今年5月、「16歳未満のモデルは使わない」宣言をした有名ファッション雑誌『VOGUE』。だが多くの人は「本当にできるのか」と疑問に思ったことだろう。もちろん、健康で満ち足りたモデルを応援するという姿勢は素晴らしいが、適正なサイズと年齢のモデルを使うとなると、一体どれだけの雑誌が実行できているのだろうか。
どうやらその数は0(ゼロ)のようだ。ファッション関連のサイト<Fashionista>は、中国版『VOGUE』8月号にオンドリア・ハーディンが起用されたのを見つけたのだ。ハーディンはこの2月、マーク・ジェイコブスのランウェイに登場した未成年モデル2人のうちの1人だった。彼は当時、米国ファッション協議会(CFDA、Council of Fashion Designers of America)が定めた、ランウェイに登場するモデルの推奨年齢(16歳以上)を軽視しているとして批判されていた。CDFAによる推奨年齢のガイドラインは、起用するモデルの年齢を16歳以上に定めた『VOGUE』のそれに匹敵する。
ジェイコブスのショーに出た当時は、14歳だったといわれるハーディン。今回の中国版『VOGUE』誌に登場したときもまだ15歳だった。また、このガイドラインに違反したのは中国版が初めてではなく、『VOGUE JAPAN』も最近、撮影で14歳のモデルのタイリーン・ガルシアを起用していた。
中国版『VOGUE』は、ハーディンを起用したことに対して謝罪。編集長のアンジェリカ・チャンはUK版『VOGUE』に「私どもの目の届かないところで起きてしまったことです。非常に申し訳なく思います。こういったことは二度とないようにいたします」とコメントしている。
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