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長きにわたって、日本のテレビで唯一無二の存在感とカリスマ性を誇る石橋貴明。そんな彼の人格形成には、父親の影響が大きいと石橋本人がとんねるず名義の著書『大志』の中で語っています。



彼が生まれた頃は、会社経営者として商才を振るっていた父親でしたが、石橋が幼いころにその会社が倒産。体調も崩したため、母親が家計を支え、貧乏生活を余儀なくされます。それでも、石橋の父親への尊敬は変わりませんでした。

「貴明、おまえ、もしどうしても許せない人間がいたとして、なにがなんでも殺したいというのなら、殺したって構わない」こんな教えがあったといいます。父は、区会議員選挙に立候補した経験があるだけに、演説のような物言いは得意でした。

「ただ、これだけはよーく覚えておけよ。人を殺して、おまえの気がすんでも、そのあと、おまえを待っているのは刑務所だ。刑務所っていうところは自由はないし、好きなものも食えないし、好きなところにも行けない。ましてや、人なんか殺して刑務所に入ったら、一生そこから出られやしない。そのことを全部わかったうえで、それでも人を殺したいなら、殺せ」と。

子供ながらに石橋は「これは父親が男同士の話をしているんだな」と直感したのです。彼の父はいつも石橋に「自分の人生は自分で責任を取れ」と繰り返し言っていました。その代わり、父は石橋がやりたいと言ったことには一切口を挟まなかったそうです。

その教え通り、石橋は小学生にもかかわらず視聴者参加のテレビ番組に自分で電話し、自分一人でテレビ局に言って「テレビデビュー」を果たします。

「自分の人生は自分で責任を取る」

その生き方は今も変わっていないに違いありません。

文/てれびのスキマ

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