今年の「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は、ハッキリ申し上げて"捨て"プログラムがないほど超豪華! そこでAOLニュースでは、同映画祭の総合プロデューサーを務める、いとうせいこうに直撃取材! ご本人も「今回はもう、何がおすすめか言うことさえままならないほどの豪華ラインナップ」と太鼓判を押す8回目。東京・上野、浅草を舞台に開幕する"したコメ"について、概要、魅力、開催の意味などなど、いろいろ聞いた!
――早いもので8回目となる今年のしたコメですが、全コンテンツが見逃せないですね! 全部シングル盤みたいな豪華ラインナップじゃないですか!
そうなんですよ。全部推しなので捨て駒がない。置きに行った球がないので、むしろ扱いに困っています(笑)。企画盛り込みすぎだからさ。しかも、ボビー・ファレリー監督が『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』で8年ぶりに来てくれて、レッドカーペットも歩いてくれるし、ジャパン・プレミアにも出席してくれる。ジム・キャリーが20年経って、どういう心境でこの企画にGOを出したか、その時に聞くしかないよね(笑)。やっぱりバカがやりたかったんだろうね(笑)。ファレリー監督は、本当に素晴しい映画を撮ってくれました。
――浅草フランス座演芸場東洋館で『菊次郎の夏』の35mmフィルム上映をするとか、たまらないですね(笑)。しかも、たけしさんの舞台挨拶もあるっていう!
主人公の菊次郎が浅草から少年と豊橋まで行く話だから、フランス座に何十年かぶりに帰ってきて凱旋ですよ。そこでたけしさんが挨拶もすると。修行していた場に立つのかと。もう泣いちゃうよね。オレは泣くよね。レッドカーペットはもう、普通の格好では来ないと思っていますよ(笑)。カンヌ、ベルリンのクラスになりますよね。浅草側がびっくりするような歓迎の仕方をするかもしれない。当日のお楽しみです。
――そして映画ファンお待ちかね、「映画秘宝」presents 映画秘宝20周年記念まつりでは、『グリーン・インフェルノ』の上映! もはやコメディーではないっていう(笑)。
まさか日本で上映OKなの? みたいな映画ですよ(笑)。R18でもいいの? これはもう、町山智浩君に任した(笑)。イッちゃっているからこそのコメディーと言い張っているみたいで、もうなんだってコメディーだもの。ただ、『すれ違いのダイアリーズ』がしたコメの表の良心だとすれば、『グリーン・インフェルノ』みたいな映画を上映することが裏のしたコメの良心だからね。これをやっちゃうところが面白い。ニヤリとするバカっぽい感じね。
――また、新作の映画を上映するだけでなく、「声優口演ライブinしたコメ2015」や「とり・みきの吹替え"凄ワザ"講義」など、さまざまな参加型プログラムもしたコメの醍醐味で魅力ですよね。
今回はもう、何がおすすめか言うことさえままならないほどの豪華ラインナップですが、映画祭なので映画を上映するだけでなく、きちんと監督が話す、映画が好きな人が質問をする、答える、皆と話すという機会も設けています。だから、映画祭という形式の本当のお祭り。これを体験するだけで、すごく幅が広がっちゃうと思う。映画が大好きな人って、こういう人たちなのか、なるほど映画のシステムってこういう風になっているのか、配給会社って、宣伝会社って何? みたいなことが自然にわかるようになっていると思います。
――そこがしたコメが温かいと言われる理由ですよね。下町ならではの特性が映画祭とドッキングしているので、年々来場者も増えているという。
別にdisるわけじゃないけれど、多くの映画祭は映画を上映して終わりじゃない? 映画のイロハの説明って、いまさらないわけでさ。本来の映画祭を、意外に東京のこんな近くでやっていて、しかも"前後"が面白いわけですよ。来るだけで面白い街なのに、そこがしたコメの特色。ぜひ来てください。「したまちフードフェスinたいとう」も始まります。チケットの半券を持っていくといろいろ特典がある。浅草をブラブラして、楽しいですよ。
https://youtu.be/wGEKjOjXEBM
「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は、2015年9月18日(金)~22日(火・祝)開催!
■参照リンク
「第8回したまちコメディ映画祭in台東」公式サイト
http://www.shitacome.jp/2015/index.shtml
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