しすることを喜ぶ声や、「来季はもっと登板を期待するよ」と再登板への期待、さらには「3000安打はやっぱりシアトルに戻って達成してほしい」という、ここ数年続いているシアトル・マリナーズからのラブコールなど様々なコメントが相次いだ。また「今年の打率は良くなかったけど、9月に急落したのが主な原因だろう。来年はもう少し控えめに起用すれば大台は確実に訪れる」と、今シーズンの試合出場数の多さも成績低下の原因では?との声も。
またマーリンズのファンは「今シーズンは計画以上にイチローを起用せざるを得ない場面が多すぎた。来季は本当の意味で実りのあるシーズンになると信じている」と「来シーズンこそ優勝戦線に加わりたい」という意気込みを綴っている。
The #Marlins have re-signed outfielder #Ichiro Suzuki for the 2016 season!
Miami Marlinsさん(@marlins)が投稿した写真 - 2015 10月 6 10:24午前 PDT
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